閉鎖的な村で隔離された少年は 毎夜その身体を凌辱される。

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表題作群れ落ちる白い花

高輪
民俗学の助教授
早坂透
先天性色素欠乏症をかかえる少年

同時収録作品いたいのはこころです

茅野
英語教師
矢向
茅野の教え子

同時収録作品youth holic

ケイタ
リョーちゃん

同時収録作品ずっと君を見ていた

阿川
クラスの保険委員
津田
阿川のクラスメイト

同時収録作品ずっと君を見ていた

モブ
津田
阿川

同時収録作品群れ落ちる白い花

小野寺
早川家で働く男
早川透

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

その花は、触れてはいけいけない蜜の味──。

民俗学の助教授である高輪(たかなわ)は、研究のために訪れた山村で人知れず囚われた透(とおる)と出会う。
その容姿は、瞳は燃えるように赤く、肌は雪のように白い、およそ人と思えぬほど異質だった。そのため、閉ざされた村では祟り子だと忌み嫌われ、人目を忍ぶ生活を余儀なくされているという……。

高輪はそんな彼を救いたいと考えるようになるが、
その真っ白な容姿はあまりに美しく、取り巻く人々を徐々に狂わせていく──

成人向けBLレーベル
「Adam」掲載の短編3作を含む至高の作品集

作品情報

作品名
群れ落ちる白い花
著者
つくも号 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブレインハウス
レーベル
Adam Comics
発売元
三交社
発売日
電子発売日
ISBN
9784815519032
4.7

(17)

(13)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
80
評価数
17
平均
4.7 / 5
神率
76.5%

レビュー投稿数2

R18、かつショタものではあるが。

作家買い。
今作品は電子で単話でも読めたようですが、そちらは未読。つくも作品の、しかもR18ですと?ということで発売日を楽しみに待っていました。

つくも作品なので当たり前と言えばあまりに当たり前ですが、ショタものです。苦手な方はご注意ください。

短編集で、表題作『群れ落ちる白い花』のほかに3つの単話が収録されています。表題作は一番最後に収録されているので、収録されている順にレビューを書こうと思います。

「いたいのはこころです」。
英語教師をしている男性の自宅に、一人の教え子の男の子がやってくる。わからないところを教えてほしい、ということだった。
彼の妻は現在妊娠中で、所用で出かけてしまう。妻が不在の家で、彼らはー。

非常につくもさんらしいお話、という感じ。
大人の狡さと汚さがきっちり描かれています。最後のページを見るまでは小悪魔な生徒に魅入られた先生、という構図で読んでいましたが、最後のページで思わず涙腺が緩みました。

先生に天罰がくだればいいのに。

「youth holic」
寂れた小屋の中で、自慰行為を見せ合っている二人の男の子のお話。
少しずつ行為はエスカレートしていくけれどー。

若く、青く、気持ち良いことに貪欲で好奇心もあって。
でもそこに、二人の淡い恋心がきちんと見える。エロに特化した内容ではありますが、戸惑いながらも己の恋心に向き合っていく少年たちのお話です。

「ずっと君を見ていた」
学校の体育の時間にけがをしてしまった同級生を保健室に連れていくことになった阿川くん。が、けがをした同級生・津田くんには秘密があって…。

子どもの身体をむさぼるゲス男が登場しますが、コイツのおかげで(?)自分の恋心に気づく男の子のお話。

上記3つの短編は繋がりがあるお話ではありませんが、どの男の子たちも中学生から高校生くらいに見える男の子たちのお話。つくも作品で、しかもR18ということでそれはもうエロエロです。子どもを性の対象にすることが苦手な方もいると思いますが、それも共通しているのは、その体の関係から、自分の想いを自覚し相手に向けるようになっていく点かと思われます。エロと切なさのバランスが素晴らしい。

後半は表題作。
分量で言うと、1冊のうちの半分くらいを占めている作品です。

表題作『群れ落ちる白い花』。
民俗学の助教時の高輪は、研究のためにとある山村を訪れる。その村には白蛇伝説があった。いわく、白蛇が嫁いだ家があり、その家は繁盛した、というもの。興味をそそられる高輪だったが、山の中にあるという温泉につかりに行き、そこで一人の少年に出会う。

白い肌、白い髪、そして赤い瞳を持つその男の子・透は、見た目から村人から身を隠すように生活をしているのだという。村から出ることもなく過ごす彼を不憫に思った高輪は、彼に様々な話をして聞かせるようになるがー。

というお話。

あまりネタバレしたくないので詳細は書きませんが、この作品の結末が非常に秀逸だと思いました。つくもさんもあとがきで書かれているのですが、今作品をハピエンだと思われる方も多いと思います。

が、私はメリバだなあ…、と感じました。
そもそも、「透」という男の子は存在したのか…?「彼」は自分をこの狭い世界から外の世界へ連れて行ってくれる人を探していたのではないか、と。

透を凌辱している男が一人登場しますが、彼もまた、白蛇に取りつかれた哀れな犠牲者だったのではないかと。そんな風に思いました。とはいえ、高輪は幸せをかみしめていると思うので、それを思えばハピエンか。

描き下ろしがまたちょっといいんです。

話の時系列的に(本誌よりも古い時系列の話なのではないかと思うのです)、この話に登場する男は本誌で透を凌辱している男ではないのではないか、と思いました。今まで何人もを虜にし、そして最後に透がやっと見つけたのはー。みたいなお話なのかなと。

つくもさん作品はそこそこ読んでいると思いますが、めっちゃ好きな1冊になりました。R18ということで大人の腐姐さましか読めないのが残念なほど。

そして、つくもさんらしい高い画力で描かれた濡れ場は、もうさすがの一言でした。子どもの、未完成な体と、大人の男の描き分けが素晴らしいです。なのでより一層、子どもの身体をむさぼる大人の非情さが浮き彫りになっていて、そこも一見の価値ありです。

6

不思議なお話

4作品入っております。
全て少年モノ。(表紙程度でそこまで幼くありません)

「群れ落ちる白い花」1〜3
こちらは連載当時から、少し不思議なお話だな…と思いながら読んでおりました。
閉鎖的な村での話です。
白い少年は蛇神なのか、幽霊なのか、実在しているのか明確ではないのですが、私は蛇好きなので蛇で考えています。
終わり方も読み手に任せていますが、ハピエンよりのメリバです…当て馬(?)はお亡くなりですが…。
白い少年がめちゃくちゃ神秘的で綺麗でした。


「いたいのはこころです」Adam掲載読み切り
いたいです…心が…。少年の方が大人を好きなのがまた…。
エロは少年の方が積極的です。


「youth holic」開花BL掲載読み切り
幼馴染みで身体に興味津々で色々しています。
2人とも可愛かったです。


「ずっと君を見ていた」Adam掲載読み切り
ちょっと開発進んだクラスメートと大人とイチャイチャしていました。BLでなかなか見ないオモチャを使っていて、凄いです。


描き下ろしは「群れ落ちる白い花」での少し過去のお話でした。
大人が最低ですね…。とはいえ、少年も魔性です…。

シーモア特典は「youth holic」でした。
キスしてラブラブなのが良かったです。えっちもあります!可愛いです。




シーモア電子購入
修正は白短冊です。

4

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