蝶のように受け蜂のように攻めまくる、地下闘技場BL!!

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アンダーグラウンドベイビーズ

under ground babies

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表題作アンダーグラウンドベイビーズ

山田龍
元ボクサー
天馬
ヤクザ

あらすじ

一度堕ちたら生きては出られない地下闘技場の運営を担うヤクザの天馬(てんま)。変化のない日々を過ごす天馬の前に、龍(たつ)という元ボクサーのワケあり青年が現れる。天馬は、彼の強い眼差しから目が離せずにいた。
閉鎖された空間で男たちは覚醒する。微かな希望を愛でながらーー。

作品情報

作品名
アンダーグラウンドベイビーズ
著者
akabeko 
媒体
漫画(コミック)
出版社
秋田書店
レーベル
プリンセス・コミックスDX カチCOMI
発売日
電子発売日
ISBN
9784253154314
3.8

(95)

(29)

萌々

(27)

(34)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
359
評価数
95
平均
3.8 / 5
神率
30.5%

レビュー投稿数15

大好き最高!!

元ボクサー×ヤクザ←どっちも好きー!とうれしくなり、akabeko先生なら間違いなくおもしろいとワクワクして読みました。
やっぱりおもしろかった。

1回目は、この2人いいわ〜と萌えながらサクサク読みホコホコしまして。
すぐ読み返したくなり2回目行きましたら、ストーリーや細かいところがよく出来ている、さすがakabeko先生!とまたうれしくなりました。

まず、龍が最初ふてぶてしく、薬を差し出す天馬を後ろ蹴りにする姿がかっこいい。
なのに、天馬とホテルに行くと勘違いして真っ赤になるのがかわいいし。
「別にできねーこともねぇなって…」と言っちゃうところが萌え〜。

天馬も「じゃあ してみる?」と話が早い。
でも軽いわけではなく、その後照れまくるのがすごくよかった。

2人がこうなるのも、細かい伏線が散りばめられているからスッと入ってくる。

例えば、包帯を巻いてくれている天馬の足の上に龍が足を乗っけず遠慮しているのが、龍の何かを物語っている(蝶と花の〜で花田が蝶野の手に顎を乗せないことでMっ気を見抜いた場面を思い出しました)とか。

グっときたのは龍が天馬に言った
「アンタだってまだ腐ってねぇじゃん」
「だから一緒に連れてく」
と抱きしめるところ。
龍は直感型か。天馬のことがパッとわかる。そしてすぐ言う、行動する。そういうとこも犬っぽいw

惹かれ合っているのはもちろん、天馬は龍に兄貴を重ね、龍は会長の意志を継ぐ者で、そこが通じたことで一緒に逃げるのもしっくりきます。
恋心だけじゃない。根底での生き方が似ている2人でもあると。

そして、めちゃくちゃ走って走って─の場面がすごく好きです。
抑圧されてきた2人の解放感、好きな人と一緒に新しい世界で生きる喜び…みたいなものが溢れていて。

キスやエロの場面もめっちゃよかった。
龍がキスが下手で経験なさそうなのに体力があるとか。
天馬がエロかわいいとか。

終盤は全シーン最高でした。
この2人もっと見たい〜となりました。
電子特典、シーモア特典も萌え萌えでした。
akabeko先生が描かれるCPはなぜこんなにもかわいいの〜とバタバタしてしまいます。

あとがきの「性癖をアピりすぎると肝心のラブが不足すると思い諦めました」に大きく頷きました。それですー!といち読者としてめっちゃ思います(そうでない作品にたまに出会うので)
そのさじ加減がお上手な作家さんの作品は、そりゃ読者のツボをガンガン押さえてくるわねと改めて感服致しました。

あ、2回目読んで気付いたんですが、組長が天馬(龍も?の本気)の様子に気づき、わざと地下格闘技の目的をバラして、天馬の後を追ったのかなと思いました。こういう所も憎いです。

12

シリアスさと甘々のバランスが絶妙過ぎて。

作家買い。
akabekoさん×カチCOMI、しかもこのタイトル。
ダークでシリアスなお話かな?と期待しつつ手に取りました。



主人公はヤクザの天馬。
組長の指示で、地下格闘場「デスペラード」を運営している。そこは無法地帯。格闘家が死んでもお構いなしの闇賭博場だ。

流されるようにそこにいる天馬だったが、ある日、龍という名の青年がやってきて―。

死さえ厭わない闇賭博場、が舞台ということでバックボーンとしてはドシリアス。
暴力、流血、死、そういったハードな描写が容赦なく描かれているので苦手な方は注意が必要かもしれません。が、そのakabekoさんらしいダークさに、天馬と龍の二人の想いが絶妙なバランスでミックスされていてめちゃ萌える。

BLとしてのベースはこの二人の恋愛模様なわけですが、そこにさらりと二人の過去を読ませる、そのakabekoさんの手腕に脱帽。じっくりと描かれているわけではないのに、彼らの過去や抱えるもの、失ってしまったもの、がきちんと読み取れる。だからこそ二人が少しずつ心を通わせていく過程に無理がなく、お互いがお互いの光になっていく様にギュッと胸が締め付けられました。

序盤、まるで狂犬のようだった龍が、徐々に天馬に懐き、惹かれ、忠実なワンコになっていく過程がまた可愛いの。どれだけ痛くてハードな展開になっていくのかとひやひやしながら読み進めましたが、まさに忠犬、あるいは番犬になっていく龍の姿が可愛くって悶えました。

そして天馬の方も。
「彼」と共に失ってしまった「何か」、を龍と出会ったことで取り戻していく。
龍と天馬は身体の関係がありますが、もっと深いところで繋がっている感じがしました。心の奥底で、ぴったりはまった感じ。むしろ身体の関係が無かった方がブロマンス的な萌えがあったかも。

とはいえ、ですよ。
濡れ場がエロかった…。箍が外れたように相手を求めあう姿がエロいし綺麗でそしてエッチで、どうしようかと思ったです、はい。

しいて言うと、終盤の終わり方がややあっさりしすぎてたかな?という感じはしました。天馬が身を置いていた場所は、そんなに簡単に逃げられる場所ではないと思うので。が、その辺りはBLらしい甘さに重きをおいたのかな、と思えばそれもアリか。

天馬の過去編も読んでみたいなあ…。
そして、二人で紡いでいくであろう、未来のお話も。

ということで続編プリーズ。

天馬の優しさと色っぽさにKOされ、龍の一本筋の通った男気と天馬ラブのワンコさに萌え、akabekoさんらしい裏社会のダークさも堪能できる良作。評価でちょびっと悩みましたが少しだけオマケして神で。

12

王子と姫王子のガチンコ少女漫画!

王子様が囚われの姫王子様を真正面から救い出す王道少女漫画BLをakabeko先生がこのかっこいい絵で描ききっていて痺れます!
地下格闘技場で殴り合いの喧嘩で、え〜痛い〜やめて〜、てかこの地獄から簡単には出られんやろ?という感じなのに、鮮やかな少女漫画的展開に落とし込んでくる手腕にさすがakabeko先生、参りました!という感じです。
山田龍くんの若々しく(先生には珍しく年下攻め!)真っ直ぐな王子様的愛情がたまらん、ビジュアルもかっこいい、不器用ながらも迫力のあるセックスも飢えた感と優しい感じの絶妙さが表現されていてよかった!
天馬さんは現状に燻って身動きが取れない、囚われの姫!でもやっぱり男でこの姫王子感がいい、強がりながらも龍くんに身も心もグズグズになる感じも素晴らしかった。
随所随所でセリフといい、行動といい、少女漫画も真っ青なほどのド直球キュンキュンを打ち込まれて読者はもうノックダウン状態です。

akabeko先生怖いというイメージがある方もいると聞いたことあるのですが全然そんなんじゃない、本当に少女漫画感描くのがお上手で打ちのめされるのでぜひお読みになって欲しいです(勝手に宣伝)

2

カチコミ!

地下闘技場、カチCOMI、akabeko先生とのことで、即買いでした!
スピード感あるストーリーも良いし、エロもエロいし、攻めわんこで可愛いし、受け美人さんだし、めっちゃ良かったです!

「この手を離すな」のとこ、良いですよね。
萌えます。
天馬の過去も気になるので、是非続編も読みたいです。兄貴達の最期も読みたいです。(バッドエンドですが…)

闘技場のお話なので、ガチ殴り合って血も出ていますので苦手な方はご注意下さい。

ハッピーエンドです。












紙本購入
修正は白抜きです。

0

印象が変わる

地下闘技場が舞台ということでヤクザ同士の抗争ともまた違う後ろ暗さにゾクゾクしつつ、龍と天馬がお互いに惹かれ合っていく様子にはキュンとできるところもあって。
恐怖を感じてしまうような始まり方でしたが、お話が進むにつれてどんどん印象が変わっていったのが面白かったです。

ふたりがいる場所で行われている「闘い」自体がアブないもので、さらに龍以外の選手は薬物漬けになっているというなかなか攻めた設定もあったりして。
そんな危険なところで始まったふたりの関係は、どんな風に変化していくのだろう?と本当にドキドキでした。

でも中盤辺りからは駆け足気味にお話が進んでいってしまうので、ふたりが想いを通わせた部分もかなりあっさりな感じになっていたのがちょっと残念だったかな、と。天馬が憧れていた兄貴のことももう少し詳しく描いてほしい気持ちがありました。

それでも引き込まれた部分はたくさんあったし、バチバチな殴り合いから甘い結末になっていくギャップとドキドキ感がたまらなくて。
たくさんの表情を楽しめるお話だったなと思いました。

3

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