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獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~

juushin sama toha tsugaenai -alpha no dekiai hanayome sama-

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表題作獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~

オーウェン・ブラックウェル
黒狼の祝福を受けたパラピストの獣神
ルーク
オーウェンの花嫁とされるサーゲルのオメガ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

獣神の呪いを防ぐために、花嫁にされたオメガのルーク。だけど、どうしても番になれないわけがあって!?

作品情報

作品名
獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~
著者
村崎樹 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576230665
4.2

(47)

(30)

萌々

(8)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
9
得点
192
評価数
47
平均
4.2 / 5
神率
63.8%

レビュー投稿数9

萌えの波に飲まれて一気読み!の、獣神オメガバース

村崎樹先生の新刊、センチネルバースのお話を読んで面白さに悲鳴を上げ、先生の他作品も読みたくなって手に取った、こちら。

もーーーこちらの獣神オメガバースのお話も、萌えに満ち満ちていた〜〜…!!!

個人的に、精神的・肉体的に強い受け、戦う受けというものが大好きなんですが。
今作の受け様、オメガのルークがまさにドンピシャ、気高く強く美しい受けでして、ひとり大興奮、ふんがふんが鼻息荒く最後まで読んでしまいました笑

あと、奈良千春先生の繊細で美麗で細かな部分まで描き込まれた挿絵が本当に素晴らしくて!!ルーク、かっこいいよ!黒狼の獣神攻め、オーウェンのカッコ良さも言わずもがな。物語の世界観だけでなく、挿絵にも酔いしれました…

-ルークにはなぜ、普通のオメガには来るはずの発情期が来ないのか?
-獣神とは、本当に「祝福」なのか?約10年周期で獣神が次の獣神に代わるのは何故なのか?

そういった謎が徐々に解き明かされ、オーウェンとルークを引き裂く切なく悲しい運命には思わず涙してしまいました…きっときっとハピエンだよね、とは分かってはいても、苦しかった。。

村崎先生のあとがきにもあるように、攻めに対する反発から始まる溺愛花嫁オメガバース、切なさを乗り越えた後の最高の幸福感に包まれる、強く優しい愛情の物語でした✨

1

出会ってくれてありがとう!!!

最後までとーーーーーっても良いお話でした。もうオーウェンとルークのお互いへの愛情に泣けて泣けて。

オーウェンがルークと過ごして人間らしい感情や情緒を知っていくところ。
ルークの思惑をお見通しで先手を打つところ。
自分で退路を絶ってルークだけを愛しぬくのを誓うところ。

そしてルークもそんなオーウェンを守ろうとするところ!

お互い願ってしまったんだよね!そばにいるのは自分だ!って。失いたくないって。

オーウェンの独占欲や嫉妬や意地悪口調も萌えの宝庫でした。
いつもはやっとなエッチで攻めが意地悪な言い方をしだすのが興醒めなのに、オーウェンは良い!!だって嫉妬の相手が(笑)

タイトルがタイトルなので最後までどうなるの?そうなの?そうじゃないの?とハラハラでした。

2人が出会ってシェリーやテッドも含め家族愛がみんなを満たし、侍女たちにも変化をもたらして。
耳飾りの秘密も!
みんなみんななんていう奇跡!幸せです!

そしてなんといっても奈良さんの神イラストですよ!細部まで背景まで手を抜かない素晴らしさ。どの場面をイラストをつけるかは指定されてるのかもしれませんが、それでも素晴らしかったです。とくに表紙をめくったカラーイラスト。セリフがないので後で読んでて、ここかぁ!!とわかったとき。

挿し絵で背景はしょって人物だけな作品も多い中、ここまで描いてくださってありがとうございます!

2

〝魂の番〟な2人に、思わず涙腺が緩んだ……

Ωバースの〝番・発情〟設定を盛り込みつつ、独自の世界観で一般的なΩバースとは一味違う、読み応え抜群な作品でした!

強気でサバサバ系の受け様が良いですね。
Ωなのに発情しない為、Ωのコミュニティにも属せず、窃盗でその日暮らしをしている逞しい受け様です。

一方、寡黙で威圧感のある大型獣人の攻め様。
オメガ狩りに追われる受け様を攫って、番にしようとする横暴者かと思いきや、「自分、不器用なんで…」を地で行く、心優しい〝寡黙不器用男子〟でした。

そんな、お国の為に戦う〝獣神〟として感情を失っていた攻め様が、強気だけど面倒見の良い姉御肌な受け様と出会った事で、人間らしさを取り戻して行く……(好き)

大好きな、
「こんな時、どんな顔をすればいいか分らない」
「笑えばいいと思うよ」
シチュもあって、大変滾りました……!(某エヴァ)
(実際には「ありがとう」って言うんだぜ!展開です)

【寡黙不器用男子→ゾッコン溺愛男子】へ変化し、サブタイトル通り〝溺愛〟へと無事に成長を遂げた攻め様。
しかし、攻め様の〝完獣化〟を防ぐ為にはΩとの番が必要で…。発情しない自分では、攻め様を救えない…と、他のΩを宛てがう為に、密かに奔走する受け様の心情が切ない

せめて、形だけでも〝番〟になりたい、と未発情で頸を噛むシーンに「本当の番になれなくても、2人の魂は番だよ…!」と、思わず涙腺が緩みました。

サブキャラ達も魅力的で、子熊のテッド君には無限の可能性を感じます……!
2人の赤ちゃんが産まれる前から「たくさん可愛がります!」宣言していて、ゆるふわ優しいお兄さんになる未来しか見えないテッド君……
是非とも、成長したテッド君とオーウェン&ルークベビーのスピンオフが読みたいです……!!(頼む!編集部!!)

見事な伏線回収と幸せ一杯の大団円で、とっても満たされる楽しい読書時間でした◎

8

獣神様の言動の変化にキュン

村崎樹先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
溺愛 3
オメガバース 2
獣 2
な感じだと思います。

黒狼の獣神アルファ×一度も発情したことがないオメガのカプによるオメガバース作品です。受けのルークは悪徳商人から追われ怪我をした際、巨大な黒狼と遭遇してしまう。意識が朦朧とし喰われる覚悟を決めたが、目を覚ますと獣神であるオーウェンの屋敷にいた。そこで、獣神の力を使いこなす為に「薬花」(くすりばな)と呼ばれるオメガが必要で、更には番になれと要求されてしまう。しかし22歳のルークは今まで一度も発情したことがない出来損ないのオメガだと、オーウェンの要求を突っぱねる。しかし怪我の具合や悪徳商人の追手のこともあり、半年はオーウェンの屋敷で花嫁修行をしながら薬花の務めを果たさないといけないことに。

オメガのルークは人間ですが、攻めのオーウェンは完全な黒狼にも狼耳と尻尾だけを生やした半獣にもなれるアルファの獣人で、獣神様として崇め讃えられ国を守っています。

そんなオーウェンが、獣化し他国と戦うことになると、薬花であるルークの務めの内容が明らかに。それは獣化した黒狼のオーウェンに身体中を舐められて射精させられて体液を差し出すということだった。なので、黒狼の姿での絡みが数回あります。因みに体液を差し出すということなので、黒狼のまま身体を繋げることはありません。ですが、体液だろうと巨大な黒狼の舌で身体中を舐め回されるとは、なんて淫靡で素敵な務めでしょうね。発情は来てないが、催淫剤で興奮させられて務めを果たすルークがとてもエロいですね。初めての務めは何も説明されていないから、その後ご立腹でしたが。

出会った頃は感情の起伏も言葉の抑揚も乏しかったオーウェン。だけど強気だけど、ちゃんと気遣いが出来るルークの言動に少しずつだけど笑ったり気遣いを見せるようになります。個人的にオーウェンが誤解を与えないように、思っていることを出来るだけ丁寧に伝えようとするのですが、それがあまりにも直球な褒め言葉だったりするのでルークもドキドキするし、読んでいてキュンキュンしました。

徐々に心を通わせ幸せな日々を感じていたルークだが、時々違和感を覚え、番になれないままでいいのかと考えてしまう。そして祝福の筈の獣神の力や薬花と番にならないといけない理由などを知ってしまいます。それに葛藤や苦悩するルーク。でも既にルークを溺愛するオーウェンの覚悟が格好良いです。

ルークは発情することが出来るのか。オーウェンと番になれるのか。最後まで目が離せません。あと熊の獣の神子であるテッドがめっちゃ可愛いので癒されます。是非とも読んでほしいです。

2

良き良き♥

奈良先生おっかけで購入。受けのキャラが好きなタイプだったですが、お話はうんうんと納得するもので、いつまでも覚えている自信はなかったので萌2寄りの萌にしました。サブキャラも良かったな!シリアス寄りファンタジーが好きで、ちょびっとツンが好きな方でしたら良いのではと思う本編230Pほど+あとがき。

たった一人、窃盗したものを収入源とし暮らしているルーク。ある商人からはしつこく追いかけられ、追い詰められたところに割って入ったのがめっちゃデカい黒狼で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
シェリー(攻めに仕える神子、♀、十代後半)、テッド(同じく神子、♂、6歳)ぐらいだった気がする。二人ともめっちゃいい子。

++良かったところ

最初はツンケンしていた受けが絆されてすっかりオーウェンを好きになっていく過程が良かったなあ・・・オーウェンは最初ニコリともせんかったのに、最初っからルークのことが大好きで大事にしているのが良くて。

ルークの人柄が良いのも素敵。人たらし能力抜群なので、獣神様の花嫁に最高にふさわしいと思うのです。めっちゃキレイな方に、「何が美味しいん?教えてんか」(意訳)なんて聞かれたら、めっちゃ緊張するけど「きゃあ花嫁様に話しかけていただいた(⋈◍>◡<◍)。✧♡」ってなるよな。良いー体温あがる。

サブキャラのシェリーとテッドも話を盛り上げてくれてよかったです。テッドが可愛いんですよねーオーウェンがテッドを抱っこするシーン、ここに挿絵が欲しかったっくーちょっと残念っ!

途中どうなるの???とハラハラするところもあるけれど、めでたく大団円!で幸せ~な気持ちで読み終えることが出来た一冊でした!色っぽいシーンも小説としては多めな方ではと思います。色っぽいところが無いとつまんない!という方でもおススメしたいと思います。

3

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