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すっごく良かったです!
名倉さん、最近は辛口レビューをしてすみませんでした。
名倉さん作品はやっぱり素晴らしいですね!
お話もエピソードが名倉さんの定番だと勝手に思ってたのじゃない!これまで失礼しました!
表紙やカラーイラストが特に美しいですね。惚れ惚れします。
最後のオメガこと公爵家令息で一人っ子のティルダ。凛として男前で賢く美しく。領民から慕われるのも納得です。
ティルダのための発情抑制剤をめぐる始まりで…。どうも副作用で若くして命を落とす可能性があるため、心配した父公爵が早くアルファと番になって長生きしてほしいと。
そして巡り合う王子3人。
果たしてこの中に攻めはいるのか?
タイトルにある通り、います。
もう不器用で寡黙で硬派で。全然そんな気がなかったのに。お互いなぜ?な態度が気になって気になって。もう恋に落ちてたのかな?
潔い攻めに胸が熱くなります。王子なのによくぞそこまでティルダのために!
その後もティルダを愛し守ってくれたよね。
なのに…。出た〜!やはり名倉さん攻めはこうくるよね!でもでもティルダを愛してるからこそ、ですよね!信じていてもね。
今作も良いキャラばかりでした。
国王陛下や家令やオジサマたちがカッコよくて可愛い子にはメロメロで。
とっても読み応えがあり、愛に溢れた主人公カップルと、彼らを支える人達と。
うん、やっぱり名倉作品はいいな!
はあー…!最っっ高に良かった…!
読み終えて思わず「ああ〜…(充実感)」と声が出てしまうほど、満足感で胸いっぱいです。
夢中で読んで、気付いたら夜中3時になっていました;
以下、ネタバレ含む感想となります。未読の方はご注意ください;
名倉先生の思わず笑っちゃうあとがきの後に、
大事な後日談(二人の結婚式とその後)が載っています。
で、その後日談が最高に温かく、胸いっぱいになるもので…
ティルダ、細い体で頑張ったんだなあ。
そしてパパにキスしようとするクリスティアンの可愛さといったら!✨
イラストがなくとも、幸せな家族の様子が思い浮かんでにっこり笑顔になって読み終えました。
名倉先生の今年最後のこちらの作品は、オメガバースの物語です。
堅物で不器用なαの第3王子・エイリーク×国内唯一のΩで公爵令息のティルダ 。
病床にある父から「番を早く探すように」と命じられた矢先、
王都から3人のα王子たちが派遣されてきます。
そんな唐突の”お見合い”に気が進まないティルダですが、
第一印象も良いとは言えず、Ωとしての自尊心を傷つけられたように感じた相手・
第3王子・エイリークだけからは不思議な匂い立つ香りを感じます。
実はエイリークも同じようにティルダの香りに惹きつけられており、
反発を経てやがて二人の気持ちは通じ合うようになるのですが、
そんな折、屋敷の中である”事件”が起きてー
と続きます。
ガツンと自分の心に刺さったのが、P.108〜109の(好きすぎてページ数を覚えてる)
エイリークの熱烈な愛の告白!!
冷静に考えると、「出会ってからまだ数日なのに、展開早っ!!!」とも思えるんですが、
とにかく彼がティルダを掻き口説く様に萌えて萌えて仕方なかったです…٩(ˊᗜˋ*)و・:*+.
こんなの、陥落するよー。。
二人のファーストキス、亀井先生によるイラストも本当に素敵で、
じっくり見入ってしまいました。美麗✨
そんな二人のラブ面にも悶えに悶えたんですが、
おおおっ!!!と手に汗握りバクバクしたのは、中盤で起こるとある放火事件です。
そういえば序盤に、そんなアイテムの説明が丁寧にされてた!
…と、初対面時とは全然違う二人の間のあま〜い空気に溺れていた自分は
目が覚めました。笑
やーー、ちょっとそこは想像してなかったなあ、、と驚きの展開。
今まで自分が少しも疑ってなどこなかった真実が覆された時の、絶望感…
事件の犯人(というより、協力者)の気持ちにもなんだか共感してしまうところがあって、
嫌な奴なんだけど、嫌いにはなれなかったです。
発情期のセッだけでなく、番となってからの、愛を確かめ合う甘いえちも
書かれていて、満足感でいっぱい。
で、自分の中の”幸福感”が最高潮に達したのが、あとがきの後の書き下ろしの内容でした。
お父様が、、というところは本当に悲しいけれど;
その後二人の元に訪れた幸福の天使くん、三人の愛溢れるひとときに胸が震えました。幸せだあ…(*´˘`*)
受けであるティルダが、領主としての仕事もきっちりこなし、勝気なんだけれど
決して変に頑固なわけではないところ、”かっこいい超絶美人受け”なところも、
最高に刺さる部分でした◎
堅物で不器用な攻めが、ぷんすか嫉妬する様子なんかも可愛かった(*´艸`)
寝て、また起きた後にもう一度お気に入りシーンを読み返し、
この幸福感に浸ろうと思います。
今年最後の名倉先生の新刊、刺さって萌えて仕方ない、最高の一冊でした✨
現時点で生存確認のとれているΩがたった1人だけっていう世界設定が面白い。
名倉和希先生はこれまでもたくさんオメガバースの作品を書かれてますが、この設定は初めてのアプローチじゃないでしょうか。
今やオメガバースの飽和時代。色んなオメガバース設定がやり尽くされていて、新しい設定のオメガバ作品に出会うことが難しくなりましたが、この作品は、久しぶりに、おっ?と、思えたオメガバース作品。設定を生かした物語背景、人物相関、そこから巻き起こっていくストーリー展開は読み応えたっぷりでしたヽ(´▽`)/
この作品は簡単にいうと婚活のお話で、ティルダが番候補のαを選ぶことを目的としてストーリーが進みます。
希少種のΩであるティルダが番を見つけなきゃならない理由は2つ。
発情期に服用する抑制剤の身体への健康被害を防ぐため。
もう一つは、病床にある父を安心させるためです。
そして、作品に登場するティルダの番候補者は4人。1人は既婚者なので除外するとして、実質3人です。
1人は、選民意識の強い自意識過剰のカス
1人は、傲慢な身の程知らずのクズ
1人は、国王陛下の孫で、結婚願望のない硬派な騎士
見ても分かるように、1人しか該当者がいません(笑)
クズとカスの2人はやたらと自信過剰にティルダに迫ってくるので鳥肌イボイボです。よって早期ご退場を願いたいのですが、こんなヤツらに限って執着してくるんですよねー……( ̄▽ ̄;)
ある意味出来レースなところもあってですね、誰を選ぶのか?ということよりも、2人の恋がどう育ち番になっていくのか?、が注目ポイントになっていくわけです。
ティルダはαと番う心構えがあるのでそこまで問題はないですが、エイリークの方は結婚願望が1ミリも無いところからスタートということもあり、感情の上下が激しいんですよね。
恋も知らない、誰とも番う気がないと思ってきた男がティルダと出会い、惹かれていく。αとしての本能が疼いたことがキッカケにはなったかも知れませんが、ちゃんと気持ちが伴った上で、ティルダへの好意が増していくエイリークの戸惑いが微笑ましく映りました^ ^
思春期真っ只中の少年のような初々しい感情の昂りと、ティルダと仲良しな祖父への嫉妬心もサイコーに楽しかったです。
2人が番うまでの軌跡がこの作品の本筋ではありますが、その背景にあるティルダを襲う事件や、これまで隠されてきた真相についての言及も大きな見どころです。
あのカスがまさかの……あのクズがこんなやらかしを……といった濃密展開が目白押し。錯乱し合った結果の自滅エンドはカオスってたけど、醜い悪役たちへの制裁劇としては見事なストーリー展開だったと思います。
シリアスなシーンやちょっと笑ってしまうシーンなど、とてもバランスの良いストーリー運びはさすが名倉先生です。恋をして隙だらけになるエイリークと、そんなエイリークにツッコミを入れるティルダとのホッコリやりとりの描きがとても自然体で、めちゃくちゃ癒されました!
ティルダが最後のΩだとしたら、2人は最後の番。
この世界のオメガバースの歴史の締めくくりに相応しく、いつまでも仲睦まじく幸せな生活を送って欲しいと願うばかりです(*´︶`*)
安定感のある名倉和希先生作品で亀井高秀先生のイラストも美しくて一気に世界観に引き込まれました。お話はティルダとエイリーク視点から成っており、番候補は誰なのかは表紙も含めて最初から丸わかりでした。
読み易くて一気読みしたのですが、読み易いぶん記憶に残りにくいかもと思い神評価を付けませんでした。他のオメガバと違う点は、ティルダは王国で確認されてるただ1人のオメガで、オメガは悲惨な歴史からのその数を少なくしていて希少種となっていました。そして、公爵令息故にティルダは大事に守られて来ました。なので今作でオメガが悲惨な目に遭うことは無いので安心して読めます。
ただ、オメガが希少種故に発情抑制剤の研究が発達してなかったり、アルファとオメガの関係についての知識が知れ渡ってないんです。この世界の人達より読者の方が絶対に詳しいので、展開が焦ったく感じると思います。www
そして名倉和希先生が上手いと思ったのが嫌な男の描写でした。www
よくも1つの作品の中に2人も気色悪い男が書けるなと感心しました。この2人の胸糞悪さは秀逸で、ティルダが口説かれるたびに鳥肌が立ちました。
後半のこの2人が起こした事件とその顛末と、国王が付かなければならなかった嘘を知った時の驚きと納得は流石だと思いました。
個人的に気に入ったのはティルダの性格でした。父公爵の代理で領政も担ってるのでかなりしっかりして気が強いと思いました。
あとがき後の「ケトラ公爵家の愛にあふれた日々」が凄く良かったです。エイリークって良い男なんです。アルファというだけでなく世の中の旦那の見本になって欲しいような人物でした。
それからP50の10行目ですが会話の流れから「エイリーク…」ではなく、「ティルダ…」の間違いですね。担当者さまよろしくお願いします。
妾腹のアルファ王子とオメガの次期公爵
国で確認されている唯一のオメガである公爵令息ティルダ(受け)は余命宣告されている父に早く番を見つけるようにと言われています。理解者である国王が厳選したアルファを紹介してもらうため王都へいくことになり、アルファの王孫達が迎えにきます。
予定より早く到着したことで準備が整わず、出発まで待ってもらうことになったのですが。第2王子のロベルトは頻繁に誘ってくるし、なぜがいい匂いのする第3王子のエイリーク(攻め)は素っ気ない。
ティルダはそんなエイリークが気になって仕方ありません。
それはエイリークの方も同じようで‥
そんな中、放蕩息子の従兄弟パトリックもベータなのに参戦しようとしてきて‥
王都でお見合いと言いながら、王子達との見合いが始まってしまって、王都へ行くために病身の父の代わりに領主の仕事をしているティルダは引き継ぎに忙しいのに、王子を無碍にもできず余計に時間がかかってしまって大変です。
初めに通達した日よりも大分早くくるなんて非常識だな、王族のくせに常識ないのかなと思いました。特にロベルトが仕事は優秀のようですが、人間性はダメなようなので、何しても王子だから便宜を図ってもらえるとか思ってるんでしょうね。選ぶのはティルダだから心象悪くなるばかりなのに、そういうの気遣いができないところがダメなんでしょうね。
従兄弟のパトリックは美しいティルダを奪われると思い突撃してくるし、ティルダは大変です。
この国には不敬罪はないのかな。
初っ端だけでもしょっ引かれても仕方ない暴挙なのですが。特にロベルトなんて速攻で騒ぎそうなのに。
公爵が急いだのは、はじめはパトリックが無理やりことに及ばないように自分の目の黒いうちにアルファの伴侶を見つけてあげたいと思ったんだろうと思いました。
話が進むうち、ロベルトも何かやらかさないか心配になりました。もしかしたら2人が手を組むかもとも。
そう思ってたら、ティルダとエイリークが何も遮るものがない丘で何時間も睦合い始めた時は絶対なんかあると思いました。
予想とは違ってたけど、やっぱり暴走するのはこの2人で、彼らは好きな人が自分のものにならないなら困れば良いと思えるくらいクズな人間でした。
発情期はその苦しさで自死する人が出てるくらい大変なのに、そうなれば良いと思っている2人の末路は自業自得かな。
それにしても、ティルダが最後のオメガになるまで国はなんの対策もしてなかったのだろうか。ティルダの母のように面倒を見てくれる貴族が動いてくれていたら、もっとオメガについて調査も進んでいただろうし絶滅寸前にはならなかったのではとは思うけど、オメガがいて良いことがこの世界では特にないようなので(他の作品とかならアルファが生まれやすいとか利点が有る)絶滅する運命だったのかもしれない。これからティルダの子供とかに引き継がれて薬の開発が進んでいくといいですね。