一人の教師と、二人の生徒が奏でる "恋"と"欲"と"愛憎"の三重奏。

三角オペラ

sankaku opera

三角オペラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神29
  • 萌×223
  • 萌11
  • 中立8
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
6
得点
278
評価数
79
平均
3.7 / 5
神率
36.7%
著者
冥花すゐ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
ISBN
9784863496217

あらすじ

貞木 薫(さだき かおる)は、由緒正しい学園の真面目な音楽教師。
彼には心に秘めた片想いの相手がいた。
その相手、大河内 明幸(おおこうち あきゆき)は清く正しい"学園の王子様"と呼ばれている。
ある日、不良の"情報屋のショウ"に目を付けられた貞木は
秘密をバラさない代わりに飽きるまでセックスするようにと命令されてーー…。

【収録作品】
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
番外編 recess time
後日談 after school 1
後日談 after school 2 (描きおろし)

表題作三角オペラ

山口翔太 高校生・17歳
貞木薫 高校の音楽教師・26歳

同時収録作品三角オペラ

大河内明幸 高校生・17歳
貞木薫 高校の音楽教師・26歳

その他の収録作品

  • recess time
  • after school 1
  • after school 2(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数6

病んでて、でも純愛。

『イトウさん』で鮮烈なデビューを飾った冥花さんの新刊。電子書籍の方もちょびっと拝見はしていましたが、個人的に紙媒体が好きなのでコミックス化されると聞いて楽しみに待っていました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。





主人公は名門私立高校の音楽教師・貞木先生。
寡黙で表情をあまり顔に出さないこともあり、生徒たちからは疎まれがちな教師です。
そんな貞木先生は、「学園の王子様」と呼ばれ友達からも人気のある大河内くんに秘めた恋をしています。
そのことを「情報屋」の異名を持つショウに知られ、黙っている代わりにセックスするよう強要され…。

というお話。

ありきたりな設定だな、というのが読み始めたときの正直な感想。

教師として正しくありたいと願い続けてきた貞木先生。
そしてそんな貞木先生を疎ましく思い、興味本位で近づくショウ。
良家の子息であり、公私ともに常にトップに立つことを強要されてきた大河内くん。

良くある設定だからこそ、そこから描かれるストーリーだったり、それぞれの登場人物たちのバックボーンだったり、そういう細やかなところで萌えるか否か変わってくると思うのだけれど、さすが冥花さんというべきか、少しずつ見えてくる彼らの孤独やお互いを想う気持ちにぐっと惹きつけられました。

貞木先生がね、華がないんですよ。
性格もビジュアルもすんごく地味なんです。
でも、というべきか、だから、というべきか。そこから見えてくる貞木先生の誠実さや彼が追い求める理想の教師像が、なんとも良い。
ショウの嗜虐心をわざと煽ってるだろ!というくらいネガティブなのもとても良い。騙され、取り込まれたのは貞木先生じゃなくてショウの方じゃなかったのかな、と思うのです。

で、そのショウも。
人の弱みを探し回り、つけ込み、嬲る。
褐色の肌に口元にあるほくろ。常に開いているシャツの胸元。
「ブラック」をまさに体現しているような青年でありながら、ちょっとずつ見えてくる彼の過去やバックボーンがなんとも哀れで哀しかった。
そんな彼をまるっと受け止めてくれたのが貞木先生で。

はじめはレイプまがいの行為から始まる彼らですが、少しずつ寄り添っていく彼らの気持ちの変遷に激萌えしました。

そして、このお話は3Pもの。

ショウ×貞木先生、の関係に、大河内くんが混ざってくる。
何不自由なく生きてきた彼、のように見えて、実は孤独を抱えている彼が求めたのも、ショウと同じく貞木先生。

まだ高校生という年齢らしく、青く、若く、もどかしいまでの彼らのこじれ具合がすんごい良かった…。

見た目も性格も地味な貞木先生ですが、3人の想いが通じ合った後の濡れ場の時。
すんごい色っぽい。
二人の男に愛され、愛し、華が咲いた、っていう感じ。
事が終わった後でショウに「どっちが良かった?」と問われ、
「二人とも… 最高でしたよ…」
とこたえる気怠い色気をまとった先生が素敵でした。

最後に彼らが選択した結末は。
大衆受けを考えればこういう結末が一番なんだろうけど。

でもでも、冥花さんならではのブラックでノアールなバッドエンドでもよかったんじゃないのかなあ…。
というか、私はそういう結末が読みたかった。個人的な意見だけど。

けれど、冥花さんらしい病んだ感じは健在で、思いがけず純愛な彼ら。そして三人の気持ちの変遷も丁寧に描かれていて読みごたえがありました。

表紙もとっても良かった。
読み終えてから見直すと、その奥深さがよくわかります。
で、ショウの褐色の肌が生きてるな、と。

『イトウさん』がとっても良かっただけに、その後の作品に対する期待度も上がってしまう分読み手もシビアになりがちだと思いますが、この作品も文句なく神作品でした。

22

みんな欲深い

不良の情報屋と、優等生の学園の王子様、二人の間で翻弄される真面目な音楽教師の貞木。
三人の恋の行き着く先は…。

表紙イラストからしてお察しの通りの、薄幸系年上受けの三角関係学園ストーリー。
卒業後のおまけもちょっとあるよ!なコミックス。
先生を、正反対のタイプの生徒が奪い合う三角関係の学園物って、古典中の古典の王道設定なだけに、作者さんの個性が際立つといか、「冥花すゐ」っていうペンネームがすごくしっくりくるような、薄暗いお話だった。
結局、三人は、三人ともに、この関係から逃れられなかったけど、望んで、選んだ結末だから、幸せなんでしょうね。

3

期待し過ぎたのかも…

タイトルから分かるように、学園を舞台にした三角関係のお話です。表紙とタイトルに惹かれ、試し読みもして、すごく好みだと思い購入しました。期待が大きかったせいか、その分ちょっと残念でした…。

まず「学園の王子様」とか「情報屋」と言う呼び方が今の時代には合わないと思いました。また、仕方がないとは思いますが、序盤の登場人物のセリフが説明的で違和感がありました。

せっかくの三角関係なので三人の登場人物の描写をバランス良くして欲しかったです。私の感想ですが、ショウの印象が強く残り、大河内と貞木はほぼ空気に感じてしまいました。

攻め二人と結ばれる終わり方は嫌いではないんですが、この作品の場合、ショウの印象が強かったせいか、貞木がショウにほだされて、ショウ×貞木で終わった方がしっくりきたような気がします…。

ですが、すごく綺麗な絵柄と迫力のある3Pシーンが見れて良かったです。なので中間の【萌】にさせて頂きました。

1

あるがままの愛のカタチ

『三角オペラ』というタイトルから想像はしていましたが、
やはり三角関係のお話でした。

常に正しくあろうとする音楽教師・貞木をめぐる
男子高校生・山口と大河内。
タイプの全く違う2人が同じ人を好きになります。

自由奔放な山口と王子である大河内。
2人とも先生を好きになりましたが、
その理由は全く別のものだったと思います。

先生が本当はどちらを好きなのか分かりませんが、
単純に大河内は家を捨てられないんだろうなと思います。
もし山口がずっと先生を好きでいる事ができたらその時は……
そうなんじゃないかな……と思います。

ハッキリしない関係にモヤモヤする部分もありますが、
これが先生のあるがままの姿であり愛し方なんですよね。
だって、恋ってキレイなものじゃないから……

0

感情が無く流される人形…

タイトルに「三角」が入ってる通り、生徒2×教師1の三角関係の話です。
電子単話の1話を試読みした時は、この三角関係がどんなふうに転がっていくのかワクワクしましたが、最後は尻すぼみ感があるかな…
ダークな話も大好きですし、倫理観から中立評価をつけたわけじゃないです。

音楽教師の貞木は、学園の王子様・大河内にひそかに恋しているのを、情報屋のショウに掴まれ、秘密にする代わりにカラダを求められる。
貞木は焦がれている大河内の思い出のなかに自分が在ればいい、年老いた時に彼への想いを覚えていたいと、触れることも伝えることもできない想いがあるだけでいいって純真な男。
それを学園の情報屋のショウが掴んで、鬱陶しい貞木を踏みにじるために、カラダを求め、ショウに抱かれて乱れる姿を、貞木が焦がれる大河内に見せる。
御曹司の大河内は期待に応えることに窮屈さを感じていて、綺麗なピアノを弾く貞木のことを自分だけのオアシスのように感じていたのに、その貞木がショウに抱かれ、キモチいいと悦がっている。
そして大河内もショウ同様に欲望を貞木にぶつけるようになって…

心も体も限界なのに、教師であろうする貞木が、綺麗で悲しくて切なかった。
そんな貞木にショウも大河内も癒され焦がれ、好きだから欲望が止まらなくなる。貞木は二人のために教師を辞めて、二人の前から消える。
そうなって初めて貞木の大事さがわかるショウと大河内。

それぞれのトラウマのような鬱屈した思いが苦しい。
恋をすると、肉欲や独占欲がともなって、ただ好きでいればいいって綺麗なままじゃいられない。

この三角関係がどんな終わりを迎えるのかすごく楽しみだったのに、貞木はアッサリ二人を受け入れてしまう…
大河内のことは元から好きだったわけだし、ショウにもほだされたところもあると思うから、二人とも受入れるのはぜんぜん構わない。
でも貞木があまりにもアッサリしすぎているんです。

二人を選ぶことに葛藤はないのか?
消えたのは自分が二人のためにならないとわかっていたからじゃないのか?
それなのにまた関わらせることへの罪悪感はないのか?
二人とも選ぶのは、実はどっちでも、誰でもいいんじゃないのか?

貞木を求めているショウと大河内とは対照的に、感情が無い人形が流されているだけに見えてしまったんです。
貞木は消える前からもう壊れていたのかもしれない。
欲望剥き出しのゾクゾクさせられる三角関係の話だったのに、三角形の頂点が人形になってしまう最後は尻すぼみに感じてしまいました。

3

不自然なドラマチックさ

 読み始めた頃は三角関係ものだし、学園だし、教師と生徒だし、といろいろ萌え要素が詰まっていてハマれそうな予感がしました。が、読み進める内に脈絡がないなぁと感じる点がいくつかあり、物語に集中できなくなってしまいました。冥花先生のタッチとこの題材はよく合っていると思いますが、登場人物の言動が浮いているように感じるというか。途中からご都合展開っぽく感じてしまったので、中立評価に落ち着きました。

 貞木を陵辱していた山口は、割とあっさり貞木への好意を認めるので、もう少し彼について掘り下げが必要だったかと思います。あれだけのことをしておいて、好意を伝えたら簡単に受け入れられたのには少し引っかかってしまう。一方の大河内も、せっかく抑圧されていた気持ちを爆発させたのに、貞木の想いを知ってあっさり爪を引っ込めるのは、山口の言う通り自分に都合が良いし面白味がないですね。

 そして、2人の間に挟まれる貞木。最終的に3人で上手くまとまる三角関係は好きなんですが、この作品では違和感があったかも。山口と大河内はお互いが大嫌いなのになぜ相手を受け入れられるのかよく分かりませんし、貞木も自分に好意を持っている2人をただ弄んでいるかのようで、受けとして魅力を感じませんでした。

0

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