特典付き
こちらの作家さん、実力のある方なんですね。すごく良かったです。デビュー作なんでしょうか?もっと他の作品も読みたくなりました。
特に前半は本当に切なさがあふれてて、苦しくなったりドキドキしたりさせられました。とても心情の表現が素敵ですね。
描き下ろしは面白かったです。彰仁(受け)のツッコミが最高でした〜!これは作家さんのセンス?ある一定以上の年齢の方にはウケが良さそうなツッコミと言いますか、まぁ彰仁の年齢ならそうだよなって(笑)
迫力も威圧感もある彰仁はしっかり"ヤクザ"なのだけど、内面の優しさを知ると印象が変わる人だなと思いました。
強さと背中合わせにある脆さ。それが見えるのがなんとも切なかった…。
亡くなった宗佑にどんどん似てくる佑真に惹かれ始めている彰仁は、その感情を押し殺して何もかもをひとりで背負おうとするわけですね。
一緒に過ごした日々の中で惹かれていった気持ちには罪はないと思うんですが…
でもそれに後ろめたさを感じていたり佑真の真剣な想いも見ないふりをしているのがなんだか悲しくて、「親子」のままでいたほうがふたりとも傷付かずにいられるのでは…?と思ったほど。
ただ佑真がものすごく頑張ってくれたおかげで最悪な結末にはならず、色々な問題を一緒に乗り越えていく様子を見ることができて一安心。
わりとヒリヒリした展開でしたが、めちゃくちゃ幸せそうなところに落ち着いてくれて本当に嬉しかったです。
彰仁さんの宗佑さんへの想いや回想の場面が微笑ましい場面でも切なくて何度も心が苦しくなりました。また、彰仁さんが佑真くんの生活や将来を思いやり努力している姿もかっこいいです。そして、佑真くんの健気でまっすぐな姿もかっこいいです。でも佑真くんは危なっかしいところもあって真壁に立ち向かった場面でのケガには泣きました。彰仁さんもひどいことをされているし、佑真くんにもひどいことをするし、この場面は泣きながら読みました。真壁許さん一生関わらないでくださいと思いました。
健気で危なっかしいのは彰仁さんも佑真くんも似ているなと思いました。
素直になって自分の気持ちにも佑真くんへの気持ちにも向き合い、2人が結ばれる場面はドキドキしました。
送り火で写真を燃やしたり、背中の刺青だったり、好きな場面がたくさんあります。想いや行動の意味の描写、言葉が素敵です。
2人もとても魅力的ですが周りにも魅力的な人がいます。私は特に伊南くんが大好きです!初見では高校生に見えました。アラサーなんて!周りをよく見ていて思いやりもあって気遣いもできるし気転も利く、かっこいいです。
これからの日々を2人がどう生きていくのか、どうか幸せでいてほしいと願っています。
また、できるなら2人をもっと眺めていたいと思いました。
表紙とタイトルに惹かれて読みました。
好きな人の息子を育てるヤクザな設定は好きだし、絵もキレイで好きなのですが、2人のえっちシーンや、終わり方のかけあし具合が、、えぇーーっ、うーーんってかんじでした。
思っていたよりも軽い流れで、表現もにぎやかで、、。
もう少し葛藤とかあって欲しかったし、もう少し落ち着いた色気のあるえっちシーンが見たかったです。
電子で読んでいるので残りのページ数を気にしてないので、話の終わりに向けた心の準備が出来てなかったこともかけあしに感じた要因かも知れませんけど。
彰仁さんが宗佑の事を一途に思っているのが、凄く伝わってきました。多分、出会った時から死ぬまでずっと好きだったんでしょう。
背中に同じ刺青を入れたと知った時には、その思いの深さにびっくりしました。色を入れないところまで一緒にしてたんですね。
そんな彰仁さんが、佑真と結ばれて、背中の鳳凰に色を入れたシーンは感激しました。
ようやく気持ちの整理が出来たのかな。過去ではなく前を見ることができるようになって良かった。
そして養子縁組の用紙を渡したところもキュンとしました。婚姻届を渡したって事ですよね。素敵。
佑真もちゃんと未来を考えていて、良かったな。
これからの2人を楽しみにしています。