電子限定描き下ろし付き
「コイツに出会って、俺の人生めちゃくちゃだ」新解釈・バンドBL!!
BL史上最大級の超莫大感情(と文字サイズ)が紙面から溢れんばかりに詰まった迫力満点の渾身の大傑作!
ここにいる方の多くはこういった男同士の巨大感情がお好きなのではないでしょうか。
才能の惹かれあい、感情のぶつかり合い、当人同士にしか分からない言語を用いての激しい愛し合い、これがこの2と車という作品においての音楽(セックス)!!!!(のちに肉体的な絡みもある!!!!)
一歩先がどうなるのか、上も下も右も左も前も後ろもどこへ進むのか最後まで予測不可能な、まるで宇宙空間内のジェットコースター。それでいて、二兎さんの渦巻く感情が直接流れ込んでくる様な、あたかも自分も同じ体験をしている感覚になれる体感型漫画です。
バンドBLとして、作品内での「音楽」の扱いも素晴らしいです。
単なる物語の設定や飾りとしてではなく、「音楽」という物にしっかりと向き合い、圧倒的なものとして音楽が存在しています。
臨場感のあるライブ描写、登場人物の音楽への向き合い方、触れている間の心境など、随所から「音楽」そのものに対する生半可ない感情がこれでもかと感じられる、こんなに真っ当に音楽自体と向き合っているバンドBLはなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。
時に人生であり、言語であり、試練であり、恋敵であり、セックスであり、その人自身でもありと、場面ごとに形を変え様々な解釈が出来る音楽の存在にも注目です。
もちろんBL視点で見ても、ドキドキさせられる場面が盛りだくさんです。
終始色っぽい二兎さんの、拍車がかかって行く色気と、ふいに見せる恋に落ちた人の可愛い仕草や表情。来間の、常に天真爛漫で少年の様な雰囲気と音楽に向き合う時に見せる獣の様な強さのギャップ、最後に見せるギタリストならではの手つきは必見です。
そして何よりも、人が持つ感情のパワーに圧倒されます。
動物で唯一、感情を表現する芸術を作り出せる人間は、不完全で醜い存在だからこそ、救いを与えてくれる美しい物を求めて芸術を生み出そうとしているのかもしれません。
私はこの作品から、不完全で醜い人間と言う生き物が目一杯の感情をぶつけて必死に生み出すあらゆる芸術創作行為の美しさと、虫歯先生のそれに対する愛と尊敬を感じました。
作品から読み取れるメッセージに、創作物を愛する人達は共感したり、救われる気持ちになるのではないかと思います。
好きってなんだろうか。
美しいってなんだろうか。
そんな哲学と、BLへの愛、音楽への愛、人間への愛、あらゆる創作物への愛を感じられました。
「恋愛」と言う一言には到底収まらない、別次元で強く繋がった2人が最後に導き出した答えと、圧巻のエンディング。その後に見返すタイトルもまた感慨深いです。
BL作品として楽しんだ事はもちろん、物語を通して「好き」の2文字には収まりきらない感情、「恋人」の2文字では説明できない関係、そして想像と創造を必要とする芸術を唯一生み出すことが出来る人間がまた別の他人と交わる事で生まれる新たな音楽(セックス)を見ました。
…本当に物凄い漫画です。
今回の単行本での95P越えの加筆修正(35P改稿)に、先生のお優しさと作品にとことん拘り抜く作家魂が見えました。連載(単話)版と比べて読んで楽しむ事が出来る「連載作品ならでは」の楽しみ方と表現をされた所も虫歯先生ならではの技法の一つと捉えられて感服です。
くどい言葉を並べてしまいましたが、この作品の素晴らしさはとてもじゃないけど現存する言葉では要約しきれません。
どうか、体験してほしいです。
とにかく「読めて良かった」、そう思う事間違いなしです。
虫歯先生の作品を読むのは、今作が初です。
ただBoysがLoveしているだけじゃない独特な設定と心理状況がすばらしく面白くて、先の読めない物語を読み進めていくのはとても楽しかったです。
なんとなく手を出さなかった過去の自分に「もったいないよ!」と伝えたいです。
この作品を読んですぐに既刊をすべて購入したくらいにハマりました。
ソロデビューが決まっていた人間嫌いの二兎が常識に囚われないギタリスト来間に出会い、圧倒的に惹かれていく物語です。
ふたりの関係性と気持ちを読み解く楽しさを奪いたくないので、ぜひネタバレなしのまま読んでください!
なんで?どうなっていくの?やるの?やらない?え?そっち?違ったの?という驚きを味わいながら、ぜひページを進めてください。
そして、最後の先生のメッセージを読んで「そういうことね」とニヤニヤしましょう。
読後の満足感で、嫌いな物も美味しく食べられそう。
虫歯先生の独特な雰囲気が好きだなぁ。
好きなシーンがありすぎて…とりあえず、読んでくれぃ!!分厚いけどあっという間に読めるから!と言いたい…。
来間の「芯は暴力性で出来ている」
二兎は来間に己の全てをぶち壊されてしまった…。
人生変わっちゃったよね。
(ここは…読了が単話のみだと意味不明になってしまうか…)
あ…帯にも
俺の人生めちゃくちゃだ
って書いてあったわ。
ホントにそれですわ〜。
めちゃくちゃになってしまったけど良い方向のめちゃくちゃ。
来間、二兎のこと頼んだよ…。
単話と単行本、両方読むのをオススメシマス。
[天国 in the HELL]が最高によかったので表紙のインパクトが強いコチラも読んでみよと買ったのに2ヶ月放置してました。
こちら、あんまりBLっぽさはないです。ガチ青春モノとして読めます。
主人公[二兎]は生粋のアーティスト、音楽バカ。才能があるし、メジャーデビュー目前でマネージャーまで付いてるソロミュージシャン。
デビュー曲の楽譜が自室で見当たらず探しに行く途中、その曲を全く違うアレンジでギターで奏でてる青年[来間]と運命的な出会いを果たす。
自分の曲がメチャクチャにされてる感覚とすごくカッコいいって感覚が入り乱れて心かき乱されるの。腹立つような悔しいような憧れるようなとにかく初めての感覚にやられてしまってもう、二兎は来間に心奪われてしまって恋愛なのか音楽的なリスペクトなのかわけわかんない感覚に陥っちゃう。
当の来間は音楽楽しー!なド天然脳直男子で二兎を振り回してるけど、本人全く悪気ないし気付いてない。
なんか、すれ違いとか熱い想いとかずるい逃避とか人間味溢れるし、BLらしからぬ展開もあるんだけど1本の映画を観た後のような感覚になりました。
この2人って、才能を認め合って惹かれあってるからお互いの音楽性が違ってきたらお別れする未来もあるかもしれないなとふと思ってしまいます。
まぁ、それも青春!
紙本で購入。
輪郭のみの描写。トーンが貼られてないと形がわかっても白抜きと変わらない感覚がします。
虫歯先生の作品はすべて購入しており、新刊が出るまでめちゃくちゃ楽しみにしていたのを、漸く拝読しました!
お話の内容はバンド(音楽?)BLなのですが、ライブシーンの盛り上がりや臨場感がビシッと描かれており、めちゃくちゃかっこいいです…!!!!し、読んでるこちらも没入してテンションが上がりました。
音楽バカの二兎さんと来間くん、それぞれ似ていないようで似ているようで似ていない…という行ったり来たりで、気持ちのすれ違いがず〜っと切なかったです。
でもどんな時でも音楽はいつもぴったりで、音楽が二人を繋いでいるんだ…とはっきりわかる分、二人の変化にはドキドキしていました。
これは好き嫌いの話もあるかと思いますが、劇中女の子と恋愛フラグがたつ流れが何度かあり、そういうところもずっしりとしたリアリティがあって胸がギュッとなりながら読んでいました…面白いよ…
作品自体はハッピーエンドです!
バンドBLがお好きな方、ドラマチックで熱い関係がお好きな方は必読です。胸いっぱいになること間違いなしです!ハァ〜♪(余韻)