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「え!」と驚く展開が多かったです!
カーアクションの表記が多く、読者の私が、車のことが分かっていたらもっと楽しめたかもしれません。(わからないところは飛ばし読みしてしまいました)
危機はとても綺麗に回避されるので、正直、都合が良すぎる感じもしました。
私の場合、脇役の個性の面白さがそれに勝ち、最後まで楽しく読めました。
ラブは相変わらずあっさりです。中野と坂上の性格上、濃厚なものでなくても私は好きです。
厳しいことは起こらないので、心が弱っていても気楽に読めます。
上巻から下巻へ。
BLなのだけれど、BL色が濃いかというとそういうわけでもなく、どちらかというと海外のアクション映画・ドラマを観ているような感覚になりました。
至るところでドンパチと銃が鳴り、カーアクションありのダイナミックでスリリングな展開に。
作中に具体的な地名や駅名が登場するので、これは東京・関東圏に馴染みのある方はもっと楽しめるかもしれませんね。
謎の同居人との奇妙で平穏だったはずの日常が一転し、後継者争いの非日常に巻き込まれていく中野。
今までの全ての物事が「実は…」と、次々にひっくり返っていく図は面白かったです。
なんだか気付けば殺し屋ばっかりじゃないですか?
どのキャラクターも個性が強い人ばかりだというのに、1番個性が強いのは危機迫る中でも自然体だった中野かな。
ド派手な展開と意外な人物が現れる流れは楽しく読めたのですが、後半の中継部分がやや長尺でやはりだれてしまいました。
テンポは良いのに状況が分かりにくく、心地良い流れではなかったです。
肝心のオチ部分もすっきりとはせず…うーん。
書きたいところは分かったというか、途中途中はすごく面白いだけにもったいなく感じます。
はじめにゴールを決めて書かれていたわけではないのかなという印象を受けました。
個人的にはもう少し中野と坂上のあれこれが見たかったなあ。
ドライな中野を唯一熱くさせるのが同居人…なんておいしいじゃないですか。
派手なアクションも良いのですが、もっと2人にフォーカスをあてたエピソードもほしかったです。
下巻でも坂上の健気さと、ちょっぴり分かりにくいいじらしさが見え隠れしていたものですから、もっとグッと掴まれるようなシーンがあればと惜しいです。