• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作灯台守とかもめの子 1

ルネ
翼を持つかもめの子
エヴァン
孤独な灯台守

その他の収録作品

  • 5.5話 仕立て屋エヴァンとルネのズボン

あらすじ

ルネ──お前の名はルネにしよう

クレール島の沖の岩礁にそびえる灯台で、灯台守エヴァンは独り暮らしている。
ある嵐の夜、一艘の小舟が灯台へ漂着した。
小舟に乗っていたのは、瀕死のかもめの雛。
懸命に介抱したエヴァンだが、翌朝にはかもめの姿が消え、代わりに目にしたのは、翼を持つ小さな子どもだった!
『ルネ』と名づけられたその子は人の形をしていながら人ではなく、驚くほど成長が早い。
しかも、ルネとの出会いに呼応するように、エヴァンの体にある変化が生じて……?

人に恋するかもめと孤独な灯台守の邂逅が織りなす、奇跡の求愛譚が始まる──

作品情報

作品名
灯台守とかもめの子 1
著者
吾妻香夜 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033912
4.7

(206)

(169)

萌々

(27)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
31
得点
978
評価数
206
平均
4.7 / 5
神率
82%

レビュー投稿数31

吾妻先生の初長編ファンタジー

アホエロギャクから涙が枯れるほどの感動作まで幅広く描ける吾妻先生、どんなファンタジーなんだろうかと読む前からワクワクしていました。
簡単に言えばノリはジブリっぽいかな?と思いました。ほどよくミニキャラや笑いがあり、主人公たちに謎、登場人物はみんないい人ばかり(今のところ)そしてなにより子どもが生き生きと描かれてとても魅力的で可愛い!今すぐアニメでも映画化でもすればいいのに!と思えるような1巻でした。

灯台守のエヴァン、満潮になると陸の孤島になる灯台で海と灯台の灯を守って長い間ひとりで暮らしていました。
ある嵐の夜にかもめの雛を助けます。朝になると羽の生えた子どもになっています。エヴァンはかもめの子をルネと名付けます。
ルネはかもめが約2か月で成鳥になるように成長が早く、逆にエヴァンは若返っていきます。それが意味するものはなんなのか。年齢が逆転して最後は消えてしまうのか?また幼児からエヴァンの人生が始まるのか?いろいろな想像が膨らんでいきます。
そんなふたりの物語です。

とにかくこの作品の一番は、ルネのかわいらしさです!!
遅れてくるショックとか 泣き疲れの末の爆睡とか、些細なことや新しいことにキラキラする表情とか、なぜそのポーズ?というお調子者のようすとか、わけのわからないブームなど…、もう子どものかわいらしさ爆発!!なんですよ。正直、吾妻先生ってこんなに子どもキャラをかわいく描けるとは思ってなかったです。ごめんなさい、吾妻先生!先生は天才だからなんでも描けるのを忘れていました!

ルネは不思議なところがあります。人間としての暮らし方や文字は知らないのに、cache-cache(かくれんぼ)は知っているし、たぶんエヴァンの昔の仲間と面影が似ていそうです。そしてかもめを母親と言い、かもめがルネを助けてくれます。ずっとひとりで海を守ってきたエヴァンに海神が遣わした特別な子なんでしょうね。

お調子者のシモンのおかげで島の人たちにルネの存在がバレてしまいますが、みんな受け入れてくれます。ただカミーユ以外。それでもカミーユとも豊穣祭で仲良くなります。
この日をきっかけにルネだけでなくエヴァンも島の人たちと交流を深めていきます。そしてエヴァンの過去が少しずつ明らかになっていくとともに2巻へ続きます。

まだエロさも涙もない楽しくてワクワクするかわいい童話のようなお話です。この先、どうなっていくのかとても楽しみです。
やっぱり吾妻先生って天才ですよね!!
2巻早く読みたい!!!

12

既に名作!

始まりのこの1巻だけでも名作だ…‼と信じられる
吾妻先生の信頼を更に強める作品が誕生しています
吾妻先生は私の中で創作の可能性の幅を体現される、創造者としての期待をいつも超えて来て下さりたくさんの世界を魅せて下さる絶対的な存在です
そんな大好きな先生の新作♡
作品タイトルから読みたくなる!!

海の潮風が感じられるような暑さをまとった世界観
カラッとしたような軽快な空気感と共にいつ海が荒れるかも知れないようなドキドキ感が同居する感覚に包まれて引力120%で読み耽ります

細部にまで魂の宿りを感じるような画力の力
ファンタジーの世界は想像であり創造の世界
だからこそ表現の自由と同列に説得力が必須
読者に世界観自体に余計な疑問を抱かせない画力が凄かった
実在しないはずのルネが自然に溶け込む世界、、、
エヴァが若返っていく不思議、、、
すごい、、、!!必要な分の疑問だけを与えてくれて違和感という雑音のような疑問は一切感じない
読ませる・魅せる力が漲る世界

始まったばかりの1巻なのに、この作品が名作である事を信じるのみで疑いの余地など一瞬もありません
是非この満足度の高い読後感を多くの方に味わって欲しい!神作品爆誕です!!

11

謎と不思議が詰まったファンタジー×甘く切ないBLの予感が最高堪らない❤︎

カット絵を見てから、作者が誰であるとか
あらすじが何であるとかより先に
とにかく一目惚れして
一気に読みたくて連載も追わずに待ってました。
生粋のファンタジー好きオタの私です。

吾妻先生とガチで最近になって気付いて、
もう楽しみ2倍になったんですけど

ほんとページをめくってからも
スケール感のある描き込まれた背景に
なめらかな動きを感じるキャラ達
素敵な絵で惚れ惚れしちゃいました。

(BLターンに行く前の)準備編とコメントされていましたが、
ほんと笑いあり←めっちゃ楽しくて笑っちゃいます
幸せな日々が綴られている横で
人型をとれるかもめのルネの謎
何故か若返っていくエヴァン
そして、どうやら悲しいエヴァンの過去が
クロスオーバーしてくる予感と
見えてくる伏線にドキドキしながら読む面白さが最後まで読み手を惹きつけます。

なんでしょう、
ルネは人間ではないと一目で分かるし
エヴァンが若返っているのも隠しはしてなくて
そんな訳の分からない不思議ことが
何故か周囲の人たちに受け入れられているので
所謂、共存状態の時代なのでしょうかね…

とにかく謎は謎のままで話は進んでいくし
ルネとエヴァンは何か因縁があるのか…?
などなど、憶測してしまったり
とにかく整理がつかない状態になることはなるんですが、
ファンタジー長編ということで、プロローグを
今は嗜むのみ、と静かに本を閉じた次第です。

とにかく一巻は、天真爛漫なルネと
振り回されるエヴァンの掛け合いが面白くて
声を出して笑ってしまいました。
また、言葉だけでは言い表せない
時間をかけて結ばれていく2人の絆のかたちが
しみじみと胸を打ち、味わわせてくれます。

ファンタジーならではの、謎と不思議が
織りなす世界をたっぷり堪能できること間違いない。オススメです!

10

のっけからハート鷲掴みのトンデモファンタジー

うわぁぁ〜〜(*´∀`*)
ジブリっぽいファンタジックな世界観がすごく素敵でした!
温かみのある絵柄と、ワクワクするストーリー展開の相性がとても良いですね。
物語の舞台背景や灯台守をしているエヴァンの生活風景からは、どこかノスタルジーな香りが漂っていて、そんなところも含めめっちゃサイコウ。のっけからハートをわしゃっと掴まれちまいました。

今の段階ではほとんどBL感を感じないですが、ストーリーの基礎固めってところでしょうか。ルネとエヴァンの不思議な同居生活や島の人たちとの温かい交流がメインに描かれていて、ルネが島に馴染んだところで1巻が終わっています。


ルネがかもめの子として拾われてから、あっという間に成長してしまうのがこの作品の一番の見どころ。チビッ子ルネが、青年ルネに成長するまでそう時間はかかりません。天真爛漫なチビルネがめちゃ可愛かったです^ ^

それに対して、エヴァンの若返り。
ルネ以上にこっちの肉体変化も気になる展開です。
どういった意味でこんなことが起きてるのか気になったし、終盤のあの不穏なダークシーンね。急にブッ込まれた、"ルネとエヴァンの間には何かありますよな"的な場面が、これまでのストーリーの雰囲気にはそぐわな過ぎて、すごく印象に残りました。

ルネは偶然じゃなく意図的にエヴァンの下へ寄越されたのか?とか、ルネの成長とエヴァンの若返りとの関連性とか、そんな疑問も残ったまま。この2人の出会いには深い何かがありそうな感じがするけど、まだ何の情報も与えられてないので次巻にて進展を待つことにします。

作者さんあとがきにて、2巻は恋愛編だと言及されていたので続きがめちゃくちゃ楽しみです!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

10

引き込まれました…!

吾妻先生初のファンタジー長編ということでコミックスになるのをとても楽しみにしていました。そして読み始めるとすぐに引き込まれて一気に読み終えてしまいました…!

最初の頃のルネはとにかく可愛い可愛いでしょうがなかったのに、ページをめくる毎にどんどんと成長していく姿に驚かされました!
そしてそれに伴って、なぜかエヴァンが若返っていくのも本当に不思議で…!

灯台守という仕事は全く知らなかったのですが、船乗り達にとっては無くてはならないとても大事な仕事だと思いますが、それを独りでこなしていたエヴァン(と猫のバトー)は本当に孤独だっただろうな…。
だからルネがやって来てくれて、慌ただしく賑やかだけど本当に楽しい毎日になったことでしょうね。

シモンをはじめとしてクレール島の人達ともどんどん仲良くなっていくルネが本当に頼もしい!
そしてカミーユを助けている最中に足場が崩れてエヴァンが下に落ちてしまったことをきっかけに、遂にルネはあの翼で飛ぶことができましたね…!

ここまでは楽しいことばかりだったお話ですが、エヴァンの夢の中で、急にルネが人が変わったようになってズタズタになる映像が本当に恐ろしくて…。
一番初めのシーンといい、きっとエヴァンは過去に何か大変な出来事があったのでしょうね…。

まだまだ謎が多いですし、とにかく続きが気になります!

10

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP