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表題作瞞 -ばん-

一之宮 磐吉,酒屋の若旦那
狛鵺 浜路,能楽師見習い

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

商家の若旦那である一之宮は付き合いで顔を出した延年会で舞を披露した青年・狛鵺に目を奪われる。 仲間のお節介で一夜を共にする二人だが、夜伽がはじめての狛鵺は、一之宮の手慣れた振る舞いに舞い上がってしまう。 刹那のひと時は二人の運命を変えていきーー。 そこかの時代の恋物語がここに幕を開ける。

作品情報

作品名
瞞 -ばん-
著者
長船 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823606151
4

(27)

(12)

萌々

(9)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
105
評価数
27
平均
4 / 5
神率
44.4%

レビュー投稿数9

胸が苦しくなる

表紙のイラストが綺麗で購入しました。
この作品はハッピーエンドかバットエンドか人によって解釈が違う作品だと思うのですが、私は世界観に圧倒されてまだ解釈しきれていません。読了後も何度も読み返して自分なりに色々考えてみるのも楽しいと思います
重めの作品が好きな方には是非オススメしたい1冊です。
序盤と終盤の浜路の雰囲気の違いや2人の変化に注目して見てください!
エッチなシーンは少なめですがストーリー性が高く、読み応えがあります。
買ってよかったです!今後注目していきたい作者さんです。

1

不覚にも泣きました!

最初は表紙の構図の美しさと一文字のタイトルに惹かれ、又主人公の磐吉と浜路と時代背景が好みだったから手に取った作品でしたが、読み進めていくたびに浜路の健気さに胸が熱くなり‥何とか添い遂げるようなラストを期待していたのに‥ラスト漆話での展開に胸がズキンと読み進められなくなりそうでした。仕方ないこととはいえ娶った妻との間に子を成した磐吉‥浜路が可哀相すぎる‥この先の未来にも浜路の幸せがないのなら、せめて、本当に愛してくれる別の人に巡り合って欲しい、長船先生のその後のストーリーを読み、そう願わずにいられませんでした。鞠と京極との関係性も気になりつつ、心に深く響いた作品となりました。続編でたら絶対読みます!

1

No Title

とても良かった。話も綺麗にまとまっていて読みやすかったです。何より絵が綺麗でした。

0

最後のモノローグ表現がすごい

Xのフォロワー様方の感想ポストで気になって、お迎えはすぐにしていたのですが今頃になって読みました。

舞台は室町時代。
少し言葉遣いが現代っぽい印象を受ける部分はありましたが、時代背景を色濃く反映させたストーリーでした。

そして、ありがち展開かと思いきや予想を裏切られました。
とりあえず攻めの性格が最悪だなという印象のまま読んでいたのですが、途中で色々と判明し...

最後の場面のモノローグとコマ割りが、そのどうしようもない胸の内を読者に畳み掛けるように展開され、お陰様で読後は放心状態でした。

この結末は何とも言えませんね...

0

その時代に存在したであろう歪な愛のかたちそのままを

時代モノ好きなひとにとって
単話の時から、絵から漂ってくる
ただならぬ雰囲気は
堪らないものがありましたよ。

電子リリースされて、早速読んだんですけど
なんていうかガチ過ぎて笑
最初に読んだ時は、不完全燃焼で
モヤモヤしちゃったんです。

それで、二度見するかの如く
読み直したんですけど
そうですよね、ほんとガチの
当時を描写したようなお話で

迂闊にも、普段のBL脳で
萌えやら、ハピエンだの考えては
いけないものなんだと。
室町って書かれてますけど、
ほんとそこ意識しないと浮かばれませんね。

今と社会の慣習や倫理観が全く違うので
正室の他に側室がいる世界。
商家でも、お妾さんがいる、
当時の社会では、武士の世界で聞かれた
小姓や役者との交わり、男色も普通にあったような世界観でこの話は語られてます。

私は、この理不尽とか、薄暗くて
いやらしい世界観が嫌いじゃなくて
新田祐克先生の『プリンス オブ サハラ』に入ってる「男弁天艶聞録」
座裏屋蘭丸先生の『眠り男と恋男』に収録されてる「待つ花」
などなど、只々グッときてしまうんですけど

このお話も、最後まで許されない恋のまま
時代ゆえの、どうにもならない社会のなかで生きる
悲しさ、周りの人達の苦悩を描いてるように
思いました。
エロスだけじゃなくて、ちゃんと
この先の人々が苦しみながらも生きていく
切なさが伝わってきて、
すぐにはっきり答えを欲しがる傾向にあった
最近の私の読書体験に歯止めがかかった感じでした。

基本、ハピエンが大好きなんですけど
苦しさも辛さも悲しさもガッツリ描いてあるのは
読み応えがあって、時代モノならではの
価値観壊される感じも凄く楽しかったです。

ただ、攻めが受けに惹かれていく
気持ちの揺れ、機微がちょっと飛ばされたかな…
でも当時の人とかって、主人公たちは
普段から気持ちを抑え気味なので
これはこれでありなのかな。

なかなか、良かったです!
初コミックスだということですが、
次回作も期待してます!

7

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