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表題作センプラ 相方が親友で時どき恋人

武井周作、お笑い芸人、ゆうたろうの相方、30歳
長崎祐太郎(ゆうたろう)、お笑い芸人、武井の相方、28歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • おまけ:初期キャラクター設定

あらすじ

結成5年目のお笑いコンビ センチュリープラント(通称センプラ)を組む、ゆうたろうと武井。 ある日、コンビ愛を確かめるため、ゆうたろうはテレビ番組で解散ドッキリをしかけることに。 しかし酒の勢いで相方に童貞を捧げたことから、好きになったと告げられてしまう。 恋心を知られた以上、解散するしかないという武井に、 ゆうたろうはある提案を持ちかけるがーーー。

作品情報

作品名
センプラ 相方が親友で時どき恋人
著者
河飯じろう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
発売日
電子発売日
ISBN
9784823606311
4.2

(45)

(24)

萌々

(12)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
185
評価数
45
平均
4.2 / 5
神率
53.3%

レビュー投稿数12

親友、相方、恋人の境界線で揺れ動く関係性

武井×ゆうたろう


親友、相方、そして恋人としての境界線で揺れ動く   
「友達以上、真の恋人未満」という2人の関係性がたまらない。
武井の健気な想いと静かに耐える精神が切ない、
それをゆるゆると受け入れようとする
ゆうたろうの思いやりと葛藤に焦ったい。
極致の不器用なすれ違い??もどかしい〜
2人の恋の行く末を見守りながら、
関西弁やお笑いコンビとしての魅力も十分感じられる。
読後感が最高で、しばらくあたたかくて放心状態になった。


結成5年目のお笑いコンビ「センプラ」、親友のゆうたろうと武井。
一年前から仕事以外では口をきかなくなってしまった武井が、
解散寸前のドッキリで、ポロっと出てしまう告白に、
ゆうたろうが「自分の部屋でだけは恋人同士、一歩外に出たら友達で相方」という提案をする。
2人がこの限定された体だけの「恋人関係」が始まる。

ゆうたろうのその、
武井のことが好きかどうかは別問題として、
解散を防ぐために、友達であり相方でありながら、
関係を維持するために恋人になってあげる。
2人がずっと前にエッチしたことがあって、
誘いっぷり、悪くないヤリチン感じがなんだか萌える。
武井が以前のコンビで解散した経験があるから、
武井をつらい思いさせたくないという思いが優しいがいいよね。

ヘタレで寡黙な
そんなゆうたろうの本心を知っている武井、
素直で気持ちを伝えただけで、
一切強引にならず、
ただ静かに好きになるまで待ってくれるのは、やっぱり男前だよ!
今までゆうたろうを好きという感情にブレーキをかけてきたり、
これからは謹慎で恋人とコンビをしつつ、
自分の恋心がゆうたろうに重荷をかけると思いながら、
体のだけの「恋人関係」だけでも申し訳ない気持ちで、
そういう辛抱強さと健気さに、グッとくるよね!

ゆうたろうが、
武井との体のだけの「恋人関係」の間に、
武井の気持ちが醒めるのを待機するつもりだけど、
次第に友情の「好き」から、静かに欲的に、
恋の「好き」へ意識が移ってしまうのもすごく刺さる!

全体的にゆうたろうの視点で進行するけど、
2人の繊細な心情も見えるのが素晴らしい。

現在のお笑いの大会の熱さはもちろん、
2人の出会いと、どんな経緯で「センプラ」を結成したのか、
前の初エッチの経緯までしっかり描かれているから、
2人の関係に感情移入しながら読み進めた。

河飯じろう先生の細い体のラインの絶妙なタッチが好きで、
エッチシーンが大袈裟ではなく、
表情もエロさも繊細さがあって、すごくリアルで大好き!
今回の2人、ちょっとした体格差にもキュンとなる!

多様な関係性や絆が深まるほど、
想いのもどかしさが鮮明になる。
最後まで引き込まれて感動した。
2人の関係が頭から離れない、心がギュッとなる作品でした。

3

自然な好きがいい…❤︎

一言でいえば、独特な雰囲気がある
お話を描かれる作家さんです。

特に例をあげると、
男の子の描き方、セリフや会話のやりとり
何気ないポーズ、
特にエロい場面なんか雰囲気があって
堪らないんですけど、
男の子のリアルっぽい感じがして
個人的にグッとくるんですよね。

今回はその会話センスがいかんなく発揮される
お笑い芸人の2人のお話ということで、
ネタなんかも結構オチまで描かれて
芸人同士の話としてすごく自然に読めました。
とっても面白かったです。

とにかく主人公2人の出会いから、
コンビを組み上手くいってたところで
何故かえっちをしてしまう。
そこから攻が恋愛としての好きに目覚めて
ぎくしゃくして…っていう
なんかもういろいろある訳なんですけど

ありふれた自然の成り行きと
いう感じで描かれていて
一気に物語のなかに引き込まれて
しまいました。

攻の気持ちを受が知るきっかけも
ドッキリ番組の企画という
芸人あるあるの
哀しくも笑いが滲む面白さ 笑

そこから回想シーンを挟んで
憧れから相方でもあり、親友のように
仲が良くなっていく攻との特別な関係が
モノローグで吐露されて

攻が自分に対して好きと思う気持ちとは違う、
でも大事にしたいと思う気持ちは紛れもなく、
微妙なところで揺れながら
相方としても、恋人としても
2人の関係をなんとか自分なりに
築いていこうとする受にキューンとなります。

そして最後は、
受が絆されるように好きに傾いていくんですが
ここの描かれ方も、
ことの成り行きから察するところがあって、
じんわりくるこの感じを、ぜひ読んで味わってもらいたいです。

少しラストは余韻が足りない気もしましたが、
そこまでのストーリーが本当に良かったので
⭐︎5に限りなく近い評価にさせてもらいました。

今気がついたんですけど、
ゲイとかノンケだと言った話は一切出ないところで話が展開していくんですよね。
ほんとさりげない、
でも意外にリアルな恋愛事情を描かれていて、
すごく今の自分の好みになってきてる話そのものだな、と思いました。

ニュアンスとかで感じる
自然な展開が好みの方には
ほんとおすすめです!

3

「センチュリープラネット」略して「センプラ」

「センプラ」ってなんぞ?と気になり、副題のような「相方が~」で芸人さんのお話し?と思いあらすじを読んで、この流れテレビとかの企画で観た事あるぅ~と興味を持ちました
そしてセンチュリープラネットはあらすじにある通りコンビ名

元々結構お笑い自体も好きで良く楽しんでいるのですが、芸能モノに抵抗自体が薄くなったのが最近なのでBLの芸人さんものを読むのは初めてです
ちょっとだけ初めてで心配だったので先行かれた方のレビューを参考にさせていただき、この作品ならではの2人のお話しが読めそうだな!と思えたので初芸人さんBL、読ませて頂きました!


河飯じろう先生!初めましてでしたが作品の雰囲気を生み出すのがお上手な先生なのでしょうか?すっごく惹き込まれて読ませていただきました
先ず、キャラがすごくイイです♡
芸人さんに居そうだなって思えるけれど決して特定の誰か、みたいなのがチラつかないで読める感じの創り込みがすごく良いです
メインの2人も周りのキャラも含めて「あ、なんかわかるなぁ~」って思える感じでグイグイ読めるのがすごく好きです

武井くんとゆうたろうのカップリングも凄く好きです
年上×年下だけれど相方、パートナーという相手だからこその「対等性」があるのが芸人さんならではの楽しみ方が出来るのもこの2人ならではです!

大事だからこそゆうたろうとの距離感を上手く掴めない。。。一見ヘタレな攻めの武井くんに見えるけど、付き合う事になった後ゆうたろうの想いが自分とは違うかも知れない…?という事を感じながらもそこを受け止め1人悩み、決してゆうたろうを責めない所は大人だなって思わせてくれる
ちゃんと年上感があるのがイイ…!ヘタレが人知れず頑張る姿とかにグッと来てしまうので武井さんの分かりにくいキャラの一途さにドンドン魅力を感じてしまいます
また、えっちの時の童貞感みたいな一生懸命さもかわい…♡って思ってしまう(♡´∀`♡)どちらかと言うとカッコイイ攻めの方が好きなのですが武井くんは許せる!むしろかわいい年上よき!←自分がかわいいなんて思われたくないのに不本意にかわいく思われちゃうのがとてもよきよきデス

ゆうたろうはいい意味でも悪い意味でも自我が強くないタイプ
武井くんに比べると執着とかは薄そう
だけど唯一一生懸命になったのが「お笑いへの想い」というのが彼のキャラクターに色を付けてくれています
そんな彼が新たに大事にしていきたい場所を見つけていくのも萌えます
気持ちが徐々に変わっていく、という事の方が丁寧さを感じてこの2人の場合だと納得できるなって思えました

ちゃんとこのキャラ達の恋愛模様を魅せてもらえたお話しでした٩(๑´3`๑)۶ 

濡れ場自体は標準くらいかな?とは思いますが2人ともお洋服を脱いだら意外と均整の取れた男らしい体躯で素敵です(〃ω〃)
お陰で程好くエロさを感じられるのも好みでした
キャラ設定として武井くんが190㎝でゆうたろうが179㎝っていうのも活きてます
巻末のキャラ初期設定なども細かく描かれているのを見せて下さっているので繰り返し読むとまた2人の味わい方が変わって来そうで楽しみです

その後的な安心して仲良くしてる2人がまた見れるならとても嬉しいな♡と思える2人に出会いました!!
芸人さんBLとしての感じも違和感や生々しさへの拒否感などもなくとても楽しかったです(๑>◡<๑)♡

地雷ポイント、残しておきます
過去のお話しとしてですが女性との絡み描写少ないですがありますの苦手な方はお気を付けて~

修正|白抜き(ピッコマ)

2

最強最高のパートナー

作者さんの、オメガバースバンドマンのお話がすごく面白かったので、こちらの作品も読んでみたいなと思い購入。前作はバンドマン、今作は芸人で、設定モチーフの引き出し量がすごいですね。
芸人設定の作品って、ネタのシーンを入れなきゃならなかったりと、話の展開が難しそうなイメージがありますが、お笑いの世界観がうまく表現されていたと思います。
本業の芸人の仕事とBLとの絡みが楽しく、そうした背景をしっかり描くことで、BL部分が引き立ちますね。テレビ放送のシーン、舞台のシーン、賞レースのシーン、それに芸人仲間たちとの絡みを盛り込んだシーンなどなど……場面展開が多くて楽しい。私もお笑い番組が好きなので、入り込んで読んじゃいました♪( ´▽`)


コンビ間での恋愛を条件付きで始める発想!ベッドルームに入ると恋人モードに突入する2人のイチャイチャが甘くてドキドキしました〜
しかし。外では相方で友人、寝室でだけ恋人になる切り替えがずっとこのままうまくいくのか…。BL展開的には、その垣根をぶっ壊して欲しいし、寝室限定のエリアを拡大して欲しい!武井の想いとゆうたろうの想いが1つになる時を待ち侘びました。

武井はゆうたろうを恋愛的に意識していて、ゆうたろうは軽いノリで擬似恋人を演じていて、2人の感情に温度差があるところからのスタートが、徐々にに同じ熱量になっていくことを期待せずにはいられません。
注目すべきは、ゆうたろうの気持ちの変化でしょう。武井の気持ちは既に整っていますので、ゆうたろうの武井への感情が恋愛にシフトしていく過程が大事なポイントとなります。

ゆうたろう視点のせいか、武井の温度差とゆうたろうの温度差が逆転してるような見せ方、煽り嫉妬が良いですね。ゆうたろうの眠れる感情を呼び起こした芸人仲間にグッジョブ!武井の仲良し芸人仲間に嫉妬するとこなんかはニヤニヤしちゃいました。
寝室限定を解禁した2人のイチャイチャは必見ですよ(*´︶`*)


前作でも思いましたが、どんどん本気で好きになっていく複雑な心情の描きがうまい作者さんだなと改めて感じました。個性的で存在感のある脇役たちも大変よろしくて、そういったところでも魅了されました。

コンビで親友で恋人。最強で最高じゃないですか!
これからを共にする唯一無二のパートナーの2人に酔いしれてみませんか^ ^

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重いコンビ愛

とても面白かった。
相方の攻めが急に塩対応になって不仲なのが悩みの受け。TVのドッキリ企画をきっかけに理由を聞き出し、攻めが受けに惚れていると知る。コンビを解消したくないし攻めを相方として大切に思っている受けは交際を提案する。この時受けは攻めを恋愛的な意味で好きな訳じゃないんだけど、違うベクトルでちゃんとコンビ愛が重いのが良かった。

芸大とか出てそうな気難しいコント職人な攻めのキャラも良かった。ネガティブすぎて恋人バレするシチュエーションの妄想が逞しい攻めも笑った。そして受けが自分と同じ気持ちで付き合ってるんじゃないとわかっていて、ポロッと出た「俺のこと好きになった?」や「ごめん」ってセリフが切ない。

そうやって攻めを悩ませてたら付き合ってる意味がないって受けが「好き」って言おうとするけど、攻めは言わせてくれない…この辺りの展開が切なくて好き。

最後受けに告白されて理解が追いつかなくて吐きそうになってる攻めも好きだった。恋心とは別に二人がコンビを大切にしている思いや絆、お笑いへの熱さもあってとても良かった。

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