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未読の初期作品を読みます!
本作は元々「初田しうこ」名義で1996年に発表されたもの。その後「鹿乃しうこ」名義での2006年発表の新装版。
絵柄も今とは随分違いますが、初期作品の勢いが感じられる、
主人公は暴力団の構成員・葵。
自分の行動が偶然組長の命を救い、異例の大抜擢を受けるのだが実はハッタリだけの小心者。
しかし、出所した若頭の崎矢雄二の預かりとなった葵は、雄二の渋さに「本物の男」の姿を見て憧れが募っていく…
…というのが骨子なんだけど、そこに現組長の性癖やビジネスライクな考え方、組の行く末、つけ込んでくる対立相手との抗争…などなど、ヤクザに付き物なアレコレ。
加えてしうこ先生ならではのギャグっぽいドタバタもあり。
ただ…BLありきなのが仕方ないのかな〜、ノンケだった若頭が結構呆気なく葵の想いを受け入れてくれちゃう。抗争に巻き込まれて死んだ姐さんの葵と同じ名前に運命を感じた⁉︎
また、後半に準紀というビッチなキャラが出てくるんだけど、彼がすごい存在感。
「LIAR〜ライア〜」
その準紀が主役のサブストーリー…ですが、こちらが主役を喰うほど重くてシリアスで響く!
準紀がなぜビッチ道を歩むのか。その理由が語られる。
全体に面白いんだけど、詰め込みすぎ?濃ゆい。
で、下巻に続きます。
1996~1997年に3巻で発行されたシリーズの再版版です。
鹿乃さんのコメントによると再版されるにあたり手直しはされなかったそうです。
この上巻に収録されているのは1~5話と『LIAR~ライア~』。
登場人物はほぼ全員裏社会の人達か夜のお仕事の人達ばかりで、主人公が身を置いている極道の世界一色と言っていいかと思います。
流石に服装や流行言葉に時代の古さを感じますが、この物語自体も新しい法律が出来て商売がやり辛くなった暴力団内部を描いていて、主人公や主人公が憧れる若頭も古いタイプの極道です。
シリアスな雰囲気が濃い作品ですが、このくらいの緊張感漂う方が裏社会モノらしいかなと思います。
鹿乃さんの描くヤクザものです。
いやー、さすが面白いです。とにかくストーリーが面白い。で、キャラが魅力的。
最近の鹿乃さん作品とは全体的な作風(絵柄ふくめて)はかなり違いますが、ストーリーテラーでキャラが魅力的なのは昔からだったんだなと思いました。
二組のカップルが登場します。
主役カップルは、昔ながらの任侠道を歩く若頭×見た目は怖いけど小心者の下っぱヤクザ。
若頭のほうが老けたオッサンなので趣味は分かれるかもですがw、魅力的な男でした。
彼に一途に惚れて付き従う下っぱヤクザくんは可愛かった。
もう一組も勿論ヤクザ同士のカップルなんだけど、こっちのカップルのほうが好きでしたね。
受けのキャラ設定が秀逸でした。奔放にセックスしてるんだけど、心の中では一途に兄貴分のことを愛してる受け。
すがるように誘ってきた受けを、拒絶した攻め。
攻めの気持ちも分かるんだけど、抱いてやれよ~!と思いました。
切ないです。
下巻に続きます。
