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このふたりはどうなるんだろう、、と単話を読んでいました。
なので、まとまって読めて単純にうれしいです。
お話は単純じゃないけど。
単話の表紙も好きですが、こちらの表紙も好きです。
「かわいい悪魔」からファンになった斑目ヒロ先生ですが、たまに人間の業を扱ったヒリヒリするようなお話も描かれていて、それが妙に忘れられない作品となっていてとても好みでした。
こちらの作品もまさにそうで、最近の流行りの分かりやすい感情を描いた作品群とは一線を画したお話だと思いました。セックスシーンはあるにはあるのですが、こちらの作品は人の感情の機微がメインで実に読み応えがありました。
一見すると悪者に見えてしまうちひろですが、果たして誰がこの混沌とした人間関係を作り出してしまったかと言うと、律とて同罪ではないかと思ってしまいました。誰が悪いでもないタイミングと思い込みという、その時にはどうしようもないものが2人の間に横たわっていたんです。
最初から思い込みでちひろに接して来た律と、無くしてからその感情に気が付いて取り戻そうと足掻いて来たちひろ。そんなちひろの上を勝手な感情で通り過ぎて来た男たちに腹が立ちました。
どうかちひろの想いに早く気が付いてと祈りながら読み進めました。彼には幸せになって欲しい。
同時収録作の「恋の分量」もヒリつくような2人の関係がお見事としか言いようがありませんでした。
今流行りのお話でもないし、主流の絵柄でも有りませんが斑目ヒロ先生は唯一無二の作家さまだと思ってます。個人的にはもっと人気が出て欲しいし、もっと色んな方に読んで欲しいです。
斑目ヒロ先生の新刊!
楽しみにしておりました。
まず表紙が素敵......
昨今のBL作品はタイトルで説明しすぎるところがありますが、「恋のはなし」というシンプルなタイトルも想像が膨らんで素敵です。
そして内容ですが、とてもとても素晴らしかったです。
こんなにじっくり"恋"について描いた作品って、最近では珍しい気がします。
どうしたって求めてしまう、抑えようのない気持ち。
好きで好きで仕方がないからこそ、愛にならない可能性が怖くて...
ラストに涙です。
同時収録は、一方通行な気持ちを実態さえ伴えば感情は要らないと割り切ってしまう泥沼のお話。
仄暗い雰囲気で表題作とは違ったテイストが楽しめます。
タイトルにひかれて覗いてみればご無沙汰しておりました
数年前ひょんなことから【覆面係長】に手をだし そこから【理想の恋人】【…誘惑】と遡り最後が【覆面係長リターンズ】で4冊しか読んでないんですが
ここであったが百年目とばかりに衝動買いするほどタイトルが開けてびっくり!玉手箱だと思いもせず
確かに「恋のはなし」ではあったけどキレイなものなんてなにもない あるのは再会に湧きあがった羨望・執着・欲望
他人のもの欲しがる悪いクセでもあるのか 浮気ダメ・絶対 な方にはあり得ない状況の
出だしなんだけど こちらから見れば邪で不埒ではりますがどっかは純粋なんだと思うんですよ
手を伸ばすことすらしなかったのに一人じゃ満たされない欲にのまれ 彼だから 彼じゃなきゃ
この彼だけに囚われたところにまじりっけない直向きさがあるっていうか
ただの横恋慕には違いないんだけど 恋の意味もわからないまま求めることだけを知っちゃった哀しさとか 手にしたことで気づく違和感とか そこを見ちゃうとどぉにも
堕ちたところから伸ばす手と堕ちたくないのに伸ばす手
想いを必死にこらえようとする律が鳥肌がたつくらい痛々しくて 向い合わせでならなおさら痛みは伝わったはず
恋を知って 知ってしまった痛みに怖じ気づいて近づけなくて それでも側にいたくて離れたくなくて でも 一緒にはいられない
んんんん 綺麗事じゃないはずなんだけどキレイなんだよな お話自体は
なんて言えばいいんだろ くすんでない? どす黒いものもドロドロとしたものがないんですよ
誰のなかにもほんとに 純粋に人を好きになっただけなので
※ ドロッとしたものは同時収録のお話でお楽しみくださいだった♪
いやぁ難しいです 不実なものはあるけど略奪じゃないし
確かに二股だったけど 世の中そんなに甘いもんじゃないってのもあった
独りよがりで互いが勝手に傷ついてもいて 彼に関するすべてに臆病になって
万人受けはしなくとも すんごいおすすめしづらくても 誰かにすすめたいイイネがあるのよ
最大の問題は 攻めが若干ウジウジ系 ←超難関じゃね?
叶わない恋に溺れ それでも揺るがない愛が欲しくて
諦めようと空回りしても それでも君が欲しくて
ハァァァ 重ねた身体に知ってしまった熱
出来るならこのまま夢から覚めたくない でも 恋はひとりでするもんじゃない ってお話お探しの方
またはほろ苦い ホイホイいかない恋をお求めの方 ほんとまぢでどっかにいませんかーーーッ ←え
なんだかね 毎度のことながらまとめ方がわからないんだけど
簡単に愛だ恋だ言えない 好意すら素直に受け止められない そんなもどかしいものが腹いっぱい詰まってるお話なんだよな
斑目先生の作品って、清々しいようでどこか心が痛い、切ない話が多かったように思うのですが、
今作はもう、ゴリゴリに切なかったです。
学生時代の淡い思い出を引きずる二人。
振った人の後悔と振られた人の呪縛が
大人になって再会した時にぶつかり合う。
実は両想いだったんだ、めでたしめでたしのはずが、
時間が経って大人になった分、全く噛み合わない。
お互いを傷つけ、後悔して離れて、
何度も同じことを繰り返す。
それでも純粋さだけをむしり取った時に
残ったのはお互いへの恋心だった。
心情で読み込ませる良作でした。