電子限定おまけ付き
コミック
当方、ホストBLはハマるものが少なく、『これだーー!』と思う作品に出会えることも少ないのですが、こちらの作品は1巻から楽しく読ませて頂いています。
ホストもの特有のギラつきが少なく、お店のシーンも落ち着いた雰囲気で描かれているところが気に入っているポイントの一つです。
勝手に2巻完結かと思っていたのですが、まさかの3巻があるとのことで嬉しい反面早くこのもやもやを晴らしたい~~~とやきもきしている日々です・・(疲労困憊)
1巻ラストをどう捉えるか人それぞれですが、身体的には結ばれても心の部分が未完成というか、嬉しいけど手放しで喜べない…そんな気持ちでした。そもそも"3年”という期限が設けられてる時点で、こちらとしてはもう戦々恐々です。
そんな心情で読み始めた2巻、冒頭からラブい〜〜〜〜〜〜〜〜甘〜〜〜(頭抱)って感じでした(え)。なんやかんや言っても、恋人にはなっているので1巻に比べるとラブくて甘々な雰囲気が漂っていて、私の心の幸福度はかなり高かったです。ただ、『幸せな生活』と思える日々には随所に陰りが散りばめられていて、そこを目の当たりにしたときはやっぱりチクチクと胸が痛む感覚がありました。つら。
その陰りの原因は、煌夜と優雅双方が互いに『隠し事』をしていることです。こんなにラブいのに、なんだか脆くて危うい2人の関係は見ててハラハラしましたし、早く幸せになって〜と急いてしまう程でした(ごめんなさい、当方筋金入りのハピエン厨なのです)
レビューのタイトルでも少し触れていますが、この作品を読んで感じたことは『隠し事と嘘は表裏一体』ということです。私観になってしまいますが…隠し事は確かに嘘ではありません、でも隠し事を積み重ねていくと嘘に近いものになっていくと日々感じることがあります。作中、煌夜は『嘘はつきたくない、たとえ隠し事があったとしても』と思い、少しずつ隠し事を重ねていったのだと思います。しかし、優雅が夢にうなされていたあの夜に煌夜がついた小さな嘘は、それまで重ねてきた隠し事を嘘に近付けるピースのような、鍵のような、小さいけど大きな力のある嘘だったと個人的に感じています。
この『隠し事』に関しては、煌夜に限った話ではなくて、優雅もやっぱり同じように煌夜に対して隠し事をしていて、紫音と亜威も優雅を傷付けまいと煌夜と一緒に隠し事の共有をします。みんなそれぞれに想いがあり、一見悪意のない優しい隠し事に見えますが、その優しさが残酷で悲しくて切ないな…と作品を読んでいて感じました。隠し事は嘘ではない、けど、隠し事をしている姿はその人本来の姿ではないのでそれはもう偽りなのではないかと…思います。煌夜と優雅が互いに心の内を明かし、これまで積み重ねた隠し事を清算し、明るい未来を歩んで行けることを願って止みません(激重)
あと、2巻は1巻に比べて優雅にもかなりフォーカスしてるので、優雅の内心や抱えてるものの大きさや罪悪感などなど、かなり陰な部分に触れていました。だからか、余計に煌夜が陽というか…『あんたの陽の力で優雅を救ってくれよーーーーーーーーーー!!』的激重感情が大爆発してしまいました…ハヤクシアワセニナッテクレ……ゼエハア
色々と陰気なことをだらだら話してしまいましたが、最後にフェチ的な話をしたいです。唐突ですが、私は攻の口淫といいますか、攻フェといいますか…いわゆる攻のフェラチオが大好物な女なのですが。煌夜の攻フェはどうにも私の癖に刺さりまくるといいますか…… 1巻のときから思い返すとエッチの度に毎度しっかり優雅の股間に顔を埋めていますよね…股間に顔を埋めてないエッチがないと思います多分(あったらすみません)。こんな高頻度で攻フェを見られる作品もそう多くはありませんので、そういう意味でも私にとっては希少価値の高い作品だと思っています。有り難過ぎる。
煌夜は、スパダリなうえにご奉仕も怠らない最高な攻です3150!攻フェは最大の愛情表現ですから…それだけ優雅のことを愛情深く想っているわけです(???)。
だからこそ(?)、早く幸せになってと強く願うばかりなのです……。きっと3巻は一筋縄ではいかない展開や嵐のような大波乱があるかもしれないと思いつつ、それを乗り越えた2人が行き着く先をしっかり見届けたいと思います。『シャンパンタワーの向こう側』、2人がシャンパンタワーの奥に見る景色がどんなものなのか私も覗いてみたいです。
もう明日にでも3巻読みたいですほんとに。
待ちに待った2巻。
1巻ではまだ謎の多かった優雅を取り巻く環境、人たちについて徐々にわかってきます。
それぞれ思惑、反目があるのかと思っていたけれど、みんな優雅のことが好きで、優雅のことを大切に思っていることがわかってきます。
その「情」はそれぞれ愛情、友情、その中でも人によって違いはありますが、優雅を大事に思っています。
優雅はその中で自分に課したことと果たすため、周りの人への思いがあり、努力をしたらできてしまうことが多すぎるが故に、孤独であり、苦しみがあります。
これだけみんなに愛されているのに、両想いの相手がいるのに、と歯がゆい思いをしながら、切なく思いながら、読み進めました。
紫音、亜威、煌夜の3人は優雅が大事、優雅が大好き、優雅のために行動したい三角形なのに、その中心にいるはずの優雅がいないような、空虚な三角形があります。
優雅が3人の想いを知ってしまったところで2巻は終わり。
ハラハラする最後でした。3巻が待ち遠しいです。
物語のすばらしさもさることながら、絵柄の質感、温度や湿度を感じるような重厚さも素敵です。
あとがきでおどろいたのが、これほどの作家さんでも、2巻の売れ行き次第では3巻は電子だけになるかもしれないということ。
先生が心から満足できる形での、フィナーレを楽しみにお待ちしています。
直感と言いますか、まさに刺さったと言いますか、大好きで好きすぎて毎日読み返しています。
それほどの魅力のある本ってなかなかなくて、主人公の煌夜くんと優雅ちゃんがかっこ良くて可愛いし、登場人物に意地悪な人が一人もいない所も良いです。心の奥底まで読み取らないとわからない人間関係の複雑さ、泣ける場面、ハラハラドキドキするストーリー仕立て、随所に輝くお笑いポイントがめちゃめちゃ面白く、主要人物だけでなく端から端までキャラ全員を好きになっちゃうくらい、素敵な作品です。少し読めば、誰でもきっとすぐにシャンタワの世界に引き込まれること間違いなしです。2巻はこの先どうなるのかわからない、泣きたくなるような厳しい展開で終わっていますので、1、2巻をしっかり読んで、万全の体制で3巻をお迎えできたら良いと思います!
この作品は大好きで電子版と書籍を買わせて頂いてます。魅力的な登場人物達に癒やされるしドキドキします。作品の中に他の作品の登場人物が出てきたりして作者さんの遊び心が楽しいし好きです。とにかく買って損はないから読んで見て!絶対にはまるよ。
せっかくやっと幸せな日々を過ごすことができるようになったのに、愛するひとに自分の心を開くことができない優雅くん…
かたや、愛するひとを想ってからこそ言わないでいたことが、結局傷をつけることになってしまう煌夜…
両想いなのにお互い苦しい日々に終止符が打たれたことで、それぞれ客観的に物事を観られるようになるといいな…どうやったらふたりは再びお互いへの道を見つける事ができるのだろう?最終巻、楽しみです