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神香先生の作品は「事件現場はロマンスに満ちている」が初で、こちらが読むの2冊目です。
「事件現場は〜」もすごく面白かったんですが、こちらの「貴公子は〜」のセレブな世界にすっかりハマってしまいました。面白かった〜!
訳ありセレブ社長・グレイソン × ギャラリー勤務の青年・碧。
二人の恋愛模様に、グレイソンが欲しがっていた宝石の盗難事件が絡むミステリー要素もある一冊。
事件もの、ミステリー・サスペンス大好きなので、かなり前のめりになってガツガツ読んでしまいました(。-∀-)
も〜、アメリカドラマの世界のようないかにも!なセレブ社会の描写が最っ高✨
マンハッタンの夜景が一望できるペントハウス、玄関直通エレベーターの家、美術館貸切(一日中じゃなく、2時間限定ってところが却ってリアルで良い…笑)、チャーター機でNYからLAへひとっ飛び、ホテルまではもちろんリムジンで…
めくるめくセレブの世界に、ひたすら酔いしれました。碧がめちゃくちゃ羨ましい!!笑
人にも物にもそれほど執着しないグレイソン(攻)が、唯一碧だけは大切に大切に扱い守ろうとする姿に、胸が高鳴ってしまった…
そんなスパダリ攻めにただ守られるだけではなく、自分も守りたい!と奮闘する碧の健気さ・カッコ良さも光ってました。
電子限定SSの、グレイソン視点のお話がまた良くて。
事件解決後、二人で過ごす朝に今までのことを回想するお話なんですが、冷淡な部分がある自分を認識しつつ、そんな自分がいつの間にか気付くと碧を目で追うようになっていて…と、読者から見ると完全にデレでしかない”振り返り”をするグレイソンにニヤニヤしちゃいます。
セレブの世界、そしてミステリーがお好きな方にはかなり刺さると思われる本作。
明神翼先生のイラストも美麗で、心潤う一冊でした〜・:*+.
ルビー文庫で神香うららさん、待ってました!期待してましたよ!
事件の謎と恋と仕事と盛りだくさんでした。
良いバランスで書かれてありハラハラ一気読みです。
今までの神香さんのミステリ物でベスト3に入る(自分比)読み応えではないでしょうか?
碧に出会ったことで人との付き合い方を改めるグレイソン。苦手だったグレイソンを知るにつれ好きになっていく碧。
同時に宝石の盗難事件と、グレイソンに降りかかる疑惑。グレイソンは犯人じゃないよね?ならなぜ…な証拠があがってきて…。
まるでグレイソンが犯人であるかのように仕組まれてるとしか思えない。一体誰がそんなことを?深まる謎。
一方二人の仲も進み、でも碧はやはり不安で。いつかの元カノのように飽きられたら?
ラスベガス旅行で一線を越えようと碧が誘うのが、まあ可愛らしい。
神香さんは下着にこだわりを持ってるのでは?な毎回のお約束。そして受けによる攻めのアソコの称賛の描写。碧の勝負パンツ(笑)
そして二人に迫る犯人の手。いったい犯人の目的と正体は…?
そしてロックハート家は出てこないのか?
うーん、にくい!そんなところに出てくるとは!いいですね!
はぁ〜、読み応えがありました。
疲れててもう今日は読むの無理かもと思ってたのに、一気読みでした。
もししばらくご無沙汰の方がいらっしゃったらこの作品で復帰してみてもいいのではないでしょうか?
作家さん買い。
女に不自由しないノンケモテエリート攻めと、ゲイの清楚処女童貞という組み合わせはいつもの…ですが、ミステリ部分が面白かったです。
富裕層相手のギャラリーに勤務する碧と、絵画の購入客としてやってきたグレイソン。
グレイソンは女関係が派手で去る者追わずな男だし、グレイソンをめぐる修羅場を碧は目撃したこともあるし……で、碧は当然、警戒するんですよね。
魅力的なのは確かだけど、必要以上に親しくしないほうがいいと。
でも他の顧客のように美術品=投資目的ではなく純粋にアートを愛しているし、自分が推している画家の作品の良さをわかってくれるとか惚れるよねぇ、わかるよ。
そして一緒にギャラリー巡りとか美術館巡りができるってところがめちゃくちゃポイント高い。
だから自制しつつも段々グレイソンに惹かれてしまう気持ち、わかるよ!
ギャラリーでジュエリー盗難事件が起きるのですが、その犯人は誰?目的はなに?といった謎解き部分が楽しめました。
正直、エッチに関する描写はまいどお馴染みすぎて食傷気味なのですが(白い勝負下着とか、触ってないのにキスだけで達するとか金太郎飴的で)この事件簿要素が毎回面白いので楽しみにしている作家さんです。
新進気鋭の実業家×美術品をこよなく愛するギャラリーの店員
マンハッタンのギャラリーに勤める碧(受け)は開催されたパーティーで目玉の宝石が盗まれる事件によってオーナーの不興を買い解雇されてしまいます。
状況証拠的に最近お得意様になったグレイソン(攻め)を疑うのですが、途方に暮れる碧をグレイソンは彼の経営する会社の新部門に採用してくれます。人柄を知るうちに犯人は別に居ると確信するのです。
なんとなく距離を図り損ねている2人でしたが、碧のアパートの水道菅の故障をきっかけにグレイソンのマンションに居候することになり、とんとん拍子に恋人になります。
が、宝石泥棒の行方はようとして分からず、警察からは疑われたまま。
そんな時、グレイソンが犯人だという記事が掲載されたり、宝石が見つかった私書箱の防犯カメラにグレイソンが見つかったり、不利な証拠が出てきてしまうのです。
犯人は一体誰なのか。
今作もロックハート一族の誰かの恋愛かしらと思いきや、直接的には関係のない(知り合い程度)人たちの話でした。
このシリーズは2人がくっつくところまでのウダウダと事件の解決までのハラハラとが絡まっていることが多いのですが、今作は2人がくっつくのは結構あっさりで、犯人を捕まえるまで、グレイソンを犯人にしたい何者かがストーカーのように追いかけてくるのにハラハラする話でした。
グレイソンに似た人物の防犯カメラあたりで、もしかしてと当たりは付けられますが、なかなか登場しないので、ハラハラしながらも、ロックハート家のあの探偵さんなら速攻見つけそうだなーとか思いながら読んでました。
結局、同じような立場でありながら、上を目指したグレイソンと堕ちていった犯人の心根の違いが如実に現れた結末でしたね。
それにしてもグレイソンのクズ父はどういった経緯で生き、そして死んだのでしょうね。
そこそこの早死になので幸せになれたとは思えませんが。
家族を裏切った彼に安寧の生活は訪れなかったになら自業自得ですね。
これからは2人で好きな美術を堪能しながらも無名の芸術家の発掘に力を注いでほしいですね。