もし僕と同じ人間がいたら――。

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表題作生命体Lの果てから

大河,日本人,レテの幼馴染
レテ,時計台の管理人,探偵,学者

あらすじ

時計台の管理人をしている青年・レテの元に、幼少期を共に過ごしていた大河が10年ぶりに訪ねてくる。
突然の再会に困惑しながらも大河を時計台に泊めることにするが、到来していた流星群の一部が時計台に墜落していた。
壊れた時計台の探索中、隠し部屋と謎の装置を見つけたレテは、興味から装置を作動させてしまう。
すると翌朝レテが目にしたのは、自分と瓜二つの生命体で――。

作品情報

作品名
生命体Lの果てから
著者
光田さの 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758024563
4.2

(24)

(12)

萌々

(7)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
101
評価数
24
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数4

メテオライトはかく語りき


時計台に住む管理人で天才学者でもあるレテと、10年前に母国に帰ったレトの幼馴染みの大河の、二人の再会SFラブストーリー。参考までに書くと、エッチなシーンはありません。
本質はレテと大河の幼馴染みの10年越しの両片想いピュアラブストーリーだと思います。そこに時計台への隕石落下から始まってレテのそっくりさんが現れるというSF要素が関わってきて、自分とは何か、どうしたいのか、そして本当の気持ちは何なのかを考えることになるお話でした。

レテの天才が故の悩みや大河に対する思い、大河のレテに対する気持ち、そして、レテのそっくりさん「アレティア」の行動心理が絶妙に影響し合っていて面白いと思いました。
そして、なかなかのSF描写で、何度もページを行ったり来たり拡大したりして手がかりを探しながら読んで、とても考察がはかどってしまいました。私の力量では作中での情報だけで解決できない事柄も多々ありましたが、繰り返し読むことで繋がるところもあったりで、とても楽しかったです。

2

幼馴染の両片思い

読んで良かった。絵柄が可愛いせいか、なんだかフワフワしていて、夢のような話でした。面白かったです。

頭のいいスパダリな攻めが好きな私ですが、頭がいいのに他は不器用という受けも大好きです。
頭が良すぎるからか自分の心を諦めるところも愛おしい。
レテがアレティアの言動を見て、驚いたりヤキモチを妬くのが可愛かったですね。
アレティアの存在のせいで、自分の大河への思いがますます高まったように思えました。

シモンがイケオジで素敵でしたね。もっと彼を見ていたかった(笑)
父上とアトロの話ももう少し見たかった。
塔にアンテナを作ろうとしたタイミングで、子どもを授かった話を聞き、自分の気持ちを諦めたんでしょう。プラネタリウムはレテと父上(だんなさま)へのプレゼントのつもりだったんでしょうか。

想像力を掻き立てられるような作品で、読んだ後もとてもワクワクしました。
この作品はこのままで、アレティアが謎のままで終わってほしいなと思います。
続編やスピンオフがない方がいいな。

2

少し不思議な本格SFBL!

ある日突然、自分と瓜二つの未確認生物が隕石と共にやってくる本格SFBL。
淡々とした語り口で進む不思議なストーリーと、少し懐かしさを覚える優しい絵柄がとても合っていて雰囲気のある作品でした。

物語は日本に帰国して以来、10年以上会っていなかった幼馴染の大河と再会する所から始まります。

本当は大河と再会できて嬉しい筈なのに、とある過去の出来事から、なかなか素直になれないレテ。
そんなレテの気持ちを知ってか知らずか、レテが"本当はしたい事"を全てしてしまう、レテの姿をした未確認生物・アレティア。
この2人の対比が面白く、素直に本能のまま大河と接するアレティアに対して、嫉妬するレテが可愛くてキュンとします。

実は「レテ = 忘却または隠蔽」、「アレティア(アレテイア)= 真実または開示」を意味する古代ギリシャ語の言葉で、名前から既に対比となっている2人。

アレティアは一体、何者なのか?
謎を解く中で自分と向き合い、封印していた感情を思い出していき……

外国を舞台に未確認生物を通して、大河とレテのお互いの気持ちを知り、両思いになるまでが描かれたピュアなラブストーリーでした。
只、大河とレテのキスシーンすら無く、BLらしい甘イチャが見たい方には少し物足りないかもしれません。
どちらかと言えば、謎解きパートが多く「探偵と助手」的なバディ感の方が強いような。

壮大で面白い作品ではありますが、私の理解が追いつかず、装置とは一体なんだったのか?何の目的で作られたのか?と疑問が残ってしまい、完全に理解できずに終わりました…。
ですが、謎を残す終わり方も含めて本格SF作品なので、UMAやSF物がお好きな方は是非!

▶︎シーモア/エロ無し

2

寂しそうな2人の瞳が印象的

 初めて読んだ作家さんでしたが、タッチがとても好みでした。こちらがデビュー作なので、新作も期待しています。そんなに重々しいタッチではないけれど、SFの世界観もよく練られていて最初から引き込まれました。何より、メインである大河とレテ、それぞれのビジュアルも性格もドンピシャで好きなタイプ。途中まで長年のブランクがある2人のやりとりはぎこちないものの、両片想いの片鱗がちらちらと覗いて萌えました。

 レテをコピーした生命体であるアレティアについては最後まで謎も残り、結末もあっさりしていたので最終的には萌2評価に落ち着きましたが、大河とレテの糖度高めな後日談や、アレティアのその後、レテの父親とアトロの関係など、読みたいところはたくさんあります。光田先生には新作もこちらの続編も是非考えて頂けたら嬉しいですね。

0

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