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あらすじ

【執筆作家陣】
cover illustration
桐式トキコ

comic
doji
にたこ
日野原
ほわこ
m:m

column
桐式トキコ
三栖よこ

作品情報

作品名
Dom/SubユニバースBL Addiction
著者
桐式トキコ  doji  にたこ  日野原  ほわこ  m:m  三栖よこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784815502362
3.3

(6)

(1)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
19
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数2

Dom/Subのバリエーションが読めるアンソロジー

5作品収録のDom/Subテーマのアンソロジー。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)

「ハチの首輪」ほわこ
幼い頃、幼馴染の凛とのペットごっこと首輪をつける行為が、多分Domであろう凛とのパートナー契約になってしまった八田(やた)。その後引っ越してしまった八田は他のDomとの行為では満たされず、ずっと薬で不安を抑えていた。
だが、大人になり教師実習生として赴任した高校になんと生徒として凛がいて…
…という再会もの。
子供のごっこ遊びも怖いな〜…
心の穴が埋まって良かったね、なんだけど、やっぱりコマンド即セックス。

「ぼくの不器用なコマンド」日野原
中学の時の検査でSubと判明し、友人達に乱暴にからかわれた事でDomに恐怖心を抱いている涼。
かかりつけの病院で会ったクラスメイトの大河と親友になってSubの悩みを共有していたのだが、実は大河はDomで…
大河は涼の事を深く想っています。優しいエンディング。キスまで。

「花の愛しかた」doji
Dom/Subプラス獣人もの。
Domの花は、獣人でSランクDomの真冬先輩と仲が良い。と言うか、真冬はいつも花をエスコートするような態度なので花はなんとなく居心地が悪いのだが。
実は花は最近体調が不安定。それはSwitchの兆候が出ているから…
花は隠していたけど真冬は気付いていて、花をパートナーにしたいと申し込みます。
このあと一冊のコミックスになっていく最初の章。

「運命ははぐらかせない」にたこ
中学生の時から大好きだったショウキさん(Dom)に告白し続け、やっとOKをもらったアラタ(Sub)。
ついにプレイとHのとき迎えるが…
アラタの想像と違って、ショウキは「抱かれる」側だった、というお話。
Dom受けものです!
まず絵柄良し。2人の性格良し。読後感良し。あ、エロも良いです。

「ミッドナイト・スウィート」m:m
オンラインゲームで知り合った雅(Dom)とリア友になった乾(Sub)。ダイナミクスの悩みも話し合えるが、泊まっても何も起きない⁉︎
雅は自分の酷くしたいDom性に悩んでいて…
雅が好きになっていた乾はプレイを持ちかけます。
プレイ中の雅はSっぽくて、遠慮がちな普段とのギャップがいい。

Column
桐式トキコ
精神科医Domxヤクザ若頭Sub。狂犬Subの快楽堕ち系は?
イイと思います!

三栖よこ
パートナーのいないSub向けに命令音声を配信するDom、は?
コレ絶対面白そう。わたしはぜひ読んでみたいです!


アンソロジーの中では収録作少なめだけど私には丁度良かった。
日野原先生作品、m:m先生作品、コラムの三栖よこ先生の発想が好きでした。

0

これからは積極的に読みたいです

 歳を取ると新しいジャンルを受け入れるのに時間が掛かるものです、Dom/Subを最近読み始めた初心者の感想です。
 最初に説明書が付いているので安心、収録作品の中には「switch」や「Sub×Dom」と変わり種もあり新鮮でした。

 アルファベットのコマンドが全作品通して少なかったです、あまりコマンドプレイ感がしなくてちょっと残念。「ランク」が出てきた作品もありますが、これに関しては説明書に記載が無いなど初心者には少々疑問点も残りました。

 ダイナミクスに対する葛藤や生き辛さ、パートナーとの関係性に重点が置かれ、どちらかと言えば甘やかす・される方のタイプが多めでSM要素やHは控えめ。BLのLの部分はしっかりあるので、ストーリーと世界観&二人の気持ち重視な方はより楽しめると思います。

 でもエロ魔神の私はついアブノーマルプレイを期待してしまって…Domの支配感やおしおき系があまり無かったのも少々物足りなく感じました。どちらかと言えば、年下、ワンコ、ヘタレ、健気な攻めやDomが多めです。

 以下、各作品の感想をどんな内容だったかと併せて少しだけ…あらすじに作品名が記載されていなので、作者名とセットで記載します(作者様名敬称略)。

 
「ハチの首輪」ほわこ
 幼い頃、引越しで別れた泣き虫の凛と年上のハチ(八田)。ちょっとしたお遊びの犬ごっこが引き金となり…それをずっと引きずったまま時は流れ、教育実習生の八田と生徒の凛は再会する。
 Sub性に目覚めてからの苦悩と苦労の日々を送って来た八田と同時に、過去の自分の行動がハチを苦しめたかもしれない不安と罪悪感を持つ凛、そんな二人の再会は互いへの救済。Hシーンのページ比率は多く無いけれど、なかなか激しく濃いめでした。

「ぼくの不器用なコマンド」日野原
 Domに乱暴されて以来Dom嫌いになりSubがバレたらまた…という恐怖から人間不信気味になって孤立していた涼。抑制剤を貰う病院で同級生の大河と出会い、同じ悩みを持つSub同士として親友になるけれど…。
 ダイナミクス以前に涼・大河と言う人として惹かれ合い、一緒に過ごして来た時間が楽しかった事は変わらない。すれ違い要素からの仲直りハッピーエンドでHは無し、ちょっと言葉は変えてあるけれど、あのタイトルがここに来て上手い!となりました。

「花の愛しかた」doji
 Dom/Sub+獣人と人間が共存する世界。大学生の花は人間のDom、獣人のDomである真冬は同じアパートに住む先輩で色々と優れておりモテる。二人は仲が良く一緒だと居心地が良い、だからこそ花には真冬に知られたくない秘密があって…。
 欲求が満たされない不安症状にもスポットが当たった作品、序盤から少しずつ伏線は張られており段々予測は付いてくるのですが、お望み通りの展開になってニヤリとします。Hシーンは無いけれどちょい濃いめのキスは有り。

「運命ははぐらかせない」にたこ
 居酒屋で働くDomのショウキと彼に片想いしているSubのアラタ。アラタが中学の頃からの縁で告白してはフラれ続けて来たが、ついに告白が成功し二人は晴れてパートナーに、その夜遂にプレイを行う事になるけれど…?
 前半はアラタとショウキ、それぞれの回想と互いへの想いが描かれ、ショウキが告白を断り続けて来た理由も…本当は長い両片思いの成就だったのですね。
 後半はしっかりHシーンですがまさかの!アラタの想像とは逆の事が起こり私もちょっとびっくり。こういう変化球な作品も増えて行けば良いなぁと思いました。

「ミッドナイト・スウィート」m:m
 Domの雅と5歳上のSub乾は友達、今日もゲームを楽しみそのまま一緒に眠る。何もして来ない雅に乾はSubとして認識されていない?と密かに不安に。そんな時、雅がSubとしてどんな欲望があるか、と聞いてきて…。
 苛めたい、支配したい、加虐心を煽られる…本人にとってはコンプレックスな欲望が、この本の中では一番ハードでワクワクしました。比較的Hシーンがメイン、普段の大人しい雅とプレイ時のDomみ溢れるギャップも見所ですね。

 コラムの命令音声を配信するDomもなるほど、斬新でした。ジャンルがもっと普及して来れば、今までに無いような捻りの利いた設定の作品も色々出てくるかもしれませんね、これからが楽しみです。

 
 私個人としてはもう少し激しめでエロいのが読んでみたかったな、でもDom/Subユニバースについてもっと知りたい、もっと作品を読んでみたい、と言う気持ちにさせてくれたのは確かです。

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