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表題作君と出逢うため落ちてきた

アダマス
軍神将軍
安達
空き巣に入ろうとして異世界転移に巻き込まれた泥棒,28歳

あらすじ

美貌の軍神将軍×人たらしの泥棒転移者。運命が手繰り寄せた奇跡の出会い!

空き巣に入った家の少女とともに、家ごと異世界へ飛ばされてしまった安達。そこで出会ったのは、軍神の力を持つ皇帝軍の将軍・アダマスだった。彼いわく、少女が絶大な魔力を持つため、対立陣営によりこの世界に召喚されたのだという。巻き込まれた形の安達だが、彼女を現世へ帰すためには対立陣営が所有する宝剣が必要と知り、それを盗み出すために一役買うことに。手始めに、少女の代わりにアダマスの妻になった振りをすることになるが、大胆不敵で自由な安達に本気になったアダマスから、熱烈に口説かれるようになり…?

作品情報

作品名
君と出逢うため落ちてきた
著者
SKYTRICK 
イラスト
秋吉しま 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041150832
3.2

(66)

(27)

萌々

(7)

(8)

中立

(6)

趣味じゃない

(18)

レビュー数
7
得点
193
評価数
66
平均
3.2 / 5
神率
40.9%

レビュー投稿数7

人たらし


軍神の伴侶になった空き巣


空き巣に入った家ごと異世界へ落ちた安達(受け)。
国の老害公爵が王位簒奪のため召喚したのは安達が空き巣に入った家にいた少女の二階堂唯子で、安達はついで。
争いに巻き込まれないように二人が保護されたのはこの国の軍神アダマス(攻め)の城でした。
元の場所に戻すためには儀式に使った宝剣が必要とあって、盗むのが得意な安達が請け負うことになります。盗みに入るのは半年後の満月の夜。


これだけの人たらしなかなかいません。
あっちこっちで歩いては好感度を上げて帰ってくる。人生楽勝だろうと思って読んでましてが、安達の心はとっくに折れてて、それとは見えないけど自暴自棄になっていたようです。

召喚されてから、短剣を盗み、帰還するまでの話なのですが、その半年の安達がなかなかの自由人で最初は反発していたアダマスが振り回されて落とされ、国王まで出てきて二人で安達の取り合いが始まるのには笑えました。

宝剣をとってくるのはドキドキしましたが、それほど苦労しなかったのに、唯子を還す時にたくさんの葛藤がありました。
唯子の反応に読んでて違和感があったんです。
地震に津波と聞いて連想するのが北海道とか、ガラケーという言葉を知らないとか、安達と同じように、そういうことかーと思いながら読みました。
頑張ってきた安達の心が折れた致命傷。
安達の決断は本当に葛藤したと思うけど、前を向いていくことを決められて本当に良かった。

話はめでたしめでたしで終わりましたが、
結局召喚した唯子を持っていかれた老害公爵とのことはどうなったのかな。全く触れられてなかったので気になりました。
二人が伴侶になってからは、人外のものたちとの契約とかに振り回されてる国王とアダマスたちの話ってかんじで、ストーリー上にはちらっとしか話が出なかったので、人以外の魔法使いってどんな?とか湖の主人とかその他の契約って何なの?とか、どちらかといえば国同士の争いよりそっちのがだいじ?
鍵を盗むのと元の世界に戻るというのが最大ミッションだったおかけがでこの世界のことがよくわからないままだったのでそれがちょっと残念でしたね。
でも、安達が過去を消化することができたのは良かったです。これからはちゃんと生きて欲しいですね。

0

日本男児の君呼びが珍しい

はじめましての作者さんです。タイトルやイラストや表紙やあらすじに興味を持って読んでみましたら…。

なかなか読みにくくて。独特な文章や書き方でした。
複数人で話すとどの台詞を誰が言ってるのか特定できない。
主人公の視点でも本人の気持ちや記憶や過去がわからない。
おそらく後半で色々わかってきたり盛り上がってくるのかな?とは思ったのですが…。

半分読んでも誰にも共感できませんでした。
せめてどちらかの感情がもう少し書いてあれば読めたと思うんですが。

1

世界を越えて見つけた存在

今回は軍神の将軍と召喚に巻込まれた日本人のお話です。

異世界召喚に巻き込まれた受様が
召喚者の元の世界に返すために奔走する本編と
本編後を描いた続編を収録。

受様は常習的に他人の家に出入りしてゆったりしたり
物を盗んだりする空き巣です。

その日も豪商が敷地内に作った雰囲気の良い
無人の離れに忍びこみますが

高校生くらいの少女がいて退散しようとしたところで
突然地面が震え出し家ごと崩れ落ちるような
感覚に襲われます。

揺れが収まって少女に見つかりますが
開かれた障子の奥、ガラス戸の外は日本の景色ではなく
不気味な森になっていたのです。

しかも少女には受様に見えない生物が見えていて
受様は少女が"隠されていた"理由を理解しますが

その時に西洋風な兵隊服を纏った男が押し入り
言葉を発して少女を攫おうとしたため
受様は咄嗟に床の間の刀で斬りつけて
少女をさらに怯えさせることになります。

受様が少女を慰めようと膝をついた瞬間
受様の顔の横に剣の峰が突き付ける
白銀の髪と赤い瞳の美丈夫が現れるのです。

彼が今回の攻様となりますが
受様には攻様の発した言葉は理解できません。

ところが少女には理解できたようで
攻様は外に降りて摘んだ草を受様の口に押し付けると
攻様の言葉が理解できるようになるのです。

攻様は少女がこの国の魔術師に召喚されたのだろう
と結論付けます。

召喚された少女と巻き込まれたらしい受様は
元の世界に戻れるのか!?

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で
異世界召喚に巻き込まれた受様と保護者となる攻様の
異世界トリップファンタジーです♪

攻様は皇帝に仕える将軍で
召喚は皇帝に反意をもつ攻様の叔父の仕業らしく
攻様は強すぎる力を持つ少女を帰す事で
叔父達一派の野望を断とうとします。

攻様は叔父の目くらましとして
受様を少女の身代わりに受様との偽装婚を
計画するのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

かなり荒唐無稽な始まりですが
徐々にこの世界の勢力状況、攻様の立場と過去、
少女の事情、そして受様の過去が見えてくることで
信頼関係が育っていく展開は面白かったです。

特に受様の脅威に海が投影されていたり
「地震くらいで人は死なない」という言葉は
受様の哀しい体験をよりリアルに感じられて良かったし

神の力を得てしまった攻様が
自身を崇めない受様に惹かれていくのも
受様が自分を望む孤独な魂の惹かれていく流れも
どんな決着点かとワクワクさせて頂きました。

ただ物語の鍵ともなる受様の「盗む」行為を
皆が受様の特技であるかのように
肯定していた点が共感できなかったです。
犯罪ですよね?

また地震大国の日本で震災の体験者を描く事は
とても難しい事だと思いました。

4

盗人さん

しま先生おっかけで購入。受けが予想外のキャラクターで、面白かったですが、最後の方の甘いところがちょっと飽きちゃったので、萌にしました。ひょうひょうとした受けさんが好きな方でしたら良いのでは。ネットに載せていた本編300P弱+書き下ろし30P+あとがき。

目を付けていた素敵な佇まいの離れに忍び込んだ安達。中にいた少女に気付かれたと思ったら、地震に見舞われ気付けばどう考えても異世界に部屋ごと落っこちていて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
唯子(一緒に異世界転移した少女)、マカリオス(皇帝)、スティリー(攻め側近)、ゴラッド(唯子を召喚した攻め叔父)、攻め城の使用人たち等。

++攻め受けについて

受けは天才的な盗人さん。息をするように人の持ち物を手に出来るし、隠してある大事なものを探し当てて取ってくることも可能。人たらし能力高く、誰とでもコミュニケーションして、するっと懐に入るタイプ。淡々としているんですよね、感情が高ぶって というシーンは無かった気がする。なんで盗人になったんだかはよく分からんが、まあ訳あって厭世的になってるんだろうな。異世界行った時に、唯子いたので踏みとどまれたんだろうなあ。

攻めは軍神、魔法使える、強ーい方。そんなにドンパチあって、めっちゃ血まみれになっているシーンが沢山ある訳ではないですが圧倒的力を持ってるんだなというのが分かるシーンはあります。こちらも感情高ぶって・・という印象ではなく、神様っぽく落ち着いてます。生ける彫像。さらさらロン毛だしな。1枚、アダマスとマカリオスに挟まれてソファに座る受けの挿絵があるんですけど、両手に花ならぬ両手にイケメン。最高。

攻め受けとも、トーンが淡々とした感じの方でしたので、お話も淡々と読んでしまったのですが、「ああ!」と思うところあったので、そこは面白かったでした。異世界転移ものがお好きな方でしたら、楽しい一冊だと思います。キラキラロン毛イケメンや、クール受けが好きな方でしたら、さらに好きなのでは。

3

キラキラした物語ではないけれど

物語が醸す薄暗い夜から少しずつ明けていく世界が大好きです。

5

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