電子限定おまけ付き&イラスト収録
小説
村崎作品好きなのですが、こちらを手に取らなかったのはCPがどうにもハマらなそうだったから。高評価が気になってやっっと読みましたが、
思ってたより、めちゃくちゃ面白かったー!!!
堅物アルファとありますが、ちょいちょいイジワルで(特にえちのとき)素の一人称は「俺」だし、思っていたより全然親しみありましたよ!もっと堅い生真面目なタイプなのかと思ってた!
平凡受けなのかな?と予想していた受けも、情に厚く、しっかりした頭の良い子だったので前半は攻めとのやり取りに爽快感すら感じるほど。全然予想と違いました。
それから物語も「愛さないって言ったのは~」のタイトル通り、そう言われたし自分は愛されてないよねって超絶鈍感さを貫くようなよくある展開?と思い込んでたら、またまた外れ。
タイトルと表紙絵とCP属性への先入観で思い込んでて、もっと早く読めばよかったなぁという気持ちになりました!
すれ違いから始まる2人ですが、知り合うにつれ段階を踏んで距離が縮まっていく様子がわかるし、その過程で攻めが甘くなっていくのが最高です。
…受けはやはりちょっと鈍感。でも、その分受けの恋心が育っていく様子が丁寧でキュンキュンしました!
特に、攻めが受けを後ろから抱く形で受けの手を洗ってあげて、
「子ども扱いでなく、ただ大事にしているだけだ」
なんて囁くもんだから、こっちがキャーーー!と転げまわりましたよ。
潔い表向きとは違い、心の深いところで思っていたより第二性に囚われていた受け。後半は攻めが直接的に甘くなるのに対して、なかなか素直になれずもどかしさがすごかったです。なんでそんなに二の足踏んじゃうのーー!?とちょっと分からなかった。
それでも最後は2人の甘いえちと、すっかり心を許して軽口を叩きあう仲睦まじい夫婦仲が見られてとっても微笑ましい気持ちで読み終えました!
結婚初夜に愛さないって言っておきながら溺愛にチェンジしていく攻様♡
大好きですよ(*^ω^*)
受様は、新興貴族の長男で薬師として働くベータのアシュレイ。
優秀なアルファと愛嬌たっぷりのオメガ、2人の弟を持つ。
そんな彼の家へ、公爵家から番うことを前提としての求婚の手紙が届く。
オメガの弟には想う人がいるとしっているアシュレイは、開発したオメガ変転薬を使ってオメガへと変転し、自分が嫁ぐと宣言。
初夜でベータであることがバレるけど、変転薬で週1の性行為でオメガになるから、と受け入れてもらう。
「ただの契約結婚だ、愛されることは期待するな」と言い放つのが、攻様であるレナード。
最初こそギクシャクしてるけど、一緒に過ごすうちにお互いのいい所を認めて、好きが育っていき(*^^*)
レナードなんて、割と早い内にアシュレイに惚れちゃってるのがバレバレ(☆∀☆)キラーン!
威勢のいいアシュレイが、なかなか素直に好きが言えないのが、もどかしいったら。
想いが通じあった後の情事♡の時の、2人の告白がめっちゃきゅん"(ノ*>∀<)ノ
今まで我慢してきた分の想いが溢れてていいわ~o(>∀<*)o
アシュレイはかわいくて愛しいし、何よりレナードの執着や独占欲まみれの言葉がいい♡
萌えましたわ(*´∀`*)
第二性を偽って嫁ぐ→バレて嫌煙される→愛されというファンタジー系オメガバではわりと王道のイメージのある展開なので読みやすく、それでいてキャラが魅力的なので読後のニヤニヤが止まらない作品でした!
受けのアシュレイは3兄弟の中の長男でありながらベータという境遇で育ち、家族からとても愛されているものの劣等感をかかえ自己否定的な面のある心にちょっとした影を抱えている一方で、それを隠す意味合いもありものすごく努力家で真っすぐでまさに好青年でした!あと恋愛不慣れでピュアなのも可愛い。
対する攻めのレナードは嘘をついて嫁いできたアシュレイに最初こそ嫌悪感を示すもののなんやかんや人が良いので歩み寄ろうともするし、何より好青年なアシュレイに早々に落ちてしまって物語の大半はアシュレイのことが好きで好きでたまらないのが伝わってくるのがめちゃくちゃにツボでした。
表現するのが難しいのですが、溺愛と言ってもわりと爽やかな印象を受けるそんな甘々溺愛作品でした。糖分摂取にぜひ!!
今回はアルファの公爵とベータの伯爵家長男のお話です。
公爵家の縁談をオメガ変転して受けた受様が
実家に因縁を持つ貴族に絡まれながら攻様と幸せになるまで。
グリクシアオア国には男女差の他に第二の性があります。
華やかな容姿で体力も知力も恵まれたアルファ
繊細な美貌で男女を問わず子宮があるオメガ
大多数を占めるも特質すべき特徴のないベータです。
受様の生家ファルコナー家は
商人が叙勲された新興貴族で製薬事業に力をいれた
2度の新薬開発の叙勲で伯爵となります。
但し血を貴ぶ貴族社会では新興貴族を疎まれ
優れた新薬も貴族達の協力が得られないために
流通まで多大な時間がかかっていました。
そんなファルコナー家に臣民侯爵である
グランウィル公爵家のアルファ当主の攻様との
番関係を望む縁談が舞い込みます。
ファルコナー家の息子は3人です。
三男を支えて薬師をするベータの長男、
父の領地経営を手助けするアルファの次男、
若手薬師のオメガの三男です。
社交界に詳しい次男によると
攻様は数えきれない縁談を悉く断っているらしく
返答次第でファルコナー家の立場が危うくなる
可能性もあると言います。
しかしなから望まれたオメガの三男は
屋敷で働く料理人見習いのベータと思い合う仲です。
そこでベータの受様がファルコナー家が爵位を得た
オメガ変転薬を使って攻様に嫁ぐ道を選びます。
果たして受様を待つ未来とは!?
縁談に辟易する攻様とベータ性で引け目をもつ受様の
宮廷オメガバースになります♪
オメガバ―スは各作家独自設定で世界感が多様ですが
本作は受様がベータから人為的にオメガ変転するという
斬新な設定でワクワクで読み始めました。
攻様はできるだけ早く夫婦となりたいらしく
良家の顔合わせは略して3週間という速さで
異例の輿入れとなります。
受様が服用予定のオメガ転換薬は
アルファやベータをオメガに変える薬で
3カ月の定期的な服用と
一定以上の頻度でのアルファとの性交で
子宮が形成するという薬です。
受様と攻様の初対面は良好でしたが
この婚姻は攻様と親しい第四王子が関わっているとわかり
受様はベータからの転換する事を攻様に話せないまま
初夜を迎える事となり
攻様に盛大に誤解されてしまってタイトルの由来の
「愛さない」と言われてしまいます。
受様の誤解が解けていき、攻様側の諸事情が見えてくると
2人の関係は良好になっていきますが
ファルコナー家に因縁をもつ貴族の陰謀に巻き込まれて
受様が危機に陥る更なるハラハラが勃発!!
攻様が受様を番とするまで
とっても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
ベータという平凡性が拭えずにいた受様が
第二性に関わらず愛してくれる攻様と出会えて
本当に良かったです。
主人公ベータが劣等感を抱く珍しいオメガバースものでした。
しかも変転の薬がありオメガになれると!
育てる愛と成長の物語ですね。
尊敬から家族愛から…。
根強い劣等感を持つアシュレイがレナードと徐々に気持ちを育てていく様子がもうっ!
とっても素敵なお話でした。
愛さない契約婚のはずだったのに…(笑)
しかしアシュレイが常にどこかで素直になりきれないのが続き…。もったいない!もっと早く素直になって二人が100%で愛し合う幸せな様子をたくさん読みたかったよ〜。
レナードからの愛情表現にも素直に全力で応えられないアシュレイにもどかしくて〜。
ベータでもオメガでも関係ない、君が君だから愛してるんだ!とアシュレイ良かったね!!
と言いつつ貴方のためにオメガになりましたという、んん?と戸惑い。いや、これで合ってるんだよな?んん?
ベッドでは意地悪公爵さま。
なぜ攻めは煽ったのはおまえだからなと励むのか問題。この謎が解けないんですよね。
煽ってないよ、言っただけ。
アシュレイが頑張る子で、レナードも愛情深くて良かったです!