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表題作シンデレラリバティ 下

楢橋敦也,靴職人,遼一の同級生
水辺洋二,遼一の弟

あらすじ

自らの寂しさを埋めるように、兄・遼一の高校の時の同級生の敦也と会っていた洋二だったが関係が続くうちに彼への感情が変化していき……? 兄弟と兄弟に囚われた男の、渇望の物語、完結篇。

作品情報

作品名
シンデレラリバティ 下
著者
本郷地下 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668289
4.2

(121)

(68)

萌々

(28)

(13)

中立

(8)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
17
得点
499
評価数
121
平均
4.2 / 5
神率
56.2%

レビュー投稿数17

重いけど、すごくよかった。

本郷地下先生の作品はこれまでも読んでいたのに「なんか不穏そう」という印象だけで読んでなかったこちら…めちゃくちゃ面白かった…BL以前に物語としての完成度が高すぎる!お兄ちゃんのサイコパス性を描くの、上手すぎ〜!上巻はお兄ちゃんの支配がとにかく苦しくて、敦也と過ごす時間が唯一の救いという感じだった。洋二よ、早く目を覚ましなさい…と思いながら読んでました。とにかくす、すげ〜…の一言。メリバだったらやだなあと思いましたがハピエンでよかった、本当に…ハピエンだよね?笑 ハピエンです!苦しいけど最後まで読むと救いが待っています。今後は2人が平穏に暮らしていけますように。

1

愛の超常現象

下巻。

実は最初読んだ時、episode8から意味がわからなくなって混乱したんです。
ナニコレ?って。
下巻の冒頭は、敦也が遼一から受けた迫害の過去、洋二がやっと遼一の洗脳から抜け出て敦也を選ぶ展開。
そして、時計が場面切り替えの合図なのかな、現在地の洋二と敦也の会話シーンに移るわけだけど。
ここ、2回読んでやっと理解しました。ついでに上巻の冒頭の意味も。

↓↓↓↓ネタバレ注意


オカルトじゃん‼︎

遼一が敦也に対して起こした事件。
その後、本格的に壊れた遼一の起こしたナニカ。(←おそらく殺人?)
洋二が対決を決意すること。
そして起きる奇跡…

は〜…
こういう状況だったのか…思いもよらなかったです。
でもサイコを止めるには超常現象、なの?
ちょっと戸惑いました。
また、時系列の違いを出すためなのかまたは意図的にか、髪色が変わるから人物が混乱してしまった。
個人的には…正直オカルト対決シーンがクライマックスだったかな…
あとのラブシーンはさら〜っと。
涙腺がおかしくなっちゃってる洋二が愛おしいです。幸せになってほしい。

0

読むのに覚悟と体力が必要

先生の作品は、メトロから入り世田谷シンクロニシティを経て今作に辿り着いています。
未読作品がある身ですのでまだまだ、、、な赤ちゃんなりのレビューですみません。。。(上下巻まとめてレビューします)


先生の作品を読み終わると何故かニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉が浮かびます。

人間の内面に対峙し、深掘り、抉り、、、そして解放・・・
端正で軽やかなタッチの絵からは想像出来ない程重厚な、人が孕む「闇」や「渇き」そして比例するように求める「救い」と「愛」といった根幹に訴えかけるテーマが流れているように感じるからなのでしょうか。。。

はたまた、作品を読む事で自分自身の心の中を覗かれている、、、否、覗かざるを得ない、という感覚になるからなのでしょうか。。。

普段BLはやはり「物語」として捉えている事が多い分、この感覚は結構自身の気力と体力を奪われる気がしてしまいます。。。

そして今作はそんな人間の性(さが)に翻弄されていく3人を通して救済と愛の意味を知る物語。


上下巻なだけあってしっかり「人間」に焦点を充て切り、華麗なテクニックで私達を物語の中に誘い、そして読後に「人間」の温度感=温かみと畏怖と共に現実へ引き戻して来ます。。。

正直、凄すぎて、、、
私には萌える、という感覚よりしんどかった、という感覚の方が強く残りました・・・。

ただ、確信しているのは読み返す状況でまた絶対に違う感覚を得るであろう、という期待。
しんどかったな、、、と思ったのに、絶対読み返すだろうな、って思う位気になる作品である事は間違いなかったです。

今の自分の環境と状況にはフィットしなかっただけで作品としての存在感としてはやはり商業ベースの中では一線を画す作品ではあると思います。

神評価が多いのも納得です!
「読む覚悟」が要らないくらいのメンタルの時に読んだら、私も素直に終盤の2人の蜜月に萌える事があるのかもな・・・♪という事で現時点では萌より圧倒された感でのしんどさが残っている為の評価とさせて頂きました。


0

そういうことかぁ

上巻のいろいろがきちんと回収された下巻でした。
上巻に引き続き読む手は止まらず、ぐんぐん引き込まれました。

他の方も仰ってますがネタバレ無しで読むことをオススメします。

1

怖かった

1巻の敦也は生き霊?的な存在だったとは驚きました。

にしても、遼一が怖すぎ。
自分が異常だと自覚して苦悩しているならまだ同情の余地はあるんだけど、そうじゃないもんねぇ。
ホラーを見ているようでした。

その遼一を倒したのは敦也の生き霊?によるポルターガイスト的なものだったのが、やっぱりホラーやんと思ってしまってw

1人の異常者による被害者同士が惹かれ合った。
遼一に洗脳され依存させられても負けなかった、お互い救い合ったお話…ということなんでしょうけれども。

遼一になんでこんなにも翻弄され続けないといけないのかと苦しいばかりで。私は読んでいて怖さばっかり感じていました。

遼一は罪を償っているんですよね。
あんなのを野に放っていてはいけないですよ。

ラストは敦也が回復して、洋二も笑顔になり、ほっこりしたので、まだよかったですが。
PTSDになったりしないかと心配するほどの怖さでした(苦手)

0

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