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現代へ転生もの。
姫君と護衛騎士のグレン。
前半は良かったですね!
蒼井が勤めるホテルのカフェの常連の松永に見初められ。少しずつ言葉を交わし近づき告白され…。
ノンケだった蒼井は松永を好きでもセックスのことを考えると踏み出せない。
しかも頻繁に夢に見る姫と騎士。自分はおそらく姫の生まれ変わりだろう。
しかも俺がグレンだ!と言い出す男まで現れて…。
俺は俺だ!今の蒼井未来が愛してるのは松永なんだ!と松永を選ぶ蒼井。
そしてもしかして松永が?な終わりで。
前半の松永は紳士で男前でしたね。
しかし後半が…。
すれ違い会えず話もできずメールもなく。
その理由にびっくりと、まあそうかもなとは思ってたのと。
松永の葛藤もわかるけどなあ…。だけど付き合い始めたばかりでそんな態度で放置して。
しかも店まで連れて来てすげない態度で。
後半の松永が残念でした。
乗り越える?発想の転換して収まるところは良かったです。
でもそれも蒼井が粘って頑張ったからだし…。
う〜ん、後半の松永がもうちょっと男前なら良かったなあ。
本当にイロイロな転生モノが出ていますし、読みましたが、今のところ、この作品が一番読みやすかったです。
攻めも受けも真面目で地に足がついている感じ。
とても好感がもてます。
前世の記憶を夢、という形で見てしまう受けの、恋の始まりの葛藤…の前編「やり直すなら素敵な恋を」。
そして後編は恋人同士になってからの、受けの揺れる恋心「やり直してもホントの恋を」。
どちらもスッキリとキレイな着地点でした。
前世の二人の物語が、びっくりするぐらいベタで王道なんですよねー。
そこがかえって良かったんですよ。
所詮、前世の話なので、あまり複雑にされると現世が色褪せてしまう。
現世の恋を際立たせる効果としては、抜群でした。
表紙や挿絵がスタイリッシュで、そのイメージで読み進めていくと、二人の恋もとてもオシャレなものに感じられる。
うーんイラストの効果って凄いと改めて実感しました。
攻めさんがスパダリだけど、傲慢じゃない…とても好きなキャラでした。
愛を誓って転生したらば。
私が想像してた感じとは違ってて、なるほど~こうきたかぁ。
受け様は、一流ホテルのカフェのウェイターの蒼井。
攻め様はカフェの常連さんの松永。
蒼井は最近、やけにリアルな夢を見る。
夢の中では、自分はエルミーナという姫で、騎士のグレンと恋仲になるも、最後は大国に攻め入られ「生まれ変わって幸せになろう」と2人手を取り合って一緒に亡くなってしまうまでのストーリー。
もしかしてエルミーナ姫の生まれ変わりなのかも、なんて思ったりしても、夢だと思っていたのに、ある日「自分こそグレンの生まれ変わりだ」と言ってくる栗山という人物が。
すでに松永に告白されて、恋愛を意識し始めていた蒼井だけど、夢の中の2人のことを思うと、申し訳ない気持ちにもなって…。
生まれ変わって星の数程の人の中で見つけたのね、なんてお話ではなく、今の自分を、気持を大事にしていてよかったです(*^^*)
いや別に、運命の再会ストーリーも好きですけどね。
今作では、蒼井が自分の気持ちと向き合っていて、誠実でカッコいい。
雑誌掲載のお話は、本当に好きだっなのですが、書き下ろしの方が、松永のヘタレ具合に幾度となく苛つきまして。
特にカフェでの従兄弟とのやり取りは、蒼井へのフォローも気遣いも何もなく、こいつ〜(# ゚Д゚)とグーパンものてすよ!
なので、後半は私の萌がダダ下がりでした。
転生についても、なぜ栗山だけがひと目でエルミーナを見つけられたのか。
なぜ彼が夢を見るタイミングは遅かったのか。
いろいろ腑に落ちない部分もありましたけど。
前半はそんなことどうでもいいか、と思えるくらい好きでした。
自分(蒼井)がエルミーナ姫視点のリアルな夢を見て前世って疑ってる所に、自分が前世の想い人グレンですって名乗る人(栗山)が現れたら運命かな〜と思う。ただこのお話では既に気になってる相手(松永)がいて単純な話ではない。
松永が熱心にアプローチしていい感じなだけに、エルミーナに引っ張られて栗山をはっきり拒絶できない蒼井にはモヤモヤ。結果真実は分かるけど、松永の言葉は蒼井にも響いたと思う。
後編では逆の立場に。ただ蒼井視点だと松永に避けられてるように見えるだけなので、相手の気持ちが分からない、もしかしたら他に好きな人が?っていう恋の切なさを存分に味わえます。
松永も同じように悩むけど、今度は蒼井の言葉が響いたよね。過去の2人の想いも大事だけど何より大事なのは今で、今の2人が共にある事が一番って事に納得です。その上でエルミーナとグレンの生まれ変わったら、が叶って良かったです。
先に読んだ「王弟殿下は転生者を溺愛する」より、こちらの作品の方が断然好きでした。表題作は雑誌掲載時から凄く面白いと思っていたのですが、書き下ろしの「やり直してもホントの恋を」が収録された事によって更に深みが出て面白くなってました。
こちらの作品は転生ものなんですが、誠実で蒼井に交際を申し込み徐々に関係を詰めて来る松永と、自分は騎士の生まれ変わりだと言って会った途端に迫って来る栗山とが登場します。
誰もが松永に好意を抱いて彼が騎士の生まれ変わりではないかと思うのですが、彼は今を生きている蒼井だから惹かれたと言って諭して来るんです。
この栗山の正体は読んでいて誰かは気付いて来るとは思うんですが、松永の正体は最後まで分からないまま後半の書き下ろしに進むことになります。
あとがきで火崎勇先生は3パターンの結末を考えたそうですが、採用されたこれが1番しっくり来ると思いました。書き下ろしは松永がそんな人物では無いと思いつつも、彼とは釣り合わないと段々と自信を無くして行く蒼井に同調して切なくなりました。
雑誌掲載作を読んでいても展開にドキドキして、これからどうなるの?とか、同性である松永に惹かれて行く蒼井の心情に萌えたりとか読み応え抜群でした。
転生ものは多いですがこんな話の展開があるのかと目から鱗が落ちる思いでした。
終始一貫して堅物な攻めがとても信用出来て好きでした。