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表題作溺れる愛のプライス

桐生行成
29歳,敏腕会計士
瀧口尚也
23歳,デパート社員でグループの御曹司

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大人になったか、確かめてみようか?
――僕にもご褒美が欲しいです。

桐生(きりゅう)との約束の日に同僚とドライブに出かけた尚也(なおや)。2人の関係に疑いを持った桐生は……。

瀧口尚也は経営不振のデパートに勤めはじめて2年目を迎え、充実した仕事と公認会計士の桐生とのつきあいを上手く両立していた。そんな折、桐生と約束のあった休日に、同期の谷崎とドライブへ出かけることになってしまう。キャンセルの理由を尚也から知らされずにいた桐生は、嫉妬を覚えていた。久しぶりに桐生の部屋を訪ね、甘い口づけを受ける尚也だったが……。
出版社より

作品情報

作品名
溺れる愛のプライス
著者
和泉桂 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
ふらちな恋のプライス
発売日
ISBN
9784062557344
3.3

(6)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

オトナになりたいワンコとコドモに帰りたいツンデレ

クールなツンデレに会計士桐生と、
純粋素直で若手社員な尚也のすれ違いラブ。

1作目で想いが通じて2作目で強くなったのに、
でもやっぱりすれ違うふたりの切なく明るい話でした。
最後はきっちりハッピーエンド。

3作全部通して感じたのですが、
そこが長所はいえいい意味で子供過ぎる尚也に、
桐生の保護者っぽい所が目立ってたように思います。
そして尚也の成長する姿を楽しみつつ待ってたり、
とどことなく光源氏を彷彿とさせるような、
そんな慈しみ方をする桐生がすごいツボです。

すれ違った理由は本当にたわいのない事だったけど、
お互いに自分は相応しい相手でないかもしれない、
と思っているせいかなかなかするっといかない感じでした。

まだ子供で駆け出しの新人な尚也がコンプレックスもつのはともかく、
桐生が尚也を壊したり汚したりしそうと怯えるのが、
意外というかある意味新鮮でした。

しかし壊したらどうしようと怯えつつもきっちり抱く桐生(笑)
尚也もお子様でわかってないからこそ無意識に誘うし(笑)
そして今回しょっぱなからそこですか(笑)な展開でした。
それでも、どこかキレイな感じなのがさすが和泉先生です。
最後に、尚也に向かってシレっと「お前に骨抜き……」と囁く桐生が萌~
と今回も楽しめた1冊でした。た。

1

いくつも絡んで

恋人が年上で、すごく仕事ができる人なのに、自分はまだまだ新人で、つりあうところまでいけないと歯がゆく思っている、そんな時、恋人の鎖骨の辺りにキス・マークを見つけてしまったら…。

一方、恋人がうんと年下で、自分よりも年齢的にふさわしいひとと付き合ったほうが良いのではないかと思っていたとき、突然自分との予定をキャンセルされて、誰かと出かけているようだと知ってしまったら…。

今回は尚也と桐生の切ないすれ違いのお話でした。

尚也は自分が担当する、デパートのお酒売り場のことをもっとよく勉強するために、同期入社の友人とワイナリーを見にいっただけなのでした。
それを疑惑の目で見てしまう桐生。
一方で弟のことを信じてやれないのだったら、こんな関係壊れてしまえと、口出しをする尚也の兄・怜史。
桐生の親友でもあり、尚也の兄でもある彼は、二人の仲を試すように桐生の首元へキス・マークを…。

兄弟や恋人、同僚を巻き込んで、愛の糸はとってももつれてしまいます。
健気な尚也に全力でエールを送りたくなりますよ。

あ、今回わたしがとっても興味を持ったのは、オリーブ農園の若き頑固オーナーの八束でした。無骨で無口なんですが、いいキャラクターだと思います。

5

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