電子限定かきおろし付
表題作の他に短編が一本収録されていました。
どちらもコメディ色強めのラブコメ。
私はBL漫画と言うよりも、ギャグ漫画として楽しみました。
恋愛要素はあるものの、読後感は完全にギャグ漫画(オチの付け方がギャグ漫画っぽい)。
表題作の満足度はあまり高くありませんでしたが、同時収録の短編が面白かったのでこの評価になりました。
表題作はゲームキャラが現実に現れるファンタジー設定。特に隠すことなく本当にゲームキャラです。
唐突なストーリー展開ですがテンションは意外と低め。
主人公がクールキャラで、心中荒ぶっていても騒がしすぎないので読みやすかったです。
しかし、ギャグは笑いのツボが若干合わず、特にシュールな顔芸部分はハマりませんでした。
全く笑えなかったり、不快な笑いがあった訳ではありません。
登場人物が周辺人物含めて全員キャラが立っていて面白かったです。
ですが、濃いキャラクターが終盤に追加されたことで、ネタとして消化しきれていないような不完全燃焼感がありました。
本編完全にギャグ寄りの内容で、オチもギャグ漫画らしいオチだったので、描き下ろしが唐突にエロだったことにも困惑。読後感はあまり良くありませんでした。
同時収録の短編は、人間一人に天使と悪魔が一人ずつ就いている世界観で、人間には見えないはずの天使と悪魔が見えてしまうサラリーマンのお話。
内容説明し難いのですが、非常にテンポが良く、オチまで綺麗なラブコメでした(萌えたかはさておき)。
キャラクターも可愛かったです。
どちらの作品もメインキャラがボケとツッコミを兼ね備えているタイプで、会話のテンポが良く、楽しく読むことが出来ました。
ギャグ漫画として読むといいと思います。
絵は、ところどころ少年漫画雑誌のギャグ漫画みたいな絵が出てくるので、BLというジャンルでこの絵が出てくることに抵抗感が少しありました。
レン様(乙女ゲームのキャラクター)が生きがいなタクミの前に、レン様にそっくりな転校生(レン様(キャラクター)本人)が現れる。
レン様にそっくりな転校生がタクミにすごいアプローチをしてきて、タクミが、レン様にそっくりな転校生がレン様すぎてやばい!ってなる感じ…ですかね?
ギャグ漫画として読むと面白いです。
河野さん好き。
待ってたよぅ、コミック化するの。
出会いは本誌。本誌に付く小冊子目当てで購入しました。本誌にこちらの3話が掲載されていました。
3話の1ページ目から「は????????」となったよねwww
コミック化したら読まねば!!!!!と思っていた作品です。
すごかった........。
最初から最後まですごかった........。
会話も内容も全て斬新だったし、ここまで顔芸が凄いBLは中々ないと思いますwww
そしてラストぉぉぉぉぉ!!!!!!絶対面白いことになるじゃん!!って叫びたくなりました。続編連載されないんだろうか。めちゃくちゃ読みたい、凄く読みたい。
短編が1つ入ってるんですが、こちらも凄かった。
表題作、短編、ともに、スーパーハイテンションギャグ、ハッピーBLでした。
めっちゃ面白かったです、衝撃作ぅぅぅぅぅwww
今後作家買い決定です!
※シーモアで読みました。修正は白抜き。
「親の顔よりも見たスチル」というパワーワードを見た瞬間に、この主人公はかなりやり込んでいるタイプのオタクだ…と確信しました。
民先生の初コミックス、面白かったです!
タイトル通りのお話なのですが、全体的にサクサクとテンポ良く読める非常にコミカルなテイストになっています。
BL的な濃い萌えを期待すると、その点に関しては濃くはないかなと思いますが、クスッと笑える文字通り次元を超えた一途なラブコメディが楽しめる1冊でした。
友人も居らず、根暗でちょっと近寄りがたい雰囲気のあるタクミの唯一の趣味でもあり、日課でもあり、なんなら生きがいでもあるのが「エタラビ」こと「エターナル・ラビリンス〜恋の迷宮〜」という乙女ゲーム。
ただひたすらに攻略キャラクターのレン様を愛し、推してやまない彼はオタクの鏡なのではないでしょうか。このプレイ時間は相当なものですよ。
しかしながら、ある日ゲームが壊れてしまって…と、生きがいと会えなくなってしまい絶望の日々を送るのかと思いきや、レン様そっくりの転校生が現れたのだからさあ大変!というもの。
まず、題材が面白いですよね。
攻略していたはずのキャラクターがなぜか現実世界にやって来ている上に、自分のことを攻略しようとしているのですから。
こちらの作品、よくよく見ると一途な恋が描かれているんです。
タクミがずっとレンを見ていた時、レンもまたタクミを見ていたなんて、もう相思相愛じゃないか!と恋の成就を願いたくなるのですが、でもその合間合間に振り切ったギャグが餅つきのようにタイミング良く入って来て笑えてしまう。
これは癖になる人は一定数いるテンポの良さなのではないでしょうか。
萌えが笑いかでいうと笑いの方が勝るかな。私は好きです。
こんなことある?!が楽しめる面白い1冊でした。
同時収録作品は、天使と悪魔が見えてしまう体質の青年のお話。
こちらも現代ものにファンタジー要素が入った1作で、民先生の発想力は一体どこから…?と驚くばかり。面白いです。
一見天使に見えない天使が受けなことにも、センターパートショートヘアの天使の圧倒的攻め感にもそわそわしました。
BLゲームの中に迷い込んだり転生するようなお話は読んだことがあったけれど、ゲームの中のキャラが現実世界に飛び出してくるというのは初めてだったので斬新な設定にわくわくしながら読み進めました。
乙女ゲームオタクで、お気に入りゲームのキャラのレン様をガチ恋レベルで推しまくっているDKのタクミ。
冒頭からすでにタクミは暴走気味でギャグ要素があるのも感じ取れたので、転校生として蓮がやってきた時や蓮の言動が推しのレン様と重なって見えた時の激しすぎる反応もそれほど驚くことなく受け入れることができました。
蓮もキラキラ王子様な一面だったり嫉妬に狂ったホラーな表情を見せたりと、なかなかにおかしな人で(笑)
でもそれもギャグとファンタジー満載な展開の中で悪目立ちすることがないほど、とことん振り切っているのが面白かったです。
しっかりと両想いになって恋人同士になるふたりですが、でも彼らの気持ちが通じ合うかどうか?というのはそれほど重要ではなかったのかな、と。
恋愛部分よりもこんな世界が本当にあったら楽しそうだなーという夢を見させてくれるようなお話だったなと思いました。