一人の教師と、二人の生徒が奏でる "恋"と"欲"と"愛憎"の三重奏。

三角オペラ

sankaku opera

三角オペラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×212
  • 萌4
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

197

レビュー数
2
得点
146
評価数
38
平均
4 / 5
神率
42.1%
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
シリーズ
EDGE COMIX(エッジコミックス・茜新社)
発売日
価格
¥679(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784863496217

あらすじ

貞木 薫(さだき かおる)は、由緒正しい学園の真面目な音楽教師。
彼には心に秘めた片想いの相手がいた。
その相手、大河内 明幸(おおこうち あきゆき)は清く正しい"学園の王子様"と呼ばれている。
ある日、不良の"情報屋のショウ"に目を付けられた貞木は
秘密をバラさない代わりに飽きるまでセックスするようにと命令されてーー…。

【収録作品】
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
番外編 recess time
後日談 after school 1
後日談 after school 2 (描きおろし)

表題作三角オペラ

山口翔太/大河内明幸/高校生・17歳
貞木薫・高校の音楽教師・26歳

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レビュー投稿数2

みんな欲深い

不良の情報屋と、優等生の学園の王子様、二人の間で翻弄される真面目な音楽教師の貞木。
三人の恋の行き着く先は…。

表紙イラストからしてお察しの通りの、薄幸系年上受けの三角関係学園ストーリー。
卒業後のおまけもちょっとあるよ!なコミックス。
先生を、正反対のタイプの生徒が奪い合う三角関係の学園物って、古典中の古典の王道設定なだけに、作者さんの個性が際立つといか、「冥花すゐ」っていうペンネームがすごくしっくりくるような、薄暗いお話だった。
結局、三人は、三人ともに、この関係から逃れられなかったけど、望んで、選んだ結末だから、幸せなんでしょうね。

1

病んでて、でも純愛。

『イトウさん』で鮮烈なデビューを飾った冥花さんの新刊。電子書籍の方もちょびっと拝見はしていましたが、個人的に紙媒体が好きなのでコミックス化されると聞いて楽しみに待っていました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。





主人公は名門私立高校の音楽教師・貞木先生。
寡黙で表情をあまり顔に出さないこともあり、生徒たちからは疎まれがちな教師です。
そんな貞木先生は、「学園の王子様」と呼ばれ友達からも人気のある大河内くんに秘めた恋をしています。
そのことを「情報屋」の異名を持つショウに知られ、黙っている代わりにセックスするよう強要され…。

というお話。

ありきたりな設定だな、というのが読み始めたときの正直な感想。

教師として正しくありたいと願い続けてきた貞木先生。
そしてそんな貞木先生を疎ましく思い、興味本位で近づくショウ。
良家の子息であり、公私ともに常にトップに立つことを強要されてきた大河内くん。

良くある設定だからこそ、そこから描かれるストーリーだったり、それぞれの登場人物たちのバックボーンだったり、そういう細やかなところで萌えるか否か変わってくると思うのだけれど、さすが冥花さんというべきか、少しずつ見えてくる彼らの孤独やお互いを想う気持ちにぐっと惹きつけられました。

貞木先生がね、華がないんですよ。
性格もビジュアルもすんごく地味なんです。
でも、というべきか、だから、というべきか。そこから見えてくる貞木先生の誠実さや彼が追い求める理想の教師像が、なんとも良い。
ショウの嗜虐心をわざと煽ってるだろ!というくらいネガティブなのもとても良い。騙され、取り込まれたのは貞木先生じゃなくてショウの方じゃなかったのかな、と思うのです。

で、そのショウも。
人の弱みを探し回り、つけ込み、嬲る。
褐色の肌に口元にあるほくろ。常に開いているシャツの胸元。
「ブラック」をまさに体現しているような青年でありながら、ちょっとずつ見えてくる彼の過去やバックボーンがなんとも哀れで哀しかった。
そんな彼をまるっと受け止めてくれたのが貞木先生で。

はじめはレイプまがいの行為から始まる彼らですが、少しずつ寄り添っていく彼らの気持ちの変遷に激萌えしました。

そして、このお話は3Pもの。

ショウ×貞木先生、の関係に、大河内くんが混ざってくる。
何不自由なく生きてきた彼、のように見えて、実は孤独を抱えている彼が求めたのも、ショウと同じく貞木先生。

まだ高校生という年齢らしく、青く、若く、もどかしいまでの彼らのこじれ具合がすんごい良かった…。

見た目も性格も地味な貞木先生ですが、3人の想いが通じ合った後の濡れ場の時。
すんごい色っぽい。
二人の男に愛され、愛し、華が咲いた、っていう感じ。
事が終わった後でショウに「どっちが良かった?」と問われ、
「二人とも… 最高でしたよ…」
とこたえる気怠い色気をまとった先生が素敵でした。

最後に彼らが選択した結末は。
大衆受けを考えればこういう結末が一番なんだろうけど。

でもでも、冥花さんならではのブラックでノアールなバッドエンドでもよかったんじゃないのかなあ…。
というか、私はそういう結末が読みたかった。個人的な意見だけど。

けれど、冥花さんらしい病んだ感じは健在で、思いがけず純愛な彼ら。そして三人の気持ちの変遷も丁寧に描かれていて読みごたえがありました。

表紙もとっても良かった。
読み終えてから見直すと、その奥深さがよくわかります。
で、ショウの褐色の肌が生きてるな、と。

『イトウさん』がとっても良かっただけに、その後の作品に対する期待度も上がってしまう分読み手もシビアになりがちだと思いますが、この作品も文句なく神作品でした。

15

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