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表題作嘘つきプリテンダー

速水直
社会員,25歳
藤崎千春
人気小説家,29歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:初めてもこれからも(2P)
  • あとがき

あらすじ

嘘つきはどっち?

もしも恋人が嘘つきだったら?

恋愛経験値ゼロのヘタレ青年・直(すなお)の初恋相手は高嶺の花!
千春(ちはる)は年上、美形、おまけに人気小説家だった。

恋心が空回りした直はSNSを覗き見して情報収集。
理想の彼として近づいて、ふたりはまさかのカップルに!

でも千春が好きなのは、本当の直じゃない。

──本当の自分を見せても大丈夫?
恋に臆病な大人たちの嘘いっぱいピュアラブストーリー。

作品情報

作品名
嘘つきプリテンダー
著者
七衣七 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784047379947
3.6

(10)

(3)

萌々

(1)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
35
評価数
10
平均
3.6 / 5
神率
30%

レビュー投稿数2

優しく愛しいプリテンダー

pretender(プリテンダー):詐欺師、ペテン師

"詐欺師"と聞くと、きな臭さを感じてしまうところですが、この物語のプリテンダーさんはとっても純粋なワンコ攻めです。好きな人に振り向いてもらうため、好きな人とお近づきになるため、そして好きな人と恋人になるため、あらゆる好みをリサーチして想い人の好みの自分になろうと頑張る恋のお話です^ ^

映画や食事など、好みを全部千春に合わせる直の健気さがとっても可愛らしくて、しかもドジっちゃったりもいっぱいあって、もー笑っちゃいました^ ^(パクチーのカメムシには大爆笑!)
恋してる間は交際という次の目標があるので、偽っていたとしても楽しさの方が勝っちゃいますよね。でも問題は付き合ってから。交際の目標が達成してしまったら、次は綻びが出ないよう辻褄合わせに走るしかないからです。恋を楽しんでいた直が、千春と恋人になった途端、辛さを感じていくシーンが多くなっていって、せっかくの両想いになったのに、心から楽しめていないところが切なかったです。

相手に何もかも合わせて付き合ったところで、どのみちそんな恋愛は長続きしない。だって直は、名前のとおり素直でピュアの塊のような男で、偽り続けることができるほど器用な人間じゃないのです。
不器用な彼だからこそ、嘘が分かりやすい男だったからこそ、千春には直の嘘が悪意からくるものじゃなく、むしろ自分に対する愛情表現の1つなんだと分かってもらえたと思います。嘘をついていたとしても、千春への気持ちだけは嘘じゃないというのは、どー見ても一目瞭然ですしね(*´︶`*)


かわいい嘘つきプリテンダーの恋は真っ直ぐで一生懸命で、思わず応援したくなるほどの健気さでした。
今度は千春の方が直の好き領域に飛び込む番ですかね。お互いの好きなことを知ってそれを共有して、新しい世界への理解を深めるのも恋愛の醍醐味だと思います。
2人の恋愛はまだまだこれから。恋人期を楽しんで欲しいです♪

1

一枚上手で良かった

決まった曜日にカフェで見かける千春に恋をした直。
臆病な性格のせいでこれまで一歩踏み出す勇気を出せずにいた直が、初めての恋を実らせるために努力していくお話。

…なんですが。
どうにかして千春に近付きたいと考えた直の取る行動はどれも普通のアプローチとは違っていて。
全部が一生懸命なのは伝わるのだけど、嘘で固めていくやり方にはずっと不安しかなかったです。

千春と付き合うために自分から動き出したことは直にとってものすごい成長だったのはわかりますが、偽りだらけの自分を演じる姿がだんだん痛々しく見えてきて…。
彼らがどんな結末を迎えるのかわからなくて、読み進めるほどに苦しくなってしまいました。

でも千春のほうが一枚上手。しっかりと直の嘘を見抜いていたので、心配していたようなツラい展開にはなりません。さすがは"物書き"ですね。よく見てる。
気まずい雰囲気にもならず、よりふたりの距離が近付いたことにただただ安堵したのでした。

途中まではどうなることかとハラハラしてしまいましたが、ものすごく幸せなところに着地してくれて本当に良かったです。

1

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