電子限定描き下ろしイラスト付き
「僕って恋愛対象に入りますか?」「入り…ますね」正反対な先輩×後輩の青春BLにキュン♡
エロス度★★
文哉と幸朗が紡ぐ祝福の恋物語・・・開幕。
おやおや。モジャモジャだけど実はイケメンな先輩とあざと可愛い後輩の恋がとても初々しくて胸キュンが止まりませんね。
〝好きかもしれない〟だった2人がお互いのことを知っていくなかで距離が縮まり想いが募っていくのがたまらなく、砂藤シュガー先生のイラストも作風にピッタリでした。
恋人になる前から文哉と幸朗のやりとり・距離感にニマニマが止まらなく、文哉の愛の重さ・独占欲にキュンとしたり、やきもち焼きな幸朗の可愛さ・男前なカッコよさも魅力的で、青春が最高です。
カフェでの逆ナン的アプローチから始まる、高校の先輩後輩同士のお話でした。
最初こそグイグイいっていたけれども恋愛に対してはちょっぴり臆病なさっちゃんと、
スマートガチイケメンかと思いきや普段はもじゃもじゃニキ(笑)なフミヤ先輩。
出会いから仲良くなっていくまでの時間にはキラキラがいっぱいで、今どきDKたちの華やかで甘酸っぱいストーリーなのかな?と思いましたが
それぞれ胸に抱えているモノが見えるとピリッと空気が変わるので、その緩急のついた展開に引き込まれました。
学校生活の中での楽しい出来事や一緒に居る時のドキドキした気持ち、さっちゃんが可愛くあるためにたくさん努力していること、フミヤ先輩の嘘のない優しさなどなど…
さっちゃんの日々を彩るエピソードはとても賑やかで、くすっと笑えてしまうところもたくさん。
そのひとつひとつが本当に眩しくて、瑞々しさに胸がキュッとなりました。
でもキラキラ楽しいだけではなく、自分の中にある『好き』と向き合うためには乗り越えなければならない過去があり、さらに心の内側も明かさなければいけなくて。
ぐるぐる葛藤してしまう姿には切なくなりましたが…
フミヤ先輩は何の戸惑いもなく悩むさっちゃんをまるごと受けいれていて、その器の大きさに感動。
優しいとか大人だとかそんな言葉では語れない、人間のレベルの高さ(?)を感じたのでした。
冗談交じりのときでもさっちゃんのことをすごく大切に想っているのが伝わるフミヤ先輩の言葉に何度もニヤニヤしてしまったし、じゃれ合うみたいな言葉のやり取りも面白かったです。
「好きバレ」から両想いになるまで少し時間は掛かったけれど、それはふたりにとって決して遠回りではなく。
お互いをゆっくりと知っていけたからこそ、ものすごく幸せなところに辿り着けたのが伝わってきたのが本当に素敵でした…!
令和の時代に生きる学生達の恋愛ってこんな感じなのかも…と思えるような、ジェンダーレスをたっぷり感じる作品でした!
メイクが大好きでゲイだと自覚している幸郎(さっちゃん)は、中学時代からの友達のモモに連れられてオシャレなカフェへ。そのカフェには「フミヤ」のバッチをつけたハーフアップの超絶イケメンが。さっちゃんは一目惚れしてそのまま逆ナン『僕って恋愛対象ですか?』(ここら辺も令和〜!)
返事はなんと『はい』!!(令和〜!!)
二人は連絡を交換し、ゆっくりお互いを知っていくはずでした…が、なんと!学校でもじゃもじゃ頭の三年生が『さっちゃん』と話しかけてくるじゃありませんか。まさかのそのもじゃもじゃが、「フミヤ」先輩だったのです!!笑笑
始まりから令和〜な開始で、男女やゲイ、バイ…など当たり前のように話が進んでいきます。周りの友達や家族に至るまで、みんながみんな偏見を持たず、女の子のような見た目とメイクが趣味のさっちゃんにも、それが当たり前のようにお互いを尊重して関係ができているのが伝わる表現で、見ていて嫌な気持ちになる事がありませんでした。特にフミヤ先輩に関してはさっちゃんの事をとても大切に大事にしているのが伝わって来て誠実さが素敵です。(年相応に急に『エッチおじさん』に変身するのもおもしろい)
周りがそんな感じで寛容だっただけに、文化祭での事件はさっちゃんにとってトラウマを掘り返す出来事だったと思います。
ただ、そんなさっちゃんのトラウマごと全部見たいと思ってくれる、他の人には見せたくない、というフミヤ先輩の重さはさっちゃんにとっての大きな救いだったと思いました。
さっちゃんの嫉妬深さも可愛いくて、お互いに気持ちが重いのが甘々で最高でした♡♡
収録されている番外編、二人の初めてが書かれています。
まさかのさっちゃんの両親に今からえっちしますがOKですか?と電話で聞く、さらに性感染症の罹患有無を証明書付きで持ってくるというフミヤ先輩の『重い』だけでは片付けられない行動でしたが、二人の初夜は一見の価値あります!!!
というか、次の日の朝の描写!!!ここだけでご飯三杯いけました……幸
めちゃくちゃ今風な若いカップルですね。
美意識高い系の美容男子の幸朗(本人は"さっちゃん"と読んで欲しいみたいなので、以下さっちゃん呼びにします 笑)のキャラが、今の若者ならではです。
BLも進化してるんですね、Z世代の特徴がしっかり描写されています。
Z世代のマインドについて行くのが精一杯な年代の私としては、この世界観を共感するに難しかったけど、恋する気持ちに世代間ギャップは関係ナッシング。さっちゃんが先輩の文哉にドキドキする気持ちも、嫉妬で切なくなる気持ちも、過去のトラウマに苦しむ思いも、間違いなく胸に響くものがありました。
見た目の華やかさとは裏腹に過去に抱えるトラウマは暗く、その辺りのさっちゃんのギャップも読み応えあり。キラキラ系男子の光と闇のコントラストが映えていました。
自分から"恋愛対象になりますか?"と聞いておいて、相手がグイグイくると、嬉しいより戸惑うさっちゃん。しかも好きだと自覚するのはまだ先の話です。
最初、文哉のビジュアルの良さしか見てなかったところがあったと思うんですよね、本当はイケメンなのに学校ではモサい見た目をしてることにも良い反応をしてなかったですし。
文哉が思いのほか苦労人だと知り、中身をより知っていくと、徐々に惹かれていくさっちゃん。最初のアプローチがインパクトあっただけに、今更?って感じがしなくもないのですが(笑)、文哉の見てくれじゃないところの中身に惚れたという意味で、ここからが本当の好きのスタート地点なわけです。とっくに、文哉はさっちゃんに惚れ込んでいるのだけど……?というツッコミはさておき、遅れてやってきたさっちゃんの恋の自覚にひとまずホッとしました( ´∀`)
恋のライバルも登場しますが、何せ文哉の態度を見れば大丈夫なのは一目瞭然。恋愛スパイス的な趣きで楽しむのでOKです。
というか、基本的に文哉パイセンがめちゃくちゃ甘くてですね、これで好きじゃなきゃ何なんだその態度は、という感じ。その甘さをナチュラルに出す攻めのアプローチにひたすら酔いしれました。
普段こんなん態度じゃないのに、さっちゃんには違うのね、の外野の後押しの声もニクい(笑)嫉妬心を隠さないのもグッジョブです。
文哉がさっちゃんにだけ見せる顔や優しさや甘えから、たくさんの萌えやキュンをぜひ味わって下さいヽ(´▽`)/
高校生ならではの爽やかさやピュアさ、校内行事のドキドキ感も堪能したストーリーでした。
「みな商」の原作者として有名な椿ゆず先生。
その大人気作家様が、スターツ出版社さんから新設されたBLレーベルのこけら落とし作品を発表!!
こちらのレーベルさんは、ピュアピュアが売りとのこと。
ぜひピュアピュアオーラを浴びに行かねば!
と、読み始めましたら、、、
とにかく、今どき。
今どきすぎて、いつもの見慣れたBL小説を読んでいたまりあげはは、良い意味でカルチャーショックを受けました。
うん。
主人公のDKの「さっちゃん」は、今どきなメイク男子だし、「さっちゃん」が一目惚れする「フミヤ先輩」は、学校とバイトでオンオフきっちり分けてる今どき省エネ男子だし、、、
「さっちゃん」と仲良い友達のモモちゃんは、女の先輩と付き合ってるし、ジェンダーフリーだとか、セクシャルマイノリティだとかとにかく偏見などない世界観が当たり前に描かれていて、なんとも新鮮でした。
これからきっと、こういう作品がどんどん増えていくんだろうなあ!
で、ざっくりのあらすじですが、さっちゃんがフミヤ先輩に一目惚れし、恋愛対象として見てもらえるか尋ねる、陽キャ展開から始まります。
もう、この積極性からびっくりしました。
対してフミヤ先輩も、否定はしません。
そこはアリと応えるのです。
そしてこのときのエピソード、後々フミヤ先輩側から種明かしされ、こちらもまた、さっちゃんに惚れていた様子。
で、さっちゃんですが唐揚げがとある理由でトラウマだったり、過去好きだったけれど、傷つけられた男の子と再会しちゃったり、、、(この心の傷がご都合主義じゃなく、ちゃんと傷付いたって描かれていたのも今どきと思いました)
とにかく男女関係なく、誰もが一度は通ってきただろう悩みが描かれていたりして、同じ年頃の子たちが読んだら、キュンキュンしたり共感できるんだろうなあ! と、思える甘酸っぱい展開が繰り広げられていました。
また、フミヤ先輩が次第にさっちゃんへ超絶嫉妬してるほど独占欲感じていた、そのさじ加減もとても良かったです。
本編ではキス止まり。
番外編で最後まで致していますが(しかもさっちゃん両親に、えちの許可を取るフミヤ先輩! 今どきの若人ってこんな感じなの?!! すげぇよ! ってなりました笑)、レーベルとしては直接的なえちな描写はたしか薄かったようなあ、、、
ということで、準備段階からやったよ! 程度のモノです。
濃厚なものはありませんので、あしからず。
と、これが次世代BL小説なんだろうなあ! と、終始興味津々となった新しい萌えキュンのカタチが覗けたBLでした!
すごい!