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kanipan先生作品を読むのは「足りないふたり」に続き2作目です。
絵がきれいになり(a先生に似たテイストを感じます。楓の目じりとか)、セリフ少なめ、コマ割りがすっきりして見やすいですね。
現在と回想が交互に描かれ、過去に何があったか徐々にわかってくる構成もよかったです。
亮の目が露骨に不気味で怖い。二面性が極端で見るからに闇キャラですよと言われているみたいで。
闇執着とエロ。そこからの純愛。救済。のお話なんだなと序盤で嫌でも察してしまいました。
「足りないふたり」でも感じましたが、描かれたいことがわかりやすすぎるとどうもハマりきらないといいますか、とても客観的になります。
個人的にはもう少し多面性や深み、ドキドキ感があれば入り込めたかなと思います。
あれだけ楓に執着していた亮が楓の自首をすんなり受け入れたのが、あらそうなの?と意外に感じたのが拍子抜けしました。
私が読んだ前作よりは楽しめたので萌2とさせて頂きます。
2人の殺人犯の逃避行LOVE、衝撃の問題作…
…のお言葉で、勝手にイメージ膨らませて、勝手にちょっと違う…ってなってる。
絵が可愛いから、特に受けの楓が可愛いから、読み応えがふわふわする。
楓が言いたい事を言う前に、Hで、快楽で、なんだかよくわからなくなっちゃう、どうでもよくなっちゃう、その感覚を読むことで味わう。
人殺しも。
親殺しも。
施設暮らしも。
無断欠勤も。
ふわふわとどうでもいい。
楓をこんなにする亮は、頭が良かったはずなのに。
自分の欠落に、可哀想な楓、自分を見てくれる楓がぴったりはまって、楓とHすることばっかり。
要は、命懸け度。?みたいなもの?
緊迫感とか。
そういうのが足りなくて、だから逃避行感も薄口になってる。
これはこれでオリジナリティあります。こういうアプローチもいいんだけど、私が勝手に先入観持ってました。
楓の身体の線も細くて女性的すぎる。
会話のない最後の場面が映画のシーンみたいに、ずっと
頭の中に残っている。
ストーリーは殺人を犯して逃避行する2人の話で、仄暗い雰囲気で進んでいく。
お互いを守るために、亮は楓の父を、そして楓は亮の彼女を殺害。
ストーリーの要は、受けの楓のように読みながら思った。
楓は見かけはふわふわしてるけど、芯の強い
しっかりした人。
俺が絶対守るからと言い残して、楓は亮の前から姿を消す。
重いものを背負って、亮を守るために消える。
学校へ行き、バイトをして、働くことが嬉しいとさえ
思う楓が健気で、子供のままでいられず、自立しようとする
楓はとてもしっかりしてて強い。
亮と離れて、ただ亮の幸せを願って楓が逡巡する様子が切なくて、泣ける。
一方の亮も、消えた楓を8年間探していた。
分身みたい。亮は楓がいなくなったら生きていけないのだと気づく。
楓は俺の心臓だというセリフがあった。
執着と純愛は紙一重なのかもしれない。
別れる前に行為に耽る2人が愛おしい。
危なかしく、刹那的に見えた2人だったけど、これこそ純愛なのだと
思った。
心が揺さぶられた素晴らしい作品でした。
とりあえず、、、、、、、、
あまりの良さに語彙力が低下して’’よかった’’しか出てこなくなります。
もう出会った瞬間からふたりの人生はきっと決まっていて、この先『ふたりがふたりの為に犯す罪』も必然的だった気がする。
亮の執着心&ヤンデレ感は最高すぎて、心の中で何度『亮ぅぅぅぅぅ!!!!!』と叫んだか分かりません。あと、楓の前でも飄々としていて、一切弱いところを見せないんだよね。だから、楓は自分のせいで亮はこんな人生を歩んでると思っていて、、でも亮には楓が世界のすべてなんです。実は。自分と同じ、楓にもひとりでいてほしかったと思うくらい、本当は楓なしでは生きていけない人なんです!
楓は楓で亮のことを忘れたいくらい、頭の片隅には常に亮がいながら過ごしてきたくらい本当は楓にとって亮は大きな存在で。。ずっと、後ろめたさを感じながらも。楓も亮大好きなんだよなぁ。頭では自首しないとと思っているのにどんどん亮に溺れていく楓がまたたまらんッッッ。これぞまさに、’’理性と煩悩の狭間’’。でも亮とのこれからのために、最後にあの決断をした楓は素晴らしかったです。
最後の亮のあの表現を見た感じ、亮もどこか後ろめたさを感じていたのかな。
二人の最後に致すシーンと交番前のシーンは号泣でした。ただでさえ、後半に行くにつれて泣きそうだったのに、、
エロいのにッッッッエロいのにとっても切なすぎて、kanipan先生やばすぎます。。。
終始、誰かふたりを邪魔する人が入ってこないかハラハラしながら読んでたけど、ふたりの世界だけで安心した。たまに入る過去のシーンがドンピシャに入りすぎて毎回’’うわぁ今来るかぁぁぁ!’’の繰り返しだった、、、
本当におふたりとも末永く一生幸せでいてください。
じゃなくちゃ読者は許しませんっ!笑
殺人犯×殺人犯のお話ということで、、、
度々ちるちるさんでも執着愛特集なので、上位で取り上げられていたので気になっておりました。
学生時代に知り合い、それぞれ罪を犯してしまった2人。
そんな攻めの受けへの執念たる愛は、とくに年季が入っていて強強でしたね。
受けを探すためにヒモとか、、、
そんな攻め、過去にいたでしょうか。(否、あまり見たことがないッッ!)
で、もっとダークなメリバかバドエンなのかなあと思いきや、個人的には普通にハピエン? じゃない?? と、(と、まりあげはのなかでは)拍子抜けしてしまったので萌評価に。
ですが、普通に面白かったです。
そして、攻めの執着というか執念の愛は、おそらく受けがどうあろうがずっと続いていくんだろうなあという安心感が!
一生、共犯な二人なわけですが、この度受けは罪を償い出てきたわけで。
二人の世界で、二人幸せに生きていくんだろうなあという余韻が想像できる終わりがとても良かったで1冊でした!