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表題作明日に続くただいまを

冴木洋輔
(高校生→)大学生,19?20歳
矢野潤也
(高校生→)大学生,元有望な陸上選手,19?20歳

その他の収録作品

  • 冴木&矢野の部屋
  • あとがき
  • カバー下漫画

あらすじ

「一緒の大学なら、ルームシェアせん?」

同級生の冴木と矢野は、
大学進学をきっかけに同居することに。

有望な陸上選手だったが、
怪我で挫折してしまった矢野、
そんな矢野を放っておけない冴木。

季節は巡り、2人の関係は徐々に変わってゆく――。

ゆっくりと恋になる、
ルームシェア青春BL。


コミックス限定描き下ろし漫画もカバー下に収録。

作品情報

作品名
明日に続くただいまを
著者
横山よ紗 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
チルシェコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784575381818
4.3

(115)

(73)

萌々

(23)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
15
得点
494
評価数
115
平均
4.3 / 5
神率
63.5%

レビュー投稿数15

方言男子に萌えまくり

【なんであの時俺にキスしたと?(矢野)】

エロス度★★

おやおや・・・なんと、尊さが限界突破した素晴らしい作品なのでしょうか。

ルームシェアをする冴木と矢野の気持ち・関係性の変化が過去の回想を混ぜながらゆっくり変わっていく描写が切なさがあったりしてとても心に刺さりました。

冴木の無自覚な独占欲や自分の気持ち、矢野のマイペースで懐いたらめちゃくちゃ距離が近い可愛さがたまらなく、矢野の傍に居たかった冴木の理由や冴木の存在が自分の寄る辺を失くした矢野にとってどれだけ嬉しく特別であったのか・・・・・・。

愛の素晴らしさと幸せに胸が震えました。

4

すごく好き!!!

明るく友人も多い冴木とどこか陰のある矢野。
高校時代あまり接点がなかったふたりでしたが、同じ大学に入学することになってはじめたルームシェア。
なんとなく距離が近い矢野に対して、変な意識を向けてしまう冴木は距離を取ろうとします。そして矢野にとって冴木は、怪我でやめざるを得なかった陸上によってできた喪失感を埋めてくれた大きな存在になっていました。

きっとふたりが異性だったら高校時代から付き合っていたかもしれませんが、同性ということで自分の気持ちが恋なのかわからないし、たとえ恋だと気づいても相手も同じだとは思えなかったんじゃないかな。はっきりと両片想いとは言えない前のふたりの様子は、読んでいていいムズムズ感がありました。まさにBLならでは!
そんな雰囲気を壊したのは冴木からの酔っぱらって寝ている矢野へのキス。ここから一気にふたりの距離が近づいて上手くいくかと思ったら!!冴木の失言による心の距離に矢野の親の入院による物理的な距離が発生します。

ラストのハッピーエンドに向けて矢野が走ります。そして冴木は追いかけ声を掛けます。矢野にとって走ること、冴木の声掛けがふたりの恋の物語のはじまりであって象徴でもあります。すごく素敵なふたりの恋の物語になったと、このまとめ方で特に感じました。
壊れたものを集めて別の形で修正する、そして明日につづく。タイトルにも通じるいいエンディングになっています。
はじまりのモノローグからゆっくりと恋になっていくふたりの物語。最後のまとめ方もとても素敵だったし、とても大好きな作品に出会えました。デビュー作とのこと。次回作も期待して待っています!

4

読めば読むほど味が出る

こちら、単話の試し読みで拝見した時からまず絵が好みだと思ってまして。無事単行本として発売していだけで喜んでおります\(^o^)/
最初に読んだ時は両片想いのじれったさにもだもだしながらさらっと読み終わったのですが(もちろん面白かったです!)、レビューのため2巡目すると、モノローグやセリフ、過去と今がうまくリンクされているところをたくさん発見して、ストーリーにより入り込めました。ですので、そういうところに注目しながら繰り返し読んでいただくと味が出る作品だと思います。
エロ度は低いですが、心理描写に重きをおいている感じなので、読後感は満足です。
後、漫画としての完成度も高いと思います。コマ割りや背景の描き込み、人物のバランスなど細かいところまで丁寧に仕上げてらっしゃる印象です。
ドキドキや興奮ではなく、しんみりゆったりした気持ちで読みたいときにピッタリの作品だと思います。

4

爽やかな甘酸っぱさ、最高

同じ大学へ進学することになった上京組の冴木と矢野。
どうせならルームシェアしよう!ということで始まった、ふたりの同居生活を描いたお話でした。

ガッツリすぎない方言がすごく良かったのと、
なかなか恋だと自覚できないふたりの爽やかで甘酸っぱい気持ちにめちゃくちゃ萌え。
片想い未満みたいなところで揺れる想いを抱えたまま、グルグルしてしまうふたりの距離感がたまらなく良かった…。

一緒に過ごしていくうち最終的にはそれぞれが恋を自覚するわけですが、それが何気ない日常の中で育まれていくのがものすごく尊くて。
「好き」の始まりが実は地元時代だったのかも、みたいな曖昧さも彼らの恋を上手に彩っていました。

陸上を続けられなくなったことで、矢野の心には大きな穴が空いてしまっていたけれど。
冴木のさり気ない優しさに触れて、前を向くことができて。
その小さなキッカケすら運命的に思わせてくれるようなふたりが、一緒に幸せに辿り着いてくれて本当に良かったです。

キュンキュンしっぱなしで苦しいくらいに、ものすごく素敵なお話でした!

2

2人の暮らしをただただ眺める、そんな続編が読みたくなる。

表紙から受ける印象通り比較的穏やかな日常が描かれつつもそれぞれが抱えた暗い感情がとてもリアルな作品でした。

矢野くんは最初感情があまり表にでないタイプかなぁという印象を受けましたが、冴木くんといると特にとっても朗らかに笑うし人懐っこいしいたずら好きみたいな部分がよく見えて、すごく可愛い子でした。きっとそれほど冴木くんに心許してるんだろうなぁと思ったので、唯一と思っていた陸上を失ったときみたいに冴木くんを失うことを恐れ、自分から諦めようとしてしまう姿が切ない。

逆に冴木くんはとても真っ直ぐで、高校時代から矢野くんに対して助けなきゃという意図で声をかけたわけではなくて、自分の感情のままに動いただけという感じがとてもよかったです。大学に入ってからも傷つけたと思ったら反省するし、嫉妬したら怒るし、キスしたいと思ったらしちゃうし、心配になったら追いかけちゃう、そんな真っ直ぐな冴木くんとても愛しい。

そんな2人が心に抱えたわだかまりを乗り越えて付き合ったあとはとても穏やかで可愛くて、ぜひぜひそんな2人をもっと見せて欲しいと思いました。ほっこり。

1

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