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世話焼き魔族と子宝授かりました

sewayaki mazoku to kodakara sazukari mashita

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表題作世話焼き魔族と子宝授かりました

暁、交通事故死しかけた翔真を助けた魔族
瀬尾翔真、料理下手な喫茶店店主26

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

魔族の子を宿すことで命が助かった翔真。お世話係の魔犬族・暁の料理は絶品、お世話されまくりの幸せすぎる毎日が始まってーー。

作品情報

作品名
世話焼き魔族と子宝授かりました
著者
榛名悠 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344850774
3.8

(10)

(1)

萌々

(6)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
38
評価数
10
平均
3.8 / 5
神率
10%

レビュー投稿数3

もっと甘さを足してよ〜

ページ数もあり、読み応えがありました。
設定も作り込まれているし、ゆっくりで丁寧なストーリー運び。丁寧なんですけど、なんだか物足りなさを感じたのは、甘さポイントが少なかったからかな。

表紙の見た目通り、ほのぼのテイストです。
お腹の中での子育てメイン。お腹の子どもは主人公の翔真と暁の2人の子どもではありません。2人の目立ったラブラブイチャイチャは、ほとんどない感じです。


うーーん…甘さが足りません!
想像以上に無かったので、糖度を求めている方には、私と同じように物足りなさや不完全燃焼を感じるかも知れません。ちょっとしたヤキモチと、想いを告げる告白シーンと少しのエッチシーンがあるくらいですかね。私の体感的にはですが……。


このストーリーは、いわば代理母のお話。
魔族の"お子"を人間の翔真のお腹の中で一定期間育てていくもの。そのお腹の中での育みをサポートするのが、お子の両親の部下である魔族の暁。子どもを順調に発育させるために、翔真の身の回りのこと全般を担い、そして翔真の経営する喫茶店の厨房で働いて四六時中付きっきりでサポートします。
魔族専用の産婦人科に通い、親子教室なる講座も一緒に受け入浴の仕方などを学んでいきます。
もちろん、その過程で翔真が暁に惹かれていく様も描かれています。

暁と翔真の気持ちが惹かれ合う描写より、魔族界のこととか育児の方が優勢なんですよね。設定とか背景とか、しっかりしてるので面白いですよ。…面白いですが、はっきりしたラブが表面化するのはずっと後半なので、待ち焦がれてしまいました。やっとキタ!と思っても少しだけ…。
ニヤニヤ&ドキドキするような、ホッとひと息つけるシーンも入れて欲しかったです。設定のつめこみと回収に忙しい感じがしましたね。


無事にお子が産まれて、2人の気持ちが通じて合ったところですぐにエッチに突入は、だからこその違和感。ラブ度低めだから、エッチシーンは嬉しいですけど、今までのペースを考えたら早かった(^^;


嫌なヤツもほとんど出てこないし、安心して読める作品だと思います。
でもその中で1人だけ。お子の実の母親です。ヒステリックマザーで、性格が受け付けなかった。翔真への態度が酷いこと!生活態度も食生活も見直して頑張っていたのに、労いの言葉もないとはね。この母親に育てられる、お子…。なんか可哀想。大事に翔真と暁がお腹中で育ててきたのに、なんだかな。翔真達に育てられた方が良い子に育つと思わずにいられませんでした。

親子教室での2人が良い雰囲気だったので、そこは魔族のファンタジーパワーで、ゆくゆくは翔真と暁の間に子どもが授かる未来が見れたら嬉しかったな、と思いました^ ^

1

知らぬ間に魔族の子を宿してしまいました

今回は人間界にやってきた魔犬族と
魔属の子の母体となった喫茶店店主のお話です。 

魔族の子の母体となった受様の紆余曲折を経て
攻様の大切な人となるまで。

受様は就活に失敗して祖父の喫茶店バイトとなり
祖父が亡くなるとそのまま店を引き継ぎました。

常連客に愛されていた喫茶店は
細々と営業してきましたが

極度の料理音痴の受様が厨房を任せていた
調理担当者がぎっくり腰で入院して
フードメニューが出せなくなると

洋菓子店のケーキと
祖父譲りのコーヒーのみのメニューでは
徐々に経営が厳しくなります。

それでも調理担当者の隊員が決まり
何とか光明が見えてきた夜、

受様は帰宅の途中でなぜか
2頭の犬に追いかけられる目に遭ってしまいます。
動物アレルギーの受様はとにかく逃げるのですが
足がもつれて転び、2頭に飛び掛かられた

・・・と思ったらなんと受様を庇うように
別の大型犬が経っていたのです!!

受様を庇った大型犬は2頭の犬を追い払ってくれ
受様はその犬に声を掛けようとしますが
アレルギーでくしゃみと鼻水がダラダラで
近づけません。

件の犬のほうが近づいて来ようとしていたら
背後から車のヘッドライトが近づいてきて
受様は無我夢中で立ち上がって犬を突き飛ばします。

結果、受様は轢かれて全身を強打し
視界にはありえない方向に曲がった足が見え
受様は近づいてきた犬に頬を舐められたまま
意識を失ってしまうのです。

ところが翌朝、受様は病院のベッドで目覚め
路上で倒れていたところを運ばれたと
説明を受けることになります。

しかも軽い打撲とかすり傷しかなく
貧血と栄養失調をしてきされたものの
そのまま退院できてしまうのです。

そして自宅に戻った受様が一眠りして起きると
なんと使い魔を攣れた魔犬族の攻様がいて

受様は1度死んだけれども
魔犬族の子の魂を宿す事で受様の身体を修復した
と言うのですよ!!

受様は助かったのは本当に
魔犬族の魂を宿したからなのか!?
果たして魔族の子を宿した受様の運命とは!?

魔犬族の領主の依頼で人間界にやってきた攻様と
偶然からこの母体となった受様の
人外もふもふファンタジーになります♪

魔犬族は子供が生まれにくくなっていて
相性の良い人間を母体として子を育てさせていて
攻様は領主の子の魂を宿す母体を求めて
人間界に来ていたのです。

受様を助けるためとはいえ
攻様がそんな行動をしたのにはチャンと理由があり、
受様との出会いは偶然ではありません。

お話が受様が母体となるところから始まるので
子供が育つ事で2人の距離が近づいていく様子や
受様を狙う魔族たちの影にハラハラ&ドキドキ、

受様が攻様の恋人となるまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/

人間の受様が人外の攻様の子を攻様の魔力で授かり
妊娠&出産するというお話は
わりとよくあると思うのですが

攻様本人ではなく、仕える領主の子の母体になる
というのはちょっと珍しかなと思いますが

魔犬族の背景や魔界の状況や攻様の過去が
伏線と巧みに絡められていて
最後の大団円までワクワク読めました。

0

BL界にも代理出産の波が…!?

可愛いお話に癒されたくて、この作家さんなら大丈夫だろうと手に取りました。おまけが読みたくて今回は電子を購入、表紙のイラストと題名に子育て&モフモフ好きとして期待大で臨みました。

思ってたのと違ったのは、魔族界で子供が生まれなくなったので、人間のお腹を借りて(性別関係なし)出産させるというものです。所謂、代理母ですね。BL界にもその波が来たのかと、少し驚きました。

で、生まれるまでに、その人間をサポートする魔族がいまして。そこで物語の主人公と出会ったのが、魔犬族の暁でした。この暁、イケメンな上に家事万能で働き者なので、美味しそうな料理と共に羨ましかったですね。

そんな世界観が丁寧に書かれているので、思いっきりなファンタジーでも楽しめました。ただ、代理母という設定のせいかイチャイチャが少なく、甘めが足りなくて残念でしたが。それでも暁の一途な思いや、暁と翔真の繰り返す出会いに萌えました。翔真を大事にする様子も素敵でしたし。

ただ一点、『お子』の母親のヒステリックなところが気になりました。翔真たちが育てる展開だったら良かったのに…と思いつつ、産んだ後に記憶を消されるのが人間を使い捨てにするような感じでモヤモヤしました。
お子の可愛い描写も少なかったのですが、使い魔たちは可愛く、時々見せる暁のケモミミでモフモフを堪能です。金ひかる先生のイラストは、とっても可愛くて癒されました。

1

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