リアルすぎる恋が刺さる

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ドラマにならない僕らの話

drama ni naranai bokura no hanash

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表題作ドラマにならない僕らの話

石井宗馬、大学1年生
林下渉、大学3年生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • 電子配信版限定の漫画付き

あらすじ

『俺ゲイなんで、彼女はいないっす』
容姿が一際目立つ新入生・石井宗馬は、大学の新歓中とんでもない発言で場を凍らせた。
その台詞が気になり、仲良くなろうとするバイ・林下渉だったが、冷たくあしらわれてしまう。

時を経て、再度開かれた飲み会ではいつもと様子の違う石井。
渉は泥酔した彼を仕方なく自宅に連れ帰りベッドに寝かせるも
唐突にキスされてしまい…!?

”元彼が忘れられない” 2人のリアルな青春ラブストーリー

作品情報

作品名
ドラマにならない僕らの話
著者
河飯じろう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
B.Pilz COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784861239779
4.6

(89)

(72)

萌々

(11)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
409
評価数
89
平均
4.6 / 5
神率
80.9%

レビュー投稿数8

過去を乗り越えた、新たな恋

石井×渉


未練から2人の心に深い傷をを癒しながら、
新しい恋をスタートするまでの
痛みや苦しみがリアルに伝わってきて、
読んでいると、ついつい泣いてしまいそうになりました。


オープニングのシーンで、
大学3年生のバイの渉が
元彼と会って泣いている場面には、
真面目な恋愛観や
未練の苦しさが込められている。
彼の涙に触れて一気にストーリーに引き込まれた。

大学の新歓で出会った1年生の石井が
ゲイだと発言したことから、
渉が石井に興味を持つ。
3ヶ月後、再び開かれた飲み会で、
飲み潰した石井を、
渉が自宅に連れ帰ることになる。
そこで、石井が渉に唐突にキスをしてしまう!
という始まり。

渉は、
失恋によって寂しがりなところがあるから、
ほだされやすいのだろうな。
年上なのに、天然で可愛くて、
ついつい守りたくなります。

石井は、
外見が目立っていて、
クールなイケメン。
内面には元彼との未練で
タラタラで深い傷を負っている。
その寂しい目がなんだかカッコいいです。

そんな2人が恋愛が始まるはずだけど・・・

石井が渉に懐いて、
2人が流れセックスの後、
ダラダラエッチで曖昧な関係が続く。

その過程で、

石井が高校時代に
ずっと好きだった人と付き合って
4ヶ月で振られたことが明かされ、
彼の痛みが迫ってきて、
グッと惹かれてしまいました。

渉はセフレの関係に甘えつつも、
石井に惹かれていく自分に気づいているはず。

でも、友達の前で石井に
「男なら誰でもいいわけじゃない」と言われて、
渉がショック受けしまい、
渉の弱い恋心が痛いほどに分かる気がする・・・。

2人が段々とすれ違って、
なかなか素直になれない距離感がつらいのです・・・。

気持ちが交錯していて、
やっと真意を伝えてくれてる石井に
渉が「・・・俺のこと・・・好き?」という本音をこぼした時、
たった一言で、胸の奥がキュンとなりました!

未練や葛藤を乗り越えて、
お互いの想いを確かめ合う2人が、
これまでの関係から一転し
おおらかさとは違う表情が素晴らしいです!

2人の初めてのエッチで
渉が「する」と恥ずかしそうに言ったところが萌え萌えで、
セフレから恋人となっても、
進むにつれて
穏やかなものも嵐のようなエッチも、
石井の優しさがカッコいいし、
渉が緊張しつつ身体をガンガン感じている様子が可愛い!
ゆるい雰囲気がとっても居心地よかったです。

セフレの時、事後に渉が、
ベットの上で石井の指を気にせず戯れる姿が、
愛おしくてキュンキュンする情景でした!

2人の元彼も登場するから、
迫力満点で、
石井と渉も振られたの縁で、
想いが淡々と進んでいて
心の寂しさが分かち合って、
未練を吹き切って変えていくのだ。
石井は、元彼を忘れた時に告白する決心をした。
そして、渉が石井との関係で元彼に未練を吹き切った。
元彼のお陰で、今の恋があるというのが最高です。

セフレから恋人になるまでのプロセスは、
体の欲求と未練の痛みが入り混じり、
葛藤が絶えないリアルな心理を描き出しました。
過去の恋愛を克服し、
新しい恋に向かって歩む2人の姿は、
共感と感動を呼び起こし、
一緒に泣き、一緒に笑い、
心の中で萌え上がるキュンキュン感が、
胸にグサリ刺さりました。

12

攻め・石井宗馬を責め立てる会

やっぱり河飯次郎先生のクズって絶妙です…。

前作『憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん』の
芳一もかなりのクズっぷりでしたが、
今回はクズのレベルが上がっているのです。

ドクズってほどのクズではないのだけれど、
それ言っちゃダメでしょう、それやっちゃいかんでしょうの
絶妙なラインを狙って受けの想いを踏みにじってくる石井。
そして、クズのくせに繊細だったりするのも腹立つわ~。

元カレのこと忘れられないままなのに手出してくるし、
喧嘩もセックスに持ち込んでうやむやにしようとするし、
いつも大事なことをちゃんと言わないから誤解が生まれるし…
渉のことを好きっていうくせに、可愛いとかいうくせに、
肝心の気持ちはちっとも察してくれないところも腹立たしい!

とりあえず、今作中の一番いい男は「たけーち」で決定です!

6

面倒くさいことこそリアル

チヤホヤしてきた女子に自らゲイだとカミングアウトしたり、微妙な空気をフォローするための渉の言葉もピシャリと跳ね除けたり。
石井は最初すごくドライな人に見えたので、彼らが本当に恋仲になるのか…?と疑ってしまうくらいだったけれど。
石井が彼氏にフラれたあと、少しずつふたりの間にある空気感は変わっていくのでした。

お互いに一緒にいて心地良かったのは、単に相性が良かったのもあると思いますが。似たような境遇にいる者同士で痛みを分かち合えるから、という部分が大きかったのかな、と。
でも身体の関係を持って距離感が変わってしまったことで、石井のズルさや渉の女々しさが露呈してくるわけです。
好意を伝えないままの中途半端な関係が続いていくのはすごくやるせなかったけれど、色んなことが"お互い様"なふたりなので見守るしかない状況にめちゃくちゃヤキモキしました。

でも軽いノリの裏に隠された人間くさい本心の部分が見えてくると、相手への気持ちに辿り着くまでにぐるぐる悩んでいたことも必要だったのがわかるので、すごく応援したい気持ちになったのでした。

結果的に元カレもふっ切ることができて前に進むことができたふたり。取り繕わず自然体でいられる関係に着地してくれたのが嬉しかったです。
タイトルにもあるように彼らの日々はドラマにはならないかもしれないけれど、でもその"普通っぽさ"がすごく良かったなと思いました。

3

そうそう。

そうかもね〜。
そうだよね〜。と、思いながら揺れ動いてる2人の事を見ていました。

真面目に一途に好きだった人を忘れられずにいる(いた)けど、何だか雰囲気に流されて…。
その時の2人の心情は、どういったものなのかな?と思いましたが…。

好きな人にフラれた。
忘れなきゃならないのに忘れられない。
どうにもならない時に同じような立場になった2人。
とりあえず、渉が元カレを引きずっていた期間は掛からずに宗馬が渉の事を好きになってくれたので良かった。

イヤなヤツは、出てきません。
たけーちも吉田くんも良いヤツです。

河飯先生の絵もお話も大好きです。

2

リアルで感動しました

出会ったごろはそれぞれ好きな人がいるのは普通と思います。二人とも相手に気づてけられて、でもまた勇気を出して、新しい恋を追うのは素敵と思ってます!

1

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