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表題作ピットスポルム 二葉

小田島 苑
高校生
矢野 久哉
高校生

あらすじ

矢野を思う気持ちが膨れるにつれて、過去のトラウマと親との確執に押し潰されそうになる小田島。
寮での部屋割りを変えてもらうよう提案するがその表情は今にも壊れてしまいそうだった。
小田島の行動と、時折見せる切なげで愛おしく苦しそうな表情に真意が押しはかれずすれ違う二人。
相手を想うあまり心の奥に押し込めたたくさんの「好き」とその人の気持ちを知るために投げかけた「知りたい」が交わる苦しくも優しい恋物語。

作品情報

作品名
ピットスポルム 二葉
著者
三上志乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823603754
4.6

(346)

(266)

萌々

(46)

(20)

中立

(8)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
25
得点
1582
評価数
346
平均
4.6 / 5
神率
76.9%

レビュー投稿数25

儚くも強い恋

様々な葛藤の末、2人の想いが繋がってよかったです。

トラウマを抱え"普通"であろうと自分を押し殺していた小田島が、矢野への想いに正直になることで表情が柔らかくなったことが嬉しいです。
頑張りすぎる真面目な矢野にも、心の支えとなる存在が近くにできたことも嬉しいです。

2人はかなり対比の存在に描かれていると思うのですが、お互いに足りないものやもっとほしいものをお互いが埋め合っていく、そんな2人だと感じました。

まだこの先がどうなるかわからない2人ですが、2人なりに明るい方向へと少しづつ歩いていくんだろうなと感じられます。

ラストシーンの2人の表情がとてもあったかくてよかったです。

0

お互いのことを知ったからこその葛藤

同じ学校で、寮で過ごし、私的なあれこれも少しづつ共有してきて、単なる学友から友達プラスアルファのような関係になった2人。
小田島が、自分の感情を御しきれなくなり、矢島と別の部屋にしてもらおうと言い出します。
矢野はそんな小田島の激しさに触れ、自分の気持ちがわからなくなります。

前巻に引き続き、この学校の、教師の、ルールのばらばらさ、いい加減さ、が気になるエピソードがはさまれてまたも興ざめ。後半にもありますが、ひどい学校だなと思ってしまいます。
物語を進めるためのきっかけとなるエピソードなのでしょうが、無理がありすぎて、残念でした。
学校と寮の作りも奇妙で、独房みたいな部屋がある厳しさがあるのに、男女の寮の洗濯室が隣室の声が丸聞こえになる、つまりきちんと仕切られていない配置になっている年頃の男女が過ごしている場所とは思えないゆるさがあったりして、違和感がすごいです。

小田島の母親も前作に引き続き、まともな大人でも親でもない言動。
大人が絡むたびに無理やりエピソードが入ってくる気がします。

大きな苦しみと悲しみを超えて、想いを伝えあうシーンは圧巻。
たくさんの言葉を重ねて重ねて、重ねていくさまが素敵でした。

あらすじも絵柄も好きなので、この後のシリーズも買いそろえていますが、気になる点が多すぎるので中立です。
担当編集者にいじりまわされすぎたのかなと邪推しました。

2

小田島のラスト〇〇に思わず号泣...

涙ナシでは読めないです!!!
ずっと堪えてきた感情が最後に一気に溢れ出した小田島くん...本当に結ばれて、本当に矢野くんを好きになって良かったねと、思わず涙してしまいました...。
本当に大好きな作品です。ぜひ読んでください!!

0

溢れ出る攻めの心情に、感情が揺さぶられる!

ドラマCDを購入したので1巻から再読中です。

1巻で矢野への想いを抑えきれなくなった小田島が、部屋を別々にしてもらおうと言ってきた続きから。

(気持ち悪いと)「なんで言ってくれないの」と言う小田島の泣きそうな表情が切ない。叶わないならはっきり振られたいという気持ちかなぁ。矢野は嫌なんて言ってないのに、小田島はネガティブ拗らせてるなぁ。

小田島が部屋を出て、一人になった矢野は自分の気持ちと向き合い悶々とする。
小田島に惹かれながらも、恋をしたことのない矢野は、自分の気持ちがすぐにはわからず悩む。矢野のウブで真面目なところいいな。

小田島が友達に矢野をバカにされてキレるシーン。小田島の狂気をはらんだ執着が感じられて良きです。

学校に来た小田島母と話す矢野。
ある会話を小田島に聞かれ、またまた誤解される。どこまでもすれ違うなぁ。小田島の寂しそうな表情が切ない…。

色々葛藤後、ようやく気持ちを自覚した矢野の行動や(方向音痴なのに頑張ったw)、小田島へ啖呵を切る矢野が、ドラマチックに描かれてグッときます。矢野は可愛いけど性格が男前なところがいいんだな〜。

そして小田島が吐露する、矢野への激重感情がまたいい!小田島、嬉しいだろうな、よかったな〜…と読んでいて親のような気持ちになって、ほっこりキューンとなりました。

小田島が母親に、(矢野は)「友達じゃない」と電話で話すのところもいいシーンだった。涙しながらようやく本音を話せた小田島にまたまたキュンとしました。

最後とうとう結ばれるシーン。矢野が無自覚にやらしいし可愛くて、小田島がすごく幸せそうで、エロスもあって、短めだけど良き濡れ場でした。

2巻は、1巻で抑え込んでいた小田島の感情が溢れてきて、感情を揺さぶられるシーンが多くて、とても良かったです。長い片想いが報われてよかった…!
(ドラマCDも素晴らしい演技で、読みながら聴くと解像度爆上がりで最高でした!)

2巻で一旦キリよく終わり。
3巻からはお付き合い編。こちらも読んでみようと思います。

電子 白抜き修正(修正少なめな描き方で、白抜きでも濡れ感もあり、悪くなかったです。anlが無修正なのも良き。)

1

ハッピーエンド

DKもの。スパダリ攻めになれるスペックの持ち主の攻めは、不幸な出来事を目撃していて、大きなトラウマがある。そのせいで無駄にスペックをいかしていて、不憫で同情した。
まわりは誰ひとりとして小田島くん自身を見ずに肩書きしか見てない。利用することしか考えていないまわりの人。小田島くんを小田島くんとして見たのは矢野くんだけだった。
小田島くんの「好き」の理由もしっかりしていて、小田島くんというキャラクターすべてに感情移入しやすかった。→めっちゃ切ない。
どのページもどのコマも無駄がない。
そして最後はハピエンなので、いい話を読ませてもらえたな、という気持ちにしてもらえます。

1

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