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表題作喧騒を抱いて眠れ

中垣将宗
24歳,SAT第一制圧班
北山和紗
26歳,SAT技術支援班→狙撃班

あらすじ

SAT――警視庁特殊部隊に所属する中垣将宗(なかがき・まさむね)は二期上の北山和紗(きたやま・かずさ)が気になっていた。どこか影を纏い他人との間に常に一線を引く北山が電話をかけているのをたまたま耳にしたとき、普段とは違う柔らかな声と京訛に、単なる興味とは違う何かが中垣の中に湧いたのだった。物怖じしない人懐っこい中垣のアプローチを北山はいなしながらも無下にはしない。そんなとき、SATのメンバー数人が交通事故に巻き込まれる事件が起こる。それは新たなテロの始まりだった……。
大人気SATシリーズ、待望の新作!

作品情報

作品名
喧騒を抱いて眠れ
著者
かわい有美子 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344854222
4.3

(48)

(28)

萌々

(12)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
207
評価数
48
平均
4.3 / 5
神率
58.3%

レビュー投稿数11

最高のSATシリーズの、最高の年下ワンコ×黒髪メガネ方言美人カプ

本当に楽しみに楽しみに待ってた、かわい先生のこの新刊ーー…!!

読み終えたばかりでこちらのレビューを書いているので、多分興奮して訳の分からない文章になるし長文になると思います。最初にすみませんと言っておきます…

もうこちら、いろんな自分の癖に刺さりまくり、萌えまくり。
警察もの、大好きだよーーーー!
わんこ年下攻めも、大好物だよーーーー!黒髪メガネ美人年上受けも、もちろん…以下略。

もう読んでいる間中ずっと萌えとドキドキとハラハラの止まらない、最高のお話だった。
途中で悔しくも寝落ちはしたけど、夜を徹して読みましたよ…!

シリーズ全部を読んでいるわけではないため、出てきている人物と以前の事件全ては把握しきれてはいないのですが、問題なく読めました。

今回は、SATの陽キャわんこ系年下隊員×年上黒髪メガネ京言葉美人隊員(←長い)のカプ。

もう、この組み合わせを聞いただけでご飯が進むわ…

って感じなんですが、北山(受)の私的電話の京言葉に惹かれ、自分にもあんなふうに心を開いて欲しい…と願うマサムネ(攻)の気持ちと、まさにわんこ!!な言動に、萌え心が刺激されて刺激されて、序盤前半から心臓がヤバかった(語彙力)。

で、そんなモテ男がなんで自分に…?と、ぶつけられる想いに困惑する北山の気持ち。
そして、そこから少しずつ少しずつマサムネ相手に心を開き、様子見から踏み出せなくなってるマサムネを誘う北山の心情変化……

もーーー、ここが最っ高に共感の嵐しかなくて自然に描かれていて、きゅんで心臓が爆発しそうだった。

こんな2人の恋模様だけでもお釣りが来るほどの萌えなのに、そこに自分の大好きな警察ドラマ・アクションが加わってるので、もう萌えとワクワクが天井突き破って宇宙の彼方に飛んでいった感じ。

大切な人の命があと一歩で失われそうになる局面で救い出してくれる攻め。
ど定番だけど、そこにこんなにもドキドキ緊張感と緊迫感を盛り込んでくださるかわい先生に感謝しかないです。

で、この攻めに救われる場面で、北山は身内を全て失った辛い過去から、将宗が自分を引き上げてくれたーーとハッと気付いて覚醒するんですよね。

攻め→受けへのある種一方的だった想いが(北山にも無自覚の好意はあったけど)ここで対等に、というか北山にも自覚できるものになる。
そのパッと視界が開ける感じがとてもリアルに描かれていて、胸にグッときてたまらなかったです。

事件の真相や詳細は公安の調査で…ということで明かされず、警察寮の場所がバレ、襲われた経緯など詳しく知りたかったのでその点ちょっと残念ではあるけれど、なによりも2人の男達に萌えシビレまくったので、文句はなし!!

読み終えたばかりだけど萌え転がるために最初から読み返したくなる、そんな一冊でした✨

13

歳下わんこと知的はんなりさん

かわい有美子先生のSATシリーズ新作!!見つけて即購入しました…!
相変わらずカッコいいシリーズです…前作前々作のカップル達も登場してて歓喜でした。
メインカプが新しい2人なので今作のみでも楽しめますが、前作までのキャラクター達が活躍するのでシリーズで読んでいるとより楽しめると思います。

陽キャわんこなマサムネ(歳下、制圧班副班長)
無自覚に寂しいカズサ(歳上、狙撃班)

2人ともSATで20代半ばの中堅どころ。陽キャで大らかなマサムネが、あまり接点の無かったカズサの京都弁を初めて聴いた時から、興味を持ってわんこのように懐いていきます。SATのメンバーに不運な出来事が起こり、2人は同じ班に所属することになる。その後も愉快犯によってSATは振り回されることになり…。というお話。

カズサは普段は標準語なので、ふと気を抜いた時に出る京都弁がめちゃくちゃ色っぽい!マサムネもその色っぽさに衝撃を受けて興味を持つことになるのですが、読みながらマサムネと一緒に京都弁に悶えてました笑 めちゃ良いです…!

マサムネは太陽のように大らかで前向き。頭の回転が良く優しいので、無自覚寂しいカズサのはんなりやんわりな態度に翻弄されながらもカズサに近づいてその心を癒していきます。

日常の部分では博物館に行ったりしながら過ごすのですが、2人ともどことなくのんびりしていて癒されます。2人とも嫌味のないキャラクターで応援したくなる2人でした。

そして、SATのお仕事。新たな問題が発生。
橋埜が相変わらずカッコいい上司でした…!
不穏なラストだったので次巻が来ることを期待して待ってます!

5

読み終わってしまったぁぁぁ…続きクダサイ

楽しみにしていたSATシリーズ新刊!
もったいなくてちびちび読みたかったけど、気づいたら夢中で読み終わってました。
恋愛のドキドキと、事件のハラハラと。
できたら記憶消してもう一度味わいたい。
記憶あってもまた読むけど。
犬伏や橋埜たちもちょこちょこ出てきてくれたし、やっぱりこのSATの仲間たちは絆が強くて気持ちいい!

中垣×北山
最高のカップリングでした。
中垣が、もうホントに忠犬で。
北山にしっぽ振って近づいて見たり、弱ってるとこ心配しに行ってみたり、遠ざけられてしゅんとしてみたり、やっと近づけるとなったら、ぺろぺろなめて止まらなくなったりで。
欠点がないです。イケメン、明るくて爽やかで素直で、まわりへの気遣いができて、優しい、そしてSAT隊員として優秀で。

北山は、はんなりたおやか、ここぞという京都弁、影あり美人、謙虚で優しく、やはり有能優秀なSAT隊員。

このふたりが少しずつ近づいていく感じが本当に素敵でした。
最初のデートもどき、博物館に行って、エスニック料理を食べる、っていうところ、すごく好きでした。
相手の好きなものに興味を持って相手を知りたいし、相手にも自分の好きなものを知って欲しいという、誠実な感じが中垣の良さですね。
もちろんそれにちゃんと応える北山も良きです。

そんな中垣だから、北山の影や孤独に手が届いて、北山の心に温度や色を取り戻させることができたんだと思います。
北山が思春期の頃に、当たり前だと思っていたものを無くした経験は本当に重たくて、両親もいなくなって、警察官になってふつうの生活ができるようになっても、その擦り切れた感覚やぽっかり空いた穴だけが残っていて、自分でもどうしようもなかったと思うんですよね。
中垣に出会えて良かったよ…
しかしようやく思いが通じ合ってから初めて体を重ねるときには、北山が天然に煽る煽るで、京都弁が凶器になって、キュンで死なす気かと。
忠犬からうってかわって獰猛な獣になる中垣もカッコよかったー。

事件のほうはだいぶ不穏で、当て逃げ事故に、寮へのロケット弾打ち込みに、テロ予告の多発と、何が起こるのかとすごくハラハラしました。
デカすぎてこれはすべて回収されるのか?と思ったら、なるほど!これは事件の一端にすぎないのか…とにかく北山が間一髪で本当によかった。

この事件の全容がわかるのは続編?「不穏に恋を語れ」の流れからだと、また犬伏と橋埜でなのかな?楽しみすぎて指折り数えて発売を待つしかないぃ!
やっぱりこのふたり大好き。
豪快単純能天気なように見えて勘の鋭い犬伏と、強さと繊細さを併せ持つ橋埜が、また事件に立ち向かうところも、ラブなところもいっぱい見たいです。
中垣と北山の関係をいち早く察して、中垣の尻たたいてちゃんと北山を大事にしろよ!って感じなのもやっぱり橋埜優しくて好き…。

このシリーズ、何回読み返しても飽きません。
まだまだくださいー!!

4

職業もの&恋愛もの、どちらも楽しめました

SATシリーズの新刊とっても楽しめました!!

 今さらながら引き出しの多い作家さんだなーと感心します。
ワンコ年下東男子✖️はんなり年上京都男子のコンビもいい味出していますし、
職業ものと恋愛ものの塩梅が絶妙です。

二人の距離の詰め方も自然だし、丁寧でリアルでドラマを見ているように二人に共感できました。
ニヤニヤしたり、吹き出したり、泣いたり、百面相しながら読んでいました。

方言談も面白かったし、さすが京都男子を書いたら日本一!!だけあります。
和紗さんは噛めば噛むほど味がでるスルメ系男子で、良い味を出していたなー。
BL界隈では、マサムネ君のように悩みが無さそうな欠点のない陽キャラは人気が低めな気がするのですが、彼の一生懸命な姿に好感が持てました。

和紗さんのリバースのシーンには目が潤みました。過去大変な思いをしてきた和紗さんがマサムネ君に救われる姿に感動しました。

警察組織内部の事を知れるし、事件も凝っているので面白かったです。
それにしても縦割りの警察組織。隊員同士の連携プレイで命懸けで制圧しても、事件の真相は公安が教えてくれないなんて切ない…。命と隣り合わせの過酷な任務なのに。
職業寿命が短いのも驚きでした。
短い限られた期間だから煌めけるんだ、、。

他の隊員の話も読みたい…!SATシリーズの他の積んでいる本も取り崩します。

4

手に汗握る展開にワクワク。最高に楽しいお仕事BL‼️

お仕事ものや、リーマンものが大好きでして、読み始めたら止まらない!
ストーリー展開に引き摺り込まれるように、また後半からの手に汗にぎる怒涛の流れに一気読みしてしまいました。
もう、大満足、とても面白かったです‼️

SATの同僚、先輩後輩である和紗と将宗。
2人は月と太陽みたいにタイプが違う。

受けの和紗は物静かなタイプ。
借金や親の病気や父の死など、これまでの人生苦労してきた。
一方の攻め将宗は、太陽みたいに明るく裏表がなくて、愛嬌のある大型ワンコ。
尻尾をブンブン振りながら和紗に懐いてる姿がほんとにワンコそのもの。めちゃくちゃかわいい。

このストーリーの個人的に好きだったところが、この2人の同僚の男性たちの何気ないおしゃべり、やり取りです。
普段の仕事は常に死と隣り合わせ、緊張の連続。モチベーションがないとできない過酷な仕事。
その緊張感から解き放たれた男たちが、みんなでワイワイ飲んだり、しゃべったりする場面がまるで体育会系運動部の部室のノリで、楽しすぎました!

そのノリで、将宗と和紗の関係に勘づいた橋埜の将宗に対するツッコミが面白すぎました!!

また和紗が将宗に愛され、橋埜を始めとする同僚に認められて、過去を受け入れて自分自身を取り戻していく姿がとても良かった‼️

読後感最高です!!

2

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