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負けイベントで生き残った聖女の息子に闇騎士様との恋愛フラグが立ちました

make event de ikinokotta seijo no musuko ni yamikishisama tono renai flag ga tachimashita

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表題作負けイベントで生き残った聖女の息子に闇騎士様との恋愛フラグが立ちました

セト
ノクスデルナ王の腹心である「闇騎士」
レビン
セトに斬られて前世を思い出す聖女の息子の「無力の二世」

その他の収録作品

  • 3あとがき

あらすじ

ツンデレ闇騎士×ゲーム制作者の聖女の息子。悪役キャラとの恋愛フラグ!?

聖女の息子のレビンは闇騎士・セトから斬られる直前、前世の記憶を取り戻す。ここは自分がプログラミングしたゲームの中で、レビンはここで勇者の覚醒のきっかけとして死ぬ運命のキャラだと。しかし、謎の力によってセトの剣を無効化したレビンは魔王城へ連れられ、人質として過ごすことに。そこで魔王城で酷使される魔物を見たレビンは製作者の情が湧き、敵なのに性能向上の手助けをすることに!? 一方セトは、剣の力を取り戻すため、レビンの体を快楽で陥落しようとして…!?

作品情報

作品名
負けイベントで生き残った聖女の息子に闇騎士様との恋愛フラグが立ちました
著者
市川紗弓 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041158760
3.3

(13)

(1)

萌々

(6)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
40
評価数
13
平均
3.3 / 5
神率
7.7%

レビュー投稿数8

設定が面白かった。

製作に関わったゲーム世界に転生しちゃった、ってお話。死ぬ運命のキャラに転生した主人公が、自力で生きようとするのでなく、視えない力に生かされる形。ソースコードが頭に流れ込んでくる設定が面白かった。

主人公のレビンは、きっかけは誘拐のようなものだったが、敵側の地で初めて自分の可能性に気付く。自身の持つ能力を存分に活かせる環境に置かれ、必要とされる喜びを知り、次第に卑屈さが薄れていくようで微笑ましい。

ただ、いろんな場面で違うとか誤解とか言っていたその内容は気持ちの問題で、行動と結果を見れば何も違わないのに言い訳する姿は子供っぽい。そんなレビンに寄り添って進むのは違和感があった。

人質でありながら魔物たちと和気あいあいな様子は、読みやすくて良かった。情に流されず、自分の居場所を自分で選べたのも良かった。

セトは背景事情が辛すぎる。でも深刻なはずのセトの過去話も、暗くなりすぎずに語られる感じで、さらっと読めた。ツンデレで、こっそり魔物にお菓子を仕込んでいたエピソードが、想像するとちょっと笑えてとても好き。

ストーリーは、エロに持ち込む流れとそこにこだわる理由付けが強引に感じた。どうしてもエロ有りBLにしたい気配がすごくて大変だな、と思わされる。コトの解決は平和的な理想論のようだが、作品の雰囲気には合っていたのかな。

くっついてからのセトは、大人げない嫉妬を隠さなくなっていて笑った。途中からはセトが悲劇のヒロインのようで、そこからぐっと引き込まれた気がする。好みの設定が盛り盛りで嬉しい作品だった。

0

聖女の息子としてではなく1人の人間として


心を闇に染められた闇騎士と力のない聖女の息子で転生者


聖女の息子であるレビン(受け)は廃教会で幼馴染のテオフィロと共に魔王の闇騎士セト(攻め)に襲われたその時、前世の記憶が蘇ります。
ここが前世の自分がプログラミングしたゲームで、今がテオフィロが勇者として覚醒するための負けイベントで自分が死ぬ寸前だということに気付き、シナリオ通りに死のうと覚悟すると何故か謎の力が発現し、闇騎士の魔剣が無力化され死ぬことなくセトに魔王城へと連れ去られてしまいました。
セトは力を失った魔剣を元に戻すため、無意識に力を使ったのではないかと思われるレビンを籠絡しようと画策するのですが‥


聖女の息子として生まれたレビンは皆の期待に反して力を持っていませんでした。それゆえに『無力の二世』と呼ばれています。
そのレビンが負けイベントでテオフィロを勇者として覚醒させるために力を使って死ぬというシナリオだとセトに襲われる寸前に気がつくのです。
その後よくわからないうちに魔王城へ連れ去られて、掃除などの雑用をさせられたり、魔物の調教をしたりして、母国で『無力の二世』と言われて残念がられていた時と違って、レビンとして生きていけることに喜びを覚えるのです。

基本はレビン視点で少しセト視点。
レビン視点がメインなのでセトのツンデレぶりが徹底していて、待遇が突然良くなったのとか、なんと言われようと自分が関わってないと言い張るのが面白い。
闇に囚われていたセトが救われたのが本当に良かった。
レビンは聖女の力を大っぴらには引き継いでないけど、セトやテオフィロにとっては聖女でしたね。
そして、レビンと心も身体も繋がってからのセトの開き直りには笑いました。子供の魔物(もふもふ子犬)にさえ嫉妬するんだから。
とばっちりくらって可哀想に(笑)


ところで、レビンの夢はなんだったのだろう。種明かしがなかったように思うのですが。
私の読解力がないだけかな

個人的に魔王デュランテが面白かったので出番が少なくて残念でしたね。非情なところもあるけど、冷静に対応できる知性もあり、人間の王は完全に負けてましたね。
魔王が戦好きじゃなくて、人間たちは命拾いしましたね。
そうじゃなきゃとっくに蹂躙されていたことでしょう。

0

死ぬはずのイベントで生き残ったら

今回は魔人国の闇騎士と人の国の聖女の息子のお話です。

勇者を庇って攻様に斬られて前世を思い出した受様が
拉致られた魔人国で攻様の隣を居場所とするまで。

不死鳥の加護を受けたアルティラ大陸は
多様な種族が暮らす国々が興亡を繰り返しています。

不死鳥の死が預言されて以来
紛争や疫病や自然災害が頻発し始め

次代の不死鳥の属性が光になるか闇になるかの鍵は
エルディエスで目覚める救世の勇者である

というあらたな預言によって人間の国エルディエスと
魔人国ノクスデルナの対立が激化します。

受様はエルデエスの聖女の息子として生まれますが
受様には母同様の魔術と魔力が発現する事はなく
無力の二世と呼ばれています。

受様は幼馴染で預言された勇者の幼馴染と
廃協会で救世の誓いを立てるのですが
クノスデノスの闇騎士である攻様に見つかり
勇者を庇って受様が斬られるのです!!

それにより受様は前世の記憶が蘇り
この世界がゲーム世界だと知るのですが
受様はここで死ぬキャラだったのに生き残り
ノクスデルナに拉致られるのです。

果たして生き残った無力の二世の未来とは!?

魔人王の腹心な攻様と無力の二世と呼ばれる受様の
異世界転生ファンタジーです♪

最近の転生モノは悪役令息の逆転劇や
不遇な推しの救済路線が多いですが
本作は主人公が死ぬところから始まる逆転劇で
かなり斬新でした ヾ(≧▽≦)ノ

受様は力の発言かない残念キャラなのですが
攻様の魔剣が無効かしたことで
無力の二世の噂は情報操作とされます。

受様には曲解過ぎる言いがかりですが
魔王は魔剣の力を取り戻すために
剣と一心同体な攻様が受様を征服したらいいと
攻様をけしかけた事で

攻様がいやいやながらも手を出した瞬間
雷鳴のような閃光が走って攻様が手の甲を焼かれてしまい
今度は天の意思説が浮上するとことになるという
受様の状況は悪化していく一方なのです。

そんなこんなで魔人国に留め置かれる受様が
聖女の力ではなく前世のプログラマーの知識で
魔人兵や魔物に関わっていく事となる展開も

そうして魔人国に馴染んでいく事で
攻様の人となりや過去を知っていく受様が
徐々に攻様に惹かれていく流れも無理がなく
敵対する2人の関係にドキドキ&ワクワク♪

人間国の王が受様に求める
聖女の息子としての役割とも対比されていて
人間国の中では知りえなかった実情が見えてくるのは
面白かったですが

受様が生き残ったための方向展開にしても
魔人国と人間国、勇者と攻様との戦いに関しては
結果的に魔王様の鶴の一声ぽい流れとなっていて
尻すぼみな感じで残念でした。

迷いましたが2人の恋物語としては良かったので
「萌2」としました。

0

次回作も期待してます!

市川紗弓先生の作品を読むのはこれで4作目になります。最初に読んだ「竜人皇帝の溺愛花嫁」と「片羽の妖精の愛され婚」は神評価でしたが、それ以降は萌2止まりなのが残念です。

先の2作とその後に読んだ作品の何が違うのかというと、泣かされたかそうでないかなんです。まぁ、好みの問題なんですが、今作は楽しく読むことが出来て心情的には平和でした。凄く酷い人とか意地悪な人間は登場せずに、基本的に良い人ばかりでした。

特にレビンはセトに連れ去られてから魔人の国に居たので、魔人側が良い人ばかりだったように思います。また魔獣も憎めない可愛さがあって、人間たちとお互いに争わない道を進んで欲しいと思いながら読みました。

殆ど希望通りにお話が進んだので良かったのですが、きっと記憶に残らないだろうと思い萌2にしました。レビンの前世の職が生かされていて、魔王城に行ってからのレビンが生き生きしてて面白かったです。

今作は萌2でしたが今まで読んだ4作のどれもが出来が良いので、とても実力のある作家さまだと思います。次作も楽しみに待ちたいと思います。個人的な好みを言わせて貰うと2回目のセックスは要らなかったです。それを削って魔王が帰城して人間の国との外交の様子を報告する様子が知りたかったです。

そしてイラストを担当した北沢きょう先生ですが、中世ヨーロッパ風のキャラが相変わらず素敵でした。先生の描かれる騎士が格好良くて好きです。

0

No Title

敵の闇騎士×聖女の息子

「無力の二世」と呼ばれる聖女の息子レビン
とあるトラウマを抱える敵国の闇騎士セト
主要人物全員何かしらのコンプレックスやトラウマを抱えている今作。


聖女の息子として殺される間際、前世のプログラマーとしての記憶が蘇ったレビン。シナリオ通りに殺されると思いきや、生き残ってしまった。それどころか闇騎士の剣を無効化してしまい、それを元に戻そうとした闇騎士からのまさかの貞操の危機!?人質として敵国に囚われてしまったレビンは、プログラマーだった前世に関わる魔物達の教育係になることに。闇騎士セトとは言い争いながらも、プログラマーとしての能力を活かして自国にいた頃よりも充実した日々を送っていくが…。というお話。

レビンの前世のプログラマーという設定が生かされた聖女の力が新しくて楽しい。魔物の子犬ちゃんが特に可愛くて可愛くて…!「無力の二世」から「レビン」として楽しく生きているのが良い。
セトは闇騎士で、レビン達の敵。ツンが多めなのにだんだん優しさを出してくるのがニヤニヤしちゃいます。笑 トラウマから素直になれませんが、それを乗り越えてから終盤のベタ甘が最高でした!


テオフィロと魔王様な展開は今後あったりするのでしょうか?出たら嬉しいなぁと期待です♪笑

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