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僕は悪役令嬢の兄でヒロインではないんですが!?

boku ha akuyaku reijou no ani de heroine deha nain desuga

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表題作僕は悪役令嬢の兄でヒロインではないんですが!?

ヴィルフレード(α)、チョッコラータ王国王弟
レオーネ(Ω).公爵家子息

あらすじ

幼な子レオーネは知っている。ここは乙女ゲームの世界で自分は悪役令嬢の兄なのだと。
悲惨な運命を変えるべく奮闘した結果、冷酷な父を子煩悩に、意地悪な妹をブラコンに変貌させられたのはいいけれど、なぜか王弟ヴィルフレードにまで溺愛される。
三歳児相手に求婚!? オメガバースなんて聞いてないんだけど!? 学院幼年部って何!? 
幼い主要キャラたちの様子もおかしい。レオーネは他にも転生者がいることを確信するが……!?

作品情報

作品名
僕は悪役令嬢の兄でヒロインではないんですが!?
著者
成瀬かの 
イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063943

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81

3.6

(25)

(5)

萌々

(8)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
90
評価数
25
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数8

可愛いちびたち

ちっちゃい受けと愉快な仲間たちがとても可愛くて癒やされる。受け以外転生者は並々ならない執着を引きずっている。攻めは一番やばくて策士。受けの「れお、よんさいじ」って困ったときのセリフがとても可愛くて好き。

4

気付いたらゲーム世界のモブでした!?

今回は王弟と公爵令息のお話です。

前世の乙女ゲームの世界に転生した受様が
悪役令嬢な妹の未来を変えようとして
攻様に捕まってしまうまで。

受様は父公爵の跡取りとして生まれますが
侍女で男爵令嬢だった母は出産と同時に儚くなり
すぐに正妻の義母が妹を生み、不遇に扱われます。

しかし受様は生まれた妹の名を聞いた瞬間
今までなかった記憶が怒涛のように流れ込み
この世界が前世の乙女ゲームの世界で
ヒロインを虐める悪役令嬢が妹だと知るのです。

受様の前世は三十路近い会社員で
乙女ゲームのシナリオを書くためやってみたのが
今世の乙女ゲームでした。

そして妹が3才になった翌日、
王子と妹の婚約を前にした国王夫妻と王子と王弟と
公爵一家の顔合わせとして王妃のお茶会に出席します。

一通りの話の後に歓談となりますが
王妃は息子と受様妹(+義母)を侍らせ、
王と公爵が話し込むと受様はあぶれてしまいます。

受様は好都合とお菓子を堪能し端豆のですが
13才ながらも大人びた美形の王弟に話しかけられます。
彼が今回の攻様です♪

君、以前にも私と会ったことない?

受様も奇妙な既視感を覚えますが
攻様の出てくるゲームを何度もプレイしているからだし!!

きゅんきゅんな言葉を振りまく攻様に
さすが乙女ゲームの攻略対象者だと受様が戦いていると
なぜか王子に睨まれていて!?

受様は無事に妹を災厄から解放する事ができるのか!?

乙女ゲームの世界に転生した受様が
ゲームの主要キャラ達に狙われる展開の
異世界転生でもあるオメガバースになります♪

受様が大ドンデン返しを目指す異世界転生ものなのですが
いろいろな設定がテンコ盛りで面白かったです。

そもそも受様は主人公ではなく
主人公を虐める悪役令嬢の兄というモブキャラで

妹が生まれた事で前世を思い出して
妹を可愛く育てて"悪役"令嬢ではない展開を目指しますが
攻略キャラがなぜか受様にちょっかいをかけまくり
WHY? の嵐です。

前世の受様がかなり不憫な子なためか
受様はかなりなニブチン君で
ちょっかいをかける攻略キャラ達の秘密に気づいても
なぜか攻様の秘密には気付かないのです。

受様達の子供時代がとても長いので
お子ちゃまの言動や鈍さを楽しめないと
面白味が半減するかなと思います。

また乙女ゲームがBL化した事で
オメガバース設定が新たに追加された感がして
オメガバース設定は必要!?と思ったのですが
脇となった攻略キャラ達の恋愛が丸く収まるには
必要だった模様です。

彼等のハピエンまで必要か!?とさらに思うも
アマゾン特典では子供達世代でもいろいろと・・・
なので続きがあるなら必要かな (^-^)/

4

ちびっこ炸裂

先生買い。ちびっこ節は変わらず絶好調で、前半はめっちゃ好きだったのですが、途中で「おおお?」と予想外の展開になって、後半は少ししんどかったので萌にしました。それにしても帯の「くどかれても、こまりましゅ」。可愛すぎん?

一歳前に前世の記憶が湧いてきたレオーネ。産まれてきた妹の名前から、どうやらここは前世にプレイしたことのあるゲームの世界では?と気付きます。しかも自分は家族から愛されていないようだったので、何とかせねば!と可愛い容姿を力に変えて、周囲に働きかけ・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
多いんだわ・・・私の脳みそにはちょっと多すぎた。フィオリーナ(妹、天使)、父、義母、エラルド(王子、妹の婚約者)、シスト(宰相の息子)、リディオ(魔法師団長の息子)、アルド(騎士団長の息子)、ニンファ(ゲームのヒロイン役)ぐらい?あと前世のキャラ。

++攻め受けについて

攻めはさらっさら銀髪、サファイアのような瞳の王弟、前世の記憶ありで王国内で既にある一定の地位を確固たるものにしている方(13歳ぐらい~)。キラキライケメンだし、ピンチには助けてくれるし無敵感満載だし、スパダリじゃん!ちっこい子に対する態度が愛にあふれていて、良いのです~

受けは自分の置かれた不利な立ち位置を、ちっこい頃の「天使の無垢な笑顔」を武器に少しずつ周りを味方につけて頑張る方。妹は天使みたいに可愛い→綺麗になり、妹溺愛。ちっこい頃の可愛い印象が強くて、大きくなってからのあれこれはちょっとぶっとんじゃいました。

攻め受けともキャラはまあ好きな部類なんですけど、周りにあれこれいるキャラがなかなか「へ?」という設定だったので、後半は少々驚いた一冊でした。かの先生のちびっこキャラ大好きな方でしたら、前半はとても楽しめると思います。

3

発売楽しみにしてました!

成瀬かの先生のちびっ子もの大好きなんですよ。しかも今ハマっている転生ものなので迷わず予約購入していました。
こちらでちびっ子ものは3作目になります。

2作目までは神評価にしていたのですが、3作目で萌2になってしまった理由を書きたいと思います。

まず、ヴィルフレードも転生者で1人だけ年齢差があった理由は納得出来ました。ただ、他の面々は必要だったでしょうか?そして、彼等が一緒に転生した理由がハッキリしてないし、同時期に亡くなったとしたらそれこそ不自然な気がしてなりませんでした。

現在と過去と転生前のお話が交互に登場するので、状況把握は簡単に出来て分かりやすい構成だったと思いました。ただ、何となくずっと不穏な空気が流れてて安心感は有りませんでした。

それはヴィルフレードの前世を他の転生キャラに中途半端に語らせたので、彼のイメージが定まらなかったのが原因だと思いました。

そしてレオーネの義母に対する扱いです。途中で彼女は父公爵の留守中にとんでもない事をしでかしてますが、その後何でもないように普通に暮らしてました。あれほどの事をしておいてお咎め無しなのが腑に落ちませんでした。

更に卒業パーティーの断罪シーンですが、活躍すべき人物がちょっと違うように感じました。それも転生者を増やし過ぎたことによるためだと思いました。

そしてヴィルフレードとレオーネを結婚させるためにオメガバにしてますが、ヴィルフレードは王弟なので後継者争いを避ける為に同性婚が認められているって設定だけでも良かったのではと思いました。

なんだか前の2作品に比べて少しづつ惜しかったです。1番残念だったのは初めて2人が結ばれるシーンなのですが、ちょっとヴィルフレードの言動が好みじゃなかったです。せっかくの年齢差なのでそこは甘々にして欲しかったなぁ…。

あと余談ですが2人の間に産まれた子がヴィルフレード似とあったので、髪色もそうだと思ってたんですが、発売記念ペーパーを読んで黒髪だとありました。本編の挿絵も文章から色素が薄くなってたので、そこら辺の描写はハッキリと書いて欲しかったです。

なんだかんだと書きましたが成瀬かの先生のちびっ子もの大好きなので、次作も楽しみに待ちたいと思います。

3

設定、てんこ盛りでぼやけてしまう‥

成瀬かの先生のDomSub作品『ご褒美に首輪をください』がとても好きで、今回はそれにイラストが八千代ハル先生…!

買わない理由がない!マストバイでしょ、ということで手に入れ、わくわくしながら読み始めました。

…が、レビュータイトルどおり”てんこ盛り”の設定と展開に、ちょっと置いていかれた感…

以下、ネタバレありの感想レビューとなります。





ゲームの世界の悪役令嬢の兄として転生したら、周囲のいろんな人に思いを寄せられ10歳年上の王弟殿下にまで本気の告白をされー!?

という(ものすごーーーーくザックリです↑)流れで進むお話。

よちよち歩きから始まる受けの成長と赤ちゃん喋りが微笑ましく(最後まで続くので、苦手な方は辛く感じるかも…)、途中まで軽快に楽しく読んでいたのですが。

まず最初に、時系列が行ったり来たりするのに、ちょっと戸惑いました。(転生後のおちび時代→前世の記憶→転生後の学生時代、など)

そして転生者が複数いて、それぞれの転生者とのエピソードがちょっとずつあり、
そこにオメガバースも絡んできて受けのうなじピンチ!な展開へ。
このへんから「ん?」という思いが。

なんだろうな〜、ぷくぷくおててのちびっ子達は本当に可愛いんですよ。
…なんですが、てんこ盛りすぎてちょっと頭の理解と心が展開に追いついていかないというか。

盛りに盛られた設定により、一つ一つが薄くなった(ように感じられる)エピソードに、物足りなさを感じてしまいました。

終始幼児口調なのもありライトな感じなのに、前世での思い出・経験は意外と重いものだったりして、そのアンバランスさに肩透かしを喰らう感じ。。

一番言いたいことはなんなのだろう?とちょっと首を捻ってしまいました。
「前世で亡くした親友と、転生先で新たな幸せを掴む」ということが中心なのだと想うのですが。

軽ーく読めるものならもう少し設定もキャラの数もシンプルにしてライトに楽しめたらな、と思うし、逆にストーリーに深みを出すなら幼児口調や可愛さ要素(+キャラ数)をもう少し抑えて、集中させて欲しかったかなあ、と。。

4歳児のうなじを(他の奴に狙われていて危険だからとはいえ)噛む攻めにも、「えええ〜…」ってなっちゃいました・・
そこはなんとか大人年齢になるまで守りに守りまくってくれよ!魔法の力で!的な。

ソラ(受)が大人になってからの二人の初セッッも、ヒートに煽られていきなり突っ込む(ソラは気持ちよさそうにしてたけど…)という流れに、なんだかしゅん…としてしまいました。

痛い思いをさせたくなかった、と言う割に慣らしもせず突っ込んでいて、言動のチグハグ感がー!

うーん。
まとめるとやはり、もりっと大盛りのキャラ&展開に、咀嚼と反芻が追いつかなかったな、と。

でもでも。

ちっちゃな受けが出てくる作品は好みの一つではあるし、『ご褒美に首輪を〜』は本当に刺さった作品だったので、諦めず萌えを求めて、先生の他の作品も読んでみようと思います(๑•̀ - •́)و✧

4

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