電子限定特典付き
初読み作家さんです。
ちるちるさんのレビュー上位だったので興味を持ち、タイトルと表紙イラストに惹かれて購入。
煽情的な大人の純愛ストーリー、という紹介文、とてもうまいと感じました。
気持ちがとても煽られました。いろいろな感情が紙面からあふれ出てくるような、濃い一冊でした。
タイトルのつけ方もすごく情緒があり、かつひねりがあって、読了後になるほど、と膝を打ちました。
メインは小説家でシングルファーザーの仁井名國彦と、家政夫の梓純平なのですが、仁井名の高校生の息子、晴輝も、脇役ではなくメインの存在です。
子持ちシングルと信頼関係を築いている家政夫とその息子、だと疑似家族のようになりそうなのですが、今作の3人はそうではなく、お互いの距離の取り方がとても上手でいい関係性を築いています。
お互いに愛情(恋愛の愛情だったり、年齢差のある友人のような愛情だったり、親子の愛情だったり)を注ぎ合いつつ、個々がしっかり立っている関係、とでも表現できると思います。
実は仁井名國彦と梓純平は雇用者と家政夫というだけではなく、爛れた関係、愛人関係で、そのことをいつか息子の晴輝に言わなければ、と思いつつ、明かせない毎日が続いています。
2人の関係も、主に仁井名國彦が言葉足らずなせいで、あいまい、かつ、肉体優先の愛人関係のように梓純平は捉えていて、なんともじれったく切ないまま。
そんなある日、突然、息子の晴輝に2人の関係が知られてしまいます。
その後の、仁井名國彦の、梓純平の、息子の晴輝の決断と行動、言葉は、ドラマチックなものではなく、地に足がしっかりついた自然な一歩一歩進んでいるようなもので、とても心に響きました。
本編最後の1コマの晴輝の表情と台詞で、さらに胸が震えました。
巻末のおまけ漫画は、題材、アイテムがエロいのですが、それより2人のかわいさ、愛らしさがとても伝わってじわじわ萌えて胸温かくなるものでした。
とても良かった。
小学生の頃からお世話になっている家政夫の受けと小説家の父親はデキてるらしい!が、なんか拗れているというお話。
父親攻めが言葉足らずで若い受けに大人の余裕を見せたいみたいなカッコつけのせいで、受けは自分は愛人的なやつなんだ…とすれ違う。落ち着いて淡々と爆弾発言をするタイプの攻めが面白かった。受けにガチ惚れしているのに真顔すぎる笑。「いい歳して好きとか付き合おうとか言うのきしょいかと思って」に息子くんの「アッッ、アホーッ!」ってツッコミが最高だった。
そして高校生の息子くんの甘酸っぱい青春も微笑ましい。いい子やでホンマに。家に彼女を呼んだ時に攻めが偶然を装って部屋から出てきたり、受けも攻めもソワソワしていたのが可愛かった。
あと受けのムチムチ豊満ボディが凄い。お尻と太ももがバインバインでセクシーすぎる。
愛人と言っても二人の関係が誰かを傷つけている状態ではない大人の純愛なので、タイトルで地雷かも...と躊躇している方にこそ是非読んでほしいです!
塩味ちる先生の前作がとても好きで、新刊楽しみにしてました
が、タイトルと表紙からなんとなく略奪のような雰囲気を思い描き読むのが遅れました
結果、読んで良かった
仄暗さはほとんどなくて、素敵な家族愛と焦ったい大人の不器用な恋でした
可愛かった
好きって顔に出ちゃうの、ほんと可愛い
それを受け止めるのもいい
いつか自分は捨てられるかもしれないと思いつつ離れられないのも焦れったくて良かったです
心情描写がとても良い
それぞれの気持ちがストレートに伝わってくるからキュンキュンします
そして、ガチムチの受けがエチくてすごく良い
最高でした