「初恋の身代わりでもいい」

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表題作君の声で恋を歌って

桐嶋 歩、人気俳優、25歳
佐野 美雪、ボイストレーナー、26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

ボイストレーナーとして働く佐野美雪のもとに、今をときめく若手俳優・桐嶋歩が現れる。
歩は、役作りのためのボイスレッスン教室を探していたところ、美雪の声に惚れてしまったのだと言う。

何故、彼が俺の目の前に――

かつて、美雪はその声と容姿から、女の子のふりをして芸能活動を行っていた。
そんな美雪と男女アイドルユニットを組んでいたのが歩であり、当時、美雪は歩に淡い想いを寄せていた。
しかし、幼い二人の芸能活動は、美雪のわがままで終わりを迎えていたのだった。

動揺する美雪に対し、歩は気づく素振りもない。
昔のように明るく、そして真っ直ぐな歩に、美雪は再び惹かれていく。
そんな中、歩から「初恋の人に似てる」と口説かれ、一夜を共にするが――。

【描き下ろし12Pあり】

作品情報

作品名
君の声で恋を歌って
著者
仁乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758025614
3.3

(8)

(3)

萌々

(1)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
24
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数1

過去に縋る

役作りのためボーカルレッスンをすることになった俳優の歩。教室の見学の時に歌っていた美雪(よしゆき)の声に惚れて、彼にトレーナーを頼むところから始まるお話でした。

実は彼らは初対面ではなく、かつて一緒にアイドルユニットを組んでいたことがあるのだけど…
その時美雪は"女の子"としてアイドルをしていたので、すっかり大人の男になった美雪を見ても歩は気付かないわけです。
声変わりをして女の子を演じられなくなり、歩の作ってくれた曲を歌えなかったこと。
その苦しかった過去に美雪は今も縛り付けられていて、そこはすごく切ないなと思ったのですが…

容姿や声がいいからといって女の子に成りすまして活動していたこと自体が受け入れられなかったし、それを母親がさせていたのが本当にあり得ないなと思ってしまって。
美雪は歩のことにしか触れていませんが、このトラウマの発端は母親なのになーとモヤモヤ。
芸能事務所の社長である美雪の母親が彼らの再会に一役買ったとかだったらまだ良かったのかもしれませんが、もちろんそんなはずもなく。

再会後はあっという間に距離が近付いてセックスして、お互い惹かれ合ったかと思えば誤解を生んで揉めて…という王道の流れでお話は進んでいきますが、モヤモヤが尾を引いてしまってなかなか萌えることができませんでした。

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