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最後のオメガである為、番に選ばれるのは名誉!に思われている感じの世界だなんて。
受様は、最後のオメガで公爵嫡男のティルダ。
病の床に伏した父に頼まれ、お見合いの為王都へ行くことに。
そこへ迎えと称して訪れたのが3人のアルファの王子達。
攻様は第三王子のエイリーク。
実直で不器用な堅物。
まさに恋知らずな王子の初恋♡
ティルダは嫡男で跡継ぎなので、オメガながら父に代わって領主として務めているしっかり者。
最初こそツンだったけど、エイリークと思いを通じあってからは、素直でかわいい。
ただ、素直すぎて、祖父王が初恋だとケロリと告げるし、エイリークの前で可愛がられてるし。
独占欲の男心が分からんやっちゃなぁヾ(・ω・`;)とコラコラな一面もありましたが( ˊᵕˋ ;)
また、電子で読んでいたので、終わりまで後どのくらいか分かっていなくて、読み終わった時に、え?終わり!?って思っちゃいまして(^_^;)
第2王子、あれで終わりだなんて、小物過ぎたわ…
まぁでも受様を好き過ぎる攻様、という愉快な攻様は拝めたので、満足です(*^^*)
妾腹のアルファ王子とオメガの次期公爵
国で確認されている唯一のオメガである公爵令息ティルダ(受け)は余命宣告されている父に早く番を見つけるようにと言われています。理解者である国王が厳選したアルファを紹介してもらうため王都へいくことになり、アルファの王孫達が迎えにきます。
予定より早く到着したことで準備が整わず、出発まで待ってもらうことになったのですが。第2王子のロベルトは頻繁に誘ってくるし、なぜがいい匂いのする第3王子のエイリーク(攻め)は素っ気ない。
ティルダはそんなエイリークが気になって仕方ありません。
それはエイリークの方も同じようで‥
そんな中、放蕩息子の従兄弟パトリックもベータなのに参戦しようとしてきて‥
王都でお見合いと言いながら、王子達との見合いが始まってしまって、王都へ行くために病身の父の代わりに領主の仕事をしているティルダは引き継ぎに忙しいのに、王子を無碍にもできず余計に時間がかかってしまって大変です。
初めに通達した日よりも大分早くくるなんて非常識だな、王族のくせに常識ないのかなと思いました。特にロベルトが仕事は優秀のようですが、人間性はダメなようなので、何しても王子だから便宜を図ってもらえるとか思ってるんでしょうね。選ぶのはティルダだから心象悪くなるばかりなのに、そういうの気遣いができないところがダメなんでしょうね。
従兄弟のパトリックは美しいティルダを奪われると思い突撃してくるし、ティルダは大変です。
この国には不敬罪はないのかな。
初っ端だけでもしょっ引かれても仕方ない暴挙なのですが。特にロベルトなんて速攻で騒ぎそうなのに。
公爵が急いだのは、はじめはパトリックが無理やりことに及ばないように自分の目の黒いうちにアルファの伴侶を見つけてあげたいと思ったんだろうと思いました。
話が進むうち、ロベルトも何かやらかさないか心配になりました。もしかしたら2人が手を組むかもとも。
そう思ってたら、ティルダとエイリークが何も遮るものがない丘で何時間も睦合い始めた時は絶対なんかあると思いました。
予想とは違ってたけど、やっぱり暴走するのはこの2人で、彼らは好きな人が自分のものにならないなら困れば良いと思えるくらいクズな人間でした。
発情期はその苦しさで自死する人が出てるくらい大変なのに、そうなれば良いと思っている2人の末路は自業自得かな。
それにしても、ティルダが最後のオメガになるまで国はなんの対策もしてなかったのだろうか。ティルダの母のように面倒を見てくれる貴族が動いてくれていたら、もっとオメガについて調査も進んでいただろうし絶滅寸前にはならなかったのではとは思うけど、オメガがいて良いことがこの世界では特にないようなので(他の作品とかならアルファが生まれやすいとか利点が有る)絶滅する運命だったのかもしれない。これからティルダの子供とかに引き継がれて薬の開発が進んでいくといいですね。
今回は第三王子と公爵家嫡男のお話です。
最後のオメガである受様が攻様と番になるまでと
後日談短編を収録。
この世界には男女の性別以外に
アルファ、ベータ、オメガのバース性がありますが
オメガは発情中にアルファと番にならなければ
性交を求めて我を失うため蔑みの対象でした。
そのため思春期で発情し始めたオメガは
娼館や富裕層の好事家に売られて搾取され続け
オメガからしか生まれないオメガは希少種となります。
オメガという性を忘れかけた頃
ケトラ公爵領でオメガ女性が発見されます。
彼女はベータを夫としてオメガの娘を産みますが
発情に苦しんで自死し、娘は老公爵の預けられます。
老公爵は発情抑制剤の開発に力を入れて
抑制剤はできるものの心臓への副作用があったため
娘にはアルファと番う事を望みますが
彼女は離婚していた次代の公爵の後妻となり
受様の母となりますが薬の副作用で亡くなります。
父公爵は受様を領地から出さずに育てますが
余命宣告を受けた事で受様にアルファの婿取りを
望むようになります。
父公爵は王に受様に相応しいアルファの紹介を頼み
受様は領主代行を務めながら王の使者を待つのですが
王の使者としてやってきたのは
王の孫王子であるアルファの王子3人だったのです!!
果たして受様の婿選びの行方とは!?
側室腹で寡黙な騎士である攻様と
死期の近い父に婿探しを求められている受様の
王宮オメガバースになります♪
最後のオメガと言われる受様の婿探しで
相手選びを任された王はまだ相手のいない第3王子の攻様を
選んで使者として送り出そうとするのですが
婚約者がいる第2王子がオメガに興味津々で
自分も選ばれる権利がある、攻様が受様に1人だけ先んじて
受様に会のは許せん!! と言い出して(笑)
王は第2王子のお目付け役として
妻子がいて花婿候補にならない王太子の第1皇子と
3人が使者として公爵領を訪れるのです。
攻様と第2王子のバトルには
公爵位を狙うの受様のベータの従兄も参戦してきますが
攻様は王太子の兄受様に対して全く興味がなく
受様と対してもすげないのです。
それでも近寄ればフェロモンを感じる2人なので
ゆっくりでもいい感じになりそうな展開ですが
実は王子達のバース性の秘密や従兄の怪しい動きにより
人が結ばれるまでハラハラ&ドキドキ
楽しく読ませて頂きました。
ただ受様が"最後"のオメガ設定なわりに
攻様の競争者はライバルにすらならないダメ男達で
攻様が結婚に乗り気じゃないから
受様を巡っての激しいバトルがある訳でもなく
最後のバタバタも予定調和な終幕に思えたので
「萌」評価としました。
1人のオメガ青年のお婿さん探し。
とてもシンプルかつわかりやすいストーリーの中に、ちょっぴりむずむずとしてしまうような愛嬌のある表現があったりと、名倉先生らしさも楽しめる1冊でした。
両視点で綴られる構成が効いていて、攻めと受けのどちらにも自然と好感が持てる作品だなあと思います。
そう、どこが良かったか?と考えると、やはりメインキャラクターの2人の人間性がすばらしく良かったのです。
なかでも、受けであるティルダの性格がとても好みでした。
さり気なく空気を読み、物事を冷静に見ながらYESとNOをはっきりと言える頭の良い人です。
それに加えて、とびっきりかわいらしい一面も見せてくれるのだからたまらないですよねえ。
そして、今作の攻め・エイリークもなかなかに素敵な人でして…
「武術だけやってきました」を絵に描いたようといいますか、真面目かつお堅く不器用なナイト攻めなのかと思いきや、これがけっこうおもしろい行動をしてくれるんですよ。
名倉先生作品の攻めの中では良い意味での様子のおかしさはやや控えめなのですが、ところどころでふふっと笑わせてくれる愛らしさがありつつ、飾り気のない真っ直ぐさで好きな相手に言葉と態度で想いを伝える真摯な姿のギャップが良かった。
一度好きになったら溺愛タイプだったのもうれしいポイントでした。
と、キャラクターは好みだったのだけれど、ストーリー展開的にはあまりハマれずだったかなと。
というのも、サクサクとリズム良く読めすぎてしまうがゆえに、重要そうなエピソードも超高速に感じられてしまったんですね。
2人の恋が盛り上がれば盛り上がるほど、「えっ、もう?」と、その熱量までにはまだこちらの気持ちが届いておらず…ポツンと置いてけぼり状態の自分がいました。
大小さまざまな山場が用意されていても、どれも全体的に薄口のまま終わってしまったように感じられたのはもったいなかったかも。
題材もキャラクターも良かったので、もう少しゆっくりじっくり育てた恋も読んでみたかったです。
「無愛想だし、自分には全く関心なさそうで好感が抱けない」(受け)
「希少なオメガでも、自分は結婚する気がないし全く興味がない」(攻め)
と、始まりはお互いほとんど意識していない出会いから。(イイネ!)
じわじわ~と恋の予感がしてきたと思ったら、一気に最高潮に到達し…
いきなりくっついた!!!
告白が超熱烈!うわぁ~~~(眩しくて目が開けられぬ!)
というイメージで(笑)
個人的にはちょっと一足飛びに感じてしまいました。
ライラ草の丘で気づいたら何時間もキスして過ごすというシーンはロマンティックで良かった~。
予定調和とは言え、番候補も結局結ばれるエイリーク(攻め)しか独身のまともな候補はいないし、半分はイヤな奴だしwイヤな奴は本当にイヤな奴なので、それぞれの末路が容赦ないところ好きでした。
護衛なのに監視やつきまといと受けに誤解されたり、受けの匂いを避けるために兜を被って距離を取ったり、攻めの行動で面白い場面がちょくちょくありました。真面目にやってそれなのがまた良きです。
亀井先生のイラストの2人はイメージ通りで素敵でした。
ただ、番になるシーンの挿絵は受けのティルダの目に表情がないため本意ではないように見え、ベッドシーンも蝋人形のように生が感じられませんでした。ベッドシーンはあまりお得意ではないのでしょうか?
表紙のみならず口絵のカラーは本当にロマンティックで惚れ惚れとします。
途中、エイリークがティルダの匂いについて言及してるはずが、「エイリークの匂いが…」になっていました。そこは編集さんに気づいていただきたかった~。
キャラクターも全体的に好ましいのですが…
各エピソードごとに、よくある展開をダイジェストで見ているようでアッサリ風味かなぁと感じました。残念ですが、あまり合わなかったようです。