電子限定かきおろし漫画付
26歳ゲイ同士がマッチングアプリで出会うお話し
ちょっと拗れるドラマ性としては1人は性に奔放で1人は硬派な童貞って事♪
かなた(受け)は人当たりは良いけれどちょっと性には奔放なゲイ
今は程良く続いてるセフレのけんとで適度に楽しく発散してる日々
だけど予定が合わないとそれはそれで困っちゃう、、、
そろそろセフレ、増やそうかな?とお悩み中
千弘(攻め)は恋人が欲しいけど経験が無さ過ぎて身動きが取れない生真面目イケメンさん…唯一の理解者である姉の勧めでマチアプを始めてみたはいいものの、、、
という所からのスタートです
作中に描写自体はないもののかなたはタチウケどちらも可能でけんととは攻守交代もして楽しんでいるご様子w
何か、こういう描写がホントにデフォルメ感のない26歳のゲイの男の子を上手く描いてるなぁ~ってすごく思うんですよね
文字ベースでこうやって見ちゃうとかなたって結構単なる尻軽っぽく見えるんですけど、でも、、、恋愛が実際面倒な時ってあるしw誰かれ構わずヤル訳ではなくって、矛盾するけど相手は慎重に選んでセフレと楽しんでるっていう、、、真面目に不真面目と言うか???
別に浮気な訳でもないし、不誠実って訳でもないんですよね
なので全然嫌悪感が沸かないで見れる٩( 'ω' )و
一方の千弘!
こちらはこちらで居そう…!!
イケメンで人気もあるしモテるけど、本人ゲイだし(言えないけど…)元々真面目だから適度に遊べない、、、恋愛に単に奥手になっちゃってるっぽい勿体ないタイプのイケメンさん…!!
そんな2人が出会ってセフレとして千弘のスキル上げとかなたの性欲解消という利害の一致で時間を重ねていくお話しです
唯一の障害は、、、出会い頭に宣言しちゃった「お付き合いには発展しない」っていう点、、、w
これもね、、、セフレスタートなら普通というか、こっちの方がお互い楽だからいいんだけどね、、、
お互い変に真面目だから、、、
自分で言っちゃった事に縛られちゃって、、、ほんと、、、すっごくデフォルメ感の薄い人間らしい残念さを感じる見守り甲斐のある2人だなぁ~(*´ェ`*)
そんな訳ですっごく大仰なドラマ性は無いです(と思います!)
でもちょっとした日常のドラマはあります!それは行動した人にしか訪れないハプニングで、それが今回の2人にはちょっとドラマチックでもある素敵な偶然♡
普通の26歳の成人男性の恋の始まりのお話しです
落ち着いて楽しめます( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
セフレのお話しなんですけど、1人の経験値がゼロスタートなのでエロさも程良いです
何なら最初の方とかはぎこちなさ過ぎて濡れ場なのに濡れない濡れ場って感じがすごいシュールですw
千弘がかなたに「ここどう?」ってバックで具合を聞くシーンなんて…一瞬マッサージかな?って思っちゃうほど色気がなかったwww
そんな千弘の成長も見所のひとつでもあるのでココロとカラダの変化には恋のスパイスは欠かせないよね♡って結局恋の良き所を再認識出来る微笑ましいお話しでした
千弘はセックスのテクニックだけではなくって恋の楽しさも知って行き、硬派寡黙男子が甘えたわんこ化していく過程も楽しめるのも萌えました(♡´∀`♡)
そもそもかなたが「恋をしない」理由は描き下ろしでちゃんと明かされてとりあえず良かったです!
ここの言及が無かったらちょっと薄過ぎるかな~?って思ったけどちゃんと描かれていて一安心♪
とは言え、引っ張っておく程の理由でもないので、、、その辺も何かリアルさのある感じがある意味この作品と言うか、寧ろ作家さまの個性だなって改めて実感する作品でした
今作も先生らしさを存分に味わえる1冊だったと思いますヾ(〃∀〃)ノ
先生作品としては安定のクオリティだと思います♡
評価はちょっと迷ったのですが、、、気が付いたら先生の作品へのレビュー自体が初(既読は勿論ある‼)なので、今回は個人的に先生への初レビューと言う事で甘めに評価しました☆彡
修正|白抜き…ですが性器を強調するような絡み描写(体位)はなく吹き出しや体の重ね方で極力修正は少なくって感じなのでそんなに修正は気になりません
※注意点⚠受けにセフレが居るので攻め以外とも致してる描写、ゴザイマス…!
くらのね吉先生の作品を読むのははじめてです。試し読みをしてみて、今まで読んだことない感じがしたので購入をしました。
完読した時の感想は「すごく自然な感じがした物語だったな」というものでした。そして、くらのね吉先生の他の作品も読んでみようと思うくらい気に入りました。
大げさな恋愛や激しいセックスシーンはなくとも安定感のある構成によってしっかり登場人物の気持ちが表現されていて、行動に無理がない物語運びになっています。
受けのかなたがセフレをもう一人増やそうとマッチングアプリで見つけた相手が攻めの千弘でした。その時のふたりはどちらも素っ気ないというか、テンションが低いというか、微妙な間があったりしたので、あまりないはじまりかもしれないと感じました。
かなりの美形でモテそうなのに実は童貞だった千弘と、付き合うのは面倒でセフレだけでいいというかなただからギクシャクしているのかな?とも思いました。できればキスは好きな人とだけしたいと言い、たどたどしいセックスをする千弘にいろいろ教えますが、互いに微妙なまま。1回きりかと思いきや、また会ってほしいと連絡がきます。
ここまでがふたりの出会い(2話の冒頭まで)なのですが、読みながらなんだかわからない引っかかりがあり、それを知りたくて続きを読まずにはいられなくなりました。
うーん、これはネタバレなしで読んだ方がおもしろいかもしれませんね。
ここからネタバレあります↓
それからふたりは何度かホテルで会い、千弘のセックスが上達していきます。だんだんと千弘と過ごす時間が心地よくなるかなた。仲良くなっていくふたり。
そしてどちらも気づいていたのは自分だけだと思っていましたが、実はふたりが高校の同級生だったとわかります。ああ、1話の違和感はこれだったのか!
「もっと早くに知り合ってればよかった」と言う千弘に「今が出会うタイミングだったんだよ」と言うかなた。すごくいいセリフだなと思いました。
狭いけれどそれが世界の全てだった高校時代では、ゲイであることをオープンにすることもヒエラルキーが違う者同士が仲良くなることもままならないはずです。周りの目を気にしたり家族の期待を重荷に感じたりしたであろう高校生のふたりが、社会人になったことで自由を得て自分に素直になれる大人になったからこそのタイミングだったんでしょうね。
ふたりはいい感じになって、互いに両想いでは?と読者も一緒に思いますが!ふたりとも恋愛下手なせいで勘違いをしてすれ違っていきます。
ゲイだからきっと恋愛をしてこなかっただろうし臆病になっちゃうんだなと思うと、ふたりがとても愛おしく感じられました。
もちろんちゃんとふたりは両想いだとわかり、めちゃくちゃラブラブで甘々なセックスも見せてくれます!特に千弘が両想いになってからの変化がめっちゃよかったです!
はじめての彼氏と嬉しそうに過ごすふたりはとても楽しそうで、いいハッピーエンドが読めました。
現代を生きるリアルな男性たちのリアルな恋愛事情を描くくらのね吉先生の新作テーマは…ズバリ「セフレ」!
主人公のかなたは今もひとり馴染みのセフレがいるけれど、もうひとり欲しいかな〜という事でのマッチングアプリ。
そこで連絡を取ったのが「ちひろ」という男性。
彼はクローゼットゲイでこれまで誰かと付き合ったこともなく、本当の恋をするまでに経験をしておきたい、と言う。
かなたも納得して早速ホテルへ行くも当然ちひろはぎこちなく、かなたはイマイチ満足できないんだけど、ちひろはまた会いたいと言ってきて。
その後会うようになる2人。
ちひろも段々セックスが上手くなってきてかなたの満足感も上がってくるが…
ストーリーとしては、好きなのにはじめに「セフレで」と言ってしまったためにモダモダする…というBLではまぁあるよねというパターン。
だからまあ結末もわかってる。
本作で面白いところは、まず2人のキャラクターのギャップ感。
かなたは目立たぬフツメンだけど実は性的に奔放で、千弘は女性にモテモテで勝手にキラキラ系と思われてるけど実はちょっと暗め、とか。
そして何よりこの2人は実は…という接点のお話。
誠実味は薄めで性欲中心だったかなたが千弘ひとりを恋人として愛するようになるので、読後感は良いです。
現代ものとしてとても読みやすい。くらのね先生さすがです。
ものすごく切ない展開や熱烈な愛の告白やどデカい独占欲とかそういうぐわっと温度が上がる展開がなく、だからこそすごくリアルさを感じさせるセフレから始まる恋物語でした。
恋人ではなくでも一夜限りでもない、継続的なセフレを探したいかなととえちを経験してみたくて相手を探していたちひろ。
かなとが恋人にはならないと宣言して関係が始まったため好き…かも…とドキドキ期待しても告白に繋がらなかったり、付き合ってからも甘々というよりお互いに様子を伺ってるたどたどしさがなんとももどかしくて、読んでいる間ずっとソワソワしていました。
これからどんな恋人になっていくのかなぁと想像の余地のある2人でした。
初作家様です。
グイグイくる圧もない、おおげさな感じもない、
淡々と流れるストーリーにひきこまれました。
身体だけの関係を求めている主人公に
やさぐれ感もビッチ感もなく、
新しいものを読んでいる、と思いました。
冒頭からセフレとリバるというのも私にはグッときました。
(描写はありませんが苦手な方はご注意ください)
とにかくセックスが大スキで、
それしか求めていないかなた。
千弘と出会って、二人はお互いまるで初見のように接していますが
実はそうではなかった、という展開も新鮮でした。
学生時代は控えめな存在だったかなたが現在は奔放で、
目立っていた千弘の方が、臆病になっている。
「今が出会うタイミングだったんだよ」
慎重な千弘が前向きな考え方のかなたに
惹かれるのがすごくよくわかります。
ライトなかなたと真面目な千弘。
千弘にピュアと言い、最初はもどかしくも、きちんと接するかなた。
自分と千弘に言い聞かせるように線引きするのも自然です。
セフレの関係が充実してきたところで、かなたに新しい感情が芽生え
らしくない告白をしようと思った時に千弘に宣言をされる。
行き違う気持ちのはがゆさ、よきです。
展開は王道、けれどこのエモさはなんだろう。
きっととても穏やかに丁寧に描かれているからだと思います。
きっちり心情が描かれているので感情移入できます。
かなたの恋愛童貞っぷりも大変可愛らしく、
千弘は急激に恋人モードを発動、愛おしいです。
身体の関係がたっぷりとかかれた1冊だったので、
心がつながった後のお話も読みたいと思いました。
表紙もしっとりして、「ザBL!」という感じがなく、
オシャレです。
先生の他の作品も読んでみようと思います。