衝撃作「イトウさん」の著者・冥花すゐによる至高のメリーバッドエンドラブストーリー 禁を犯す外科医×健気に恋い慕う余命僅かな青年――優しく残酷なモラトリアム  君が生きていてくれるなら、たとえ誰を犠牲にしても――

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表題作ソムニア

霧崎 静一
医師(元天才外科医)
村田 寧
20歳 ,病弱な青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし:夢の終わり
  • カバー下:イラスト

あらすじ

いつまでも、この幸せな夢のなかで生き続ける

不治の病を抱え、余命幾ばくもない青年・寧は、主治医の霧崎に恋をしている。霧崎はいつだって冷たいけれど、一緒にいられるだけで幸せだった。しかしある夜、霧崎が寧を生かすために恐ろしい罪を犯している現場を目撃する。パニックになる寧に霧崎は「これはただの悪い夢だ」と告げ……?

禁を犯す外科医×健気に恋い慕う余命僅かな青年――優しく残酷なモラトリアム

作品情報

作品名
ソムニア
著者
冥花すゐ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415880
4

(92)

(38)

萌々

(30)

(17)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
21
得点
366
評価数
92
平均
4 / 5
神率
41.3%

レビュー投稿数21

寂しくて温かい不思議な気持ち。

これぞメリバって感じですね。いや、不明エンドなのか?
読んでいて最後、なんとも言えないような寂しくも温かくもある不思議な気持ちになりました。


冥花すゐ先生の作品は初めて読んだんですが、すごくよかったです。
私の中で大好きな作品になりました。


受けの寧くんは方言みたいな言葉を使っているんですが、あまり同年代の人たちと関わっていないからか言葉使いが幼いところもあり少し読みにくいなと感じるところもありました。でも、そこが精神的にも幼さを感じさせていて良い部分でした。

ですが、そこにこそ’’寧’’という人間を表していた気がします。

また、寧くんってとっても優しいんですよね。自分のことを先生には好きになってほしくないと思っているんです。

でも、寧くんのなかには「自分は病気だから」「いつか死んじゃうから」がずっとあるが故に、本当の恋心に最後まで気付かないんです。それがあるから、例えば先生に「君が好きだ」と言われても全部夢だと思ってしまうところがなんとも悲しくて、、、

私だったら、むしろ好きと言われる方を現実と思い込んでしまいそうなのに、そこに寧くんの優しさがでてるなぁと感じました。



そして、そんなかんじだから本当は先生に’’振り向いてほしい’’と思っている自分の気持ちに気付いていない。最後のほうにその気持ちに気付いて泣きながら先生に伝えるシーンアあるのですが、感動してしまいました。




霧崎先生は、犯罪に手を染めてまでも本当は寧くんが大好きなんです。
だから、なんとしてでも寧くんには生きててほしい、のに!寧くんは一向に’’生きたい’’とは言わない。そこが一番私的に悲しいところだなぁと感じました。

だって、自分の好きな人には生きる希望を持ってほしいじゃないですか。「いつになったら死ねるかな」なんて言ってほしくない。でも、寧くんは優しいから、常に自分じゃなく他人のことを考えてるから「自分が生きていたら迷惑をかける」と思っちゃってるんですよね。本当は死にたくなくて、その自分の気持ちを押し殺しているにもかかわらず、、辛すぎる。

それに、霧崎先生も寧くんのためを思ってなのか、日中は一切好きを表に出さないところが先生なりの思いやりなのかなとも感じました。


だから、寧くんの受け入れられなさそうなことはすべて’’夢’’なんです。


これ、最後が読み手に任せる感じになっていて、寧くんのほうが先に亡くなったのか後なのか分からないんですよね。本編は霧崎先生が今まで悪いことをしてしまっていた因果で亡くなって終わるんですよね。その後の、書き下ろし「夢のあと」で寧くんは亡くなる描写が描かれています。


これは、本当に個人的な解釈でしかないんですが、本編の霧崎先生が亡くなる直前に、誰かと話をしているんです。
その人が’’天使’’というんですよね。多分この天使と呼ばれている人物が寧くんだと思うんです。

すると寧くんは実は先に亡くなっていて、最後霧崎先生が亡くなるときに流れた幸せそうなふたりの描写は’’天国’’会えたふたりなのかなとも思ったりするんです。もしくは、書き下ろしのほうで、寧くんがクリスマスといっていたので同時に亡くなったかどちらなのかなと個人的には思いました。



最後は涙がほろりでした。

0

睡眠

試し読みで好きなら好きでしょう。試し読みでピンとこなければそこまでな気がする。表紙と中の雰囲気は必ずしも一致していないので、迷ったら試し読みを。
正直なところ全く自分の好みではないのですが、こういう作品が注目されて、好きな人の元に届くというのは良いことだと思います。全く自分の好みではないとはいえ、好きな人は大好きだろうと言うのはわかる。
落ちの印象が強めでうやむやになってるけど、中盤は同じことを何度か繰り返していて、そういう手法とも言えるが貧乏性の自分はもっと情報量を厚くしてくれと思ってしまう。

0

【俺を好きだと言うなら一度でいいから言ってくれないか。生きたいと(霧崎)】

エロス度★★★★★

帯にメリバとある超親切設計。
どんなメリバを2人が辿るのか読む前からドキドキさせられちゃいますね!
医者と患者の恋ですが、患者である寧が余命僅かという儚げな要素があり、病に蝕まれながらも霧崎を健気に慕い、気持ちを伝え続ける姿が切ない。

霧崎も寧に素っ気ない態度で接しますが、彼を生かすために禁忌に手を染めていたり、死を望む寧に生を望んでいる霧崎の中にある激情がたまらなく刺さりました。

幸せな夢や不穏さを掻き立てるダークな面など、2人が進む結末から目を逸せない魅力を発揮する素晴らしい作品でした!

0

ずっと読みたかった作家さん

お久しぶりにレビューを書くということで緊張しているのですが、1作品目は好きな系統を選びたかったためこちらにしました。
今年の1月頃に購入し、今日やっと読むことができました。やはり一巻完結ということもあり曖昧な部分が多く、ここをもう少し掘り下げていくとさらに良い作品になりそうと思いながらも、充分なくらい切なかったです。また、途中途中で出てくる寧くんと霧崎先生の悲壮感が漂いながらも愛を確かめるセックスがエロさと切なさを感じてめちゃくちゃ良いアクセントになっているなと思いました。他の方のレビューを拝読させていただいて気付いたのですが、描き下ろしは天国へ旅立つ寧くんだったのですね…。
霧崎先生は最後、何者かによって殺害?されてしまっていましたが、あれは誰なんでしょう?私は理解不足なので推測も出来ませんでした。
思っていたよりずっしりとした話ではなく、意外にも涙が出なかったので星4ですが、間違いなく読んで良かったです。

0

No Title

試し読みで気になっていたので購入。
電子で読んだので紙面の方もっとわかりやすいかも。
結論からいうと好きなタイプのお話でした。共依存モラトリウムバッドエンドのような(体調によって読めない時もありますが)今回は求めていたようで、楽しめました。
でも読む人は選ぶかも。
とても面白かったです。少し、病気のことや受けの過去などがふんわりしているので、そこがもう少し突っ込まれてると説得力が増して良いのに、もったいない感じです。星マイナス1がその分です。
でもそこを入れると一巻に収まらないかもしれないし、冗長な感じになってしまいテンポが悪くなるのかも。自分で想像する楽しみもありですね。

0

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