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ほどける恋は酔いも甘いも

hodokeru koi ha yoimo amaimo

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表題作ほどける恋は酔いも甘いも

豊澤 諒二、28歳、日本酒ダイニングバーオーナー
西森 千晃、26歳、グルメ雑誌の編集者

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

グルメ雑誌の編集者、千晃(ちあき)の悩みは恋人と長続きしないこと。
大事にしているつもりでも一方的にフラれ、人恋しさを持て余しアナニーに手を出してしまった今日この頃。
そんな折、取材で出会ったのは日本酒ダイニングバーの爽やかイケメン店主・諒二(りょうじ)。
手慣れた雰囲気を裏切る気さくなトークにすぐ打ち解け、酔いも手伝って悩みを口にしてしまう。
すると…
「好きになるよりもっと満たされることを教えてあげる」
真剣な顔で口説かれ―…
お酒よりも甘いキスと熱い視線、初めての快感に身体も心も溶かされて――

作品情報

作品名
ほどける恋は酔いも甘いも
著者
鳥田ちず 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
リキューレコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784824007551
4.1

(23)

(10)

萌々

(9)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
95
評価数
23
平均
4.1 / 5
神率
43.5%

レビュー投稿数3

臆病な大人の恋愛に酔ってみませんか?

恋愛弱者になってしまった大人の臆病な恋愛が胸に響く逸品作。過去の恋愛や、コミュニケーションの取り方がトラウマになって、恋愛に向き合うことができなくなってしまった心の枷を、ゆっくり解いていくストーリーです。

頑張って!
勇気出して!
前を向いて大丈夫だから!

思わず背中を押してあげたくなるような気持ちで主人公・千晃の感情に移入し、たくさんエールを送り見守りました。


仕事で出会った日本酒バーのオーナー・諒ニと新たな恋愛に向けて頑張っていく主人公・千晃の想いがとても切ない恋愛克服物語です。
好きなのに恋愛に発展することを恐れる千晃の心理描写がとても丁寧。複雑で繊細な描きに引き込まれてしまいました。

諒ニも千晃が好きで千晃も諒ニが好き。そして身体の関係ももったし、性格の相性も、趣味も合う。
なんの問題もない関係で、むしろゴールなのではと思うくらいのお似合いの2人なんですが、このストーリーの見どころは、このゴールこそがスタートになっているところにあります。
恋をできる相手に出会ったのに自分の気持ちにも相手の気持ちにも思いっきり飛び込めない千晃の葛藤、これがこのストーリーを大きく揺れ動かしていきます。


そんな千晃に寄り添う諒ニの献身がむちゃくちゃ素敵なんですよ!
最初はチャラい男かと思っていたら全然で。千晃の頑なな態度や臆病になり過ぎた心を、ゆっくり温かく包み込んでいくような優しい男です。
千晃のことを理解しようと、諒ニなりに頑張って千晃に向き合おうとするし、何より。強引にアプローチしない大人な求愛がカッコいい。心までイケメンな諒ニに惚れ惚れしちゃいました(*´︶`*)♡

今までは選ぶ側だっけど、千晃のことは選ばれたいと切に願う諒ニの願いに胸が熱くなりました。
(このセリフにときめいた…)
千晃の閉ざされていた心が開いていくのは、諒ニの想いに触れた部分も大きかったと思います。これは千晃の心のリハビリだったんじゃないかな。

諒ニと進む未来に期待出来たことが恋愛救済に繋がったと思うと嬉しい。彼らが共に恋愛を心から楽しめる相手に出会えて良かった!
苦しい時間もあったけど、今思えば意味のある大事な時間だったし、そのことが素の自分を受け止めてくれる相手と結ばれる運命を運んできてくれたと信じたいですね^ ^

気持ちが温かくなるとても素敵なストーリー、読後感も最高でした!
2人の距離を近づけた日本酒ネタも、作品のスパイスとしてとても存在感のある良い役割をしていたのも楽しめました♪

1

じっくりじっくりと咲いていく恋の花

【誰かに愛される方がもっと満たされる(諒二)】

エロス度★★★★★★

おやおや、なんと日本酒を飲んでほろ酔いしたくなるような恋!
甘いマスクな諒二や素直さが可愛い千晃のキャラが魅力的ですね。

じっくりと育まれていく恋模様がたまらなく、踏み込んでいくのが怖くなったり、好きな相手のことで歯がゆい気持ちになったりしている2人の心情描写が刺さります。

自身の欲望に一方的に流されなかったり、お互いのことを少しずつ知り距離が縮まり、育まれていく〝恋〟の温かさ。
ありのままの自分を受け入れてくれたり、想い想われる幸せが伝わってくるのがグッときて、濡場もめちゃくちゃ垂涎です。

0

過去と向き合って、前へ進む

グルメ雑誌編集者の千晃が取材で諒二がオーナーをしているバーに訪れたことで知り合い、少しずつ心の距離を近付けて恋へと変わっていくようなお話でした。
千晃のアナニーシーンから始まるし付き合う前に身体の関係をもったりするので、わりと軽めなお話なのかな?と思いきや。
恋愛への苦しいイメージと過去の恋人たちとのツラい記憶がある千晃の心はかなりダメージを負っているので、そこを癒やして解していく過程はなかなかに深い部分があったなという印象でした。

半ば勢いで一線を越えてしまったふたりですが、諒二は遊びで手を出したわけではないし千晃も快楽に流されただけではなくて。
お互いに好意があるのは明確で諒二から気持ちを告げられてもいるのだけど、なかなか一歩を踏み出せない千晃の複雑な心境はとても切ないものがありました。

恋愛に臆病になっているというより、恋をするということ自体わからなくなっている感じで。
どれが正解か?という答えが出ていても実際にすぐに動き出せるかと言ったらまた別の話で、諒二への想いの中で迷子になってしまっているのがもどかしくもあり、そこが乗り越えるべき課題でもあったのかな、と。

でもどんなときでも千晃と向き合うことをやめなかった諒二に救われて、しっかり前へ進むことができた千晃。真っ直ぐに気持ちを伝える姿に清々しささえ覚えて、改めていい出会いをしたふたりだったなとしみじみ思ったのでした。

甘さや切なさ、大人の色気まで。バランスよく楽しめる素敵な作品でした。

0

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