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ワンダーラブは真夜中に

wonder love ha mayonaka ni

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表題作ワンダーラブは真夜中に

一色灯真
八代の上司,係長,29歳
八代遥
不眠症のサラリーマン,29歳

同時収録作品ワンダーラブは真夜中に

トーマ
恋愛シミュレーションゲーム・マジカルメモリアルのキャラクター
ルカ(八代)
恋愛シミュレーションゲーム・マジカルメモリアルのキャラクター

その他の収録作品

  • 朝食にスィートキスを(描き下ろし)
  • カバー下(キャラクター紹介/あとがき)

あらすじ

「最近また悪夢を見るようになった──」

転職により不眠に悩む八代遥。
原因は一つ、黒歴史の元凶・一色と再会したからだ。
睡眠導入剤がわりとして
男とワンナイトを繰り返していた八代だが
ある日もめていたところを一色に救われ
何故かそのまま一緒に寝ることに。
その夜、夢に一色そっくりの魔王トーマ様が現れて、
極甘なご寵愛をうけて!?
現実では塩対応なのに、
夢と現実のギャップにふりまわされて……

作品情報

作品名
ワンダーラブは真夜中に
著者
熊猫 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics iHertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033844
4.5

(260)

(180)

萌々

(57)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
31
得点
1183
評価数
260
平均
4.5 / 5
神率
69.2%

レビュー投稿数31

愛を知るお話

ファンタジーの世界観が凝っててオシャレで、
熊猫さんが好きなモノを詰め込みました…!
って感じのめちゃんこ熊猫ワールドなお話でした。

熊猫さんの本を買う度に思うけど
インテリアとかファッションが眼福なんですよね。
服なんてドンピシャに好きなコーデが多くて滾る。

あと紙本は修正が+゚。*ヤバイ*。゚+ です。
美チンを拝み倒して読みたい方は紙本を超絶推奨。
(美チンの美筋を久々に拝んだ気がする)
(短冊もほそー!なんですよ。細ぉー!)

お話はタロットカードがキーアイテムとなり
夢世界と現実世界を行ったり来たりしながら、
境界が曖昧になって溶け込んでいく感覚に包まれます。


さてさて。

受け:八代 (ルカ)
とある理由があって不眠症になり、
人肌がないと眠れないのでワンナイトを繰り返す。
ノンケすらも惑わせる魔性体質だけど無自覚です。

大好きな恋愛BLゲームに推し(悪魔)がいます。

攻め:一色 (トーマ)
29歳で役職付きの仕事が出来る男。
意識高い系っぽさが漂う生活がキチンとしてる男。
八代の不眠症を知って色々と世話を焼いています。

ストーリーが難しいな…。
ザックリ書くと顔は全く同じ人物なんだけど、
 ・現実では塩対応上司の一色
 ・夢世界では溺愛悪魔のトーマ
という2つの人格の狭間にいる八代のお話です。

一色と一緒に寝るとトーマが夢に現われます。

トーマは八代を『ルカ』と呼び愛してくれる。
甘く蕩けるような濃厚なエッチもしてくれる。
そして顔がイイ。とても顔がイイ。

トーマにめちゃくちゃ愛された翌朝は
一色の顔を見るととても気まずい気持ちになる。

八代が一色とトーマの間でアワアワしながら
 ・不眠の原因
 ・一色との間にあった昔のトラウマ
という繊細な部分に触れながら展開していきます。


甘々溺愛攻め大好きマンにとって
トーマは完璧な攻め様でカッコ良かったーーー!
常に悠然としてて悪魔の余裕も良きなんですよ。
(頭のでっかいツノが癖だった…////)

逆に一色はすぐにカリカリ怒るし、
自分のライフスタイルに合わないと我慢ならんし、
同じ顔だけど全然似てなくて人間くさいんですね。

違いがハッキリしてるのがいいなと思いました。
トーマはあくまで夢世界でゲームの住人なので、
一色と違って当然ですからね。

一色を意識高い系と括ってしまいましたが、
彼は愛を知っていて大事に出来る男なんです。
生活がキチンとしているのも全て愛に繋がる。

逆に八代は、
愛すことも大事にすることも知らない。

ああ、これは八代が愛を知るお話なんだな…。
とストンと理解出来た瞬間が好きです(;///;)
(不思議な現象ばかりに目が行きがちだけど)
(しっかりテーマが仕込まれてましたね…!)

エッチシーンはチョコチョコ挟まれるけど、
いちいちいちいち濃厚なのでエッッッロい!!!
神修正と神美チンなのでめっちゃえっちぃです!
(トーマチンでかいのよ)

今回は一色×八代のお話でしたが、
夢世界のトーマ×ルカのお話も気になりますね~!
トーマはマジイケメンなのでもっと見たい…♡♡

5

笑えるし、切なさにキュンとくる

一色×八代


夢と現実、そしてタロットカード占いが絡み合う中で、
笑えるし、切なさにキュンとくる!
夢の中でのデレデレ甘えモードと、
現実の恋の寂しさ、心の病の境目に揺れ動く
八代の悩む様子が心臓に突き刺さる!


高校時代のトラウマの根源の同級生・一色が転職先の上司である原因で、
不眠となった八代。

一色は第一印象はドライでクールだけど、実は優しい。

八代が現実では一色に添い寝や日常の世話をしてもらいながら、
夢の中では、一色と瓜二つの魔王の甘々エロで体の世話をされまくる!
ツノの生えた男気バリバリの魔王に、
全身がトロトロと全力に溺れてしまう八代が超可愛い!

同時に溺愛幅も増幅していく
一色が八代のことが好きなのはダダ漏れで、
八代がそれに気づいても、関係を壊したくない気持ちがもどかしい。

一色の視点で、
八代を想っている焦燥する様子から、
愛の大きさが更にダイレクトに伝えてくる!

次第に読者も知らない八代の本心にぶつかって、
八代が高校時代から一色に抱いていた健気な片想いが・・・もう・・・!
まさに究極の両片想い!切ない&胸キュンの極み!

熊猫先生だから、
2人の掛け合いや表情変化の具合が隅々までギャグが溢れている!

夢の中での関係が現実にどんなふうに繋がっているのか、
気になってドキドキしながら読み進んで・・・、
あまあまな愛情とエッチに包まれるラストに、
ハートが甘~く溶けるような気持ちになりました!

4

設定とイラスト、絵柄の相性が良すぎる

タロット、ファンタジーBLシュミレーションゲーム、リーマン、夢、過去のトラウマ、推しととにかく設定が盛りだくさんで現実なのか夢なのか、攻めと推しのビジュアルがそっくりなことや友達の雰囲気も相まって途中まで複雑な世界にどんどん引っ張られていくのですが、最後には至極単純なハッピーエンドが待っていて丸く収まる結末に読後感はとても良かったです。

受けの八代くんがまさに守ってあげたくなるタイプというかすごく隙だらけで無自覚に男をたらし込む典型的な感じがとてもツボでした!

そして表紙や扉絵のカラーイラストが現実とファンタジーの合間のような世界観を表現していて思わず見惚れてしまいました!
複雑だからこそ再読したくなる1冊でした。

4

幸せなのは夢の中だけじゃないよ

背景やインテリア、キャラが持っている小物まで。
ものすごくこだわって描き込んでいる熱が伝わってくるのがすごく好きで、熊猫先生の作品を読む時はいつもワクワクが止まりません。
表紙からもそのこだわりがしっかりと伝わってくる今作、ファンタジー要素あり恋愛のキュンありエロもしっかりあり!で、より深く熊猫先生作品の世界観に浸ることができました。

今は上司と部下という関係ですが、実は同い年で
中学時代に面識もあった一色と八代。
でも八代にとってその過去は直接ツラい記憶に繋がっているので再会してからも距離があり、一色にも特別な感情があるようには見えず…というところから。
夢の中でのファンタジーな出来事が現実の世界のふたりまでも変えていくことになるわけです。

最初は一色のお節介から始まった「一緒に眠る」という行為でしたがそれも事務的にやっているわけではないので、眠る以外も一緒に過ごすことが増え、そうしているうちにそれぞれの気持ちにも変化が表れてものすごくドキドキでした。

そして一色のことを不眠症になった"元凶"だと言っていた出来事の背景がしっかりと明かされると、それまでの一色に対する八代の態度もひっくり返って本心が見えてくるのがめちゃくちゃ可愛かったです。
そして、最後一色の言葉で思わず涙を流す姿に感動して、改めてふたりの幸せを祝福したい気持ちになったのでした。

擬人化したタロットカードのキャラたちもちょい役にしておくには勿体ない完成度で、ファンタジーの世界だけでひと作品いけるのでは…?と思うほど。
ふたりのやり取りはわちゃわちゃ楽しくて笑えるところもたくさんあるのですが、切なさい場面があったりがっつりエロに飛んでいったりと、とにかく読み応えがあって大満足!でした。

9

熊猫先生の神髄とも言うべき神作品(拝み)

「愛は金なり」ドラマCDきっかけで熊猫先生ファンになった者です。
以来、新刊発売されるたびに全て購入してまいりましたが
最近の作品は、サクっと読み切ってしまう印象がありました。
それでもやっぱり画面の書き込みやセンスが大好物すぎるので問題なかったのですが、
今作を読んで「これだよこれ!!!!」と先生に惚れた初心を思い出しました。
さらに、その後読んだインタビューで腑に落ちました…!

▼ちるちるさんのインタビュー記事から抜粋
出版社さんから「明るめでえっちなものを……」と言われ、キャラクターがわちゃわちゃした寝る前にさっと読めそうなものをコンセプトに置いてここ数年描いていた

な る ほ ど!!!
やっぱり意図的なものだったんですね!とスッキリしましたし、
改めて再読しようと思いました。

収納の関係上、電子書籍一択なのですが
常々、先生の作品は紙本向きだなあとジレンマを感じていたので
思い切って、(小冊子特典目当てもあったので)紙で購入してみました。

うーん!やっぱり紙最高でした。
先生の過去作を紙で買いなおそうかなと思っております。

舐めるようにずっと見ていてもブルーライトと無縁で目に優しいですし
ページをめくるときのわくわく感や、まだこんなにあるぞと
厚みのある本を体感できるの楽しかったです。
そして…修正が…!(笑)
ずっと光る白抜きを見続けていたので、最初びっくりしてしまい
同人誌かと混乱してしまいましたが、紙本ってこんな甘いんでしたっけ…

あまりそこに重きを置いていなかったはずなのに、
ここも含めてキャラの表情の一部なんだね、大切なんだな、
臨場感が違うな、などと新発見&感動しました(しみじみ)

ストーリーに触れてませんが
とにかく濃密な描き込み、溢れるセンス、
先生のお人柄を感じさせるような優しさで満たされる愛たっぷりの作品です♡
久々に泣かせていただきました。
刺さりすぎて読了後だいぶ経ちますがまだ余韻が抜けませんし、
隙あらば手に取って何度も見てしまうほどです。

ファンタジーすぎませんので
どなたさまも読みやすいのではないでしょうか。ぜひ!

12

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