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表題作朝と夜の数を、1

小野木正宗 
バツイチ子持ち、29歳 
園田立紀 
社会人、29歳 

同時収録作品朝と夜の数を、1

園田立紀
社会人 29歳 
一馬
学生

あらすじ

立紀(りつき)と誰よりも仲が良く、大好きだったはずの従兄弟の正宗(まさむね)。
思春期の頃から徐々に距離ができていたが、高校二年生の夏、正宗に乱暴されたことにより決定的に拗れてしまう。

疎遠になっていたふたりだが、祖母の葬儀で約10年ぶりに再会することになる。
半年前に離婚し、2歳になる娘を連れて現れた正宗。
二度と会うことはないとさえ思っていたのに、
正宗の言動に、立紀は心を乱されてばかりで……。

――あのとき傷付けられた自尊心は、ふたたび正宗に抱かれることで満たされるのだろうか。

従兄弟で幼馴染の
切なく苦しい拗らせ両片思い(⁉)BL

作品情報

作品名
朝と夜の数を、1
著者
吉田美野 
イラスト
あわのすけ 
媒体
小説
サークル
&Me BOOKS<サークル>
ジャンル
オリジナル
電子発売日
3

(1)

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萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

作品の空気感はとても好き

メインカプは従兄弟同士で同級生の正宗と立紀で、強姦から始まる感じ。1巻時点では、正宗は何も言わず会えばいきなり襲ってくるだけで、惚れる要素がない。立紀は心理描写でずっと嫌がっている風なので辛い。昔のBLっぽいと思った。

立紀の一視点で見るお話は、自分の意思に反する行動ばかりで、ずっと流されているもどかしさを感じ続ける。正宗に強姦された後の感情は優越感で、その後も期待しているのに抵抗する描写が続き、自分に対し素直じゃなくて読みづらい。

葛藤する複雑な内面は、読み応えはあるのかもしれない。セフレを抱きながら抱かれたいと思うとか、興味深い要素もある。でも言動で明確な拒否を示さず、心の中でだけ嫌がる流されセックスはモヤモヤする。

正宗はとにかく言葉が足りない。強引に立紀を犯して一人で興奮し、勝手に切なげな雰囲気を出し、思っているのはバレバレなのに何も伝えない。独り言のようにつぶやくだけで相手に分かってもらおうなんて、でかい子供かと。

再会した正宗が、結婚離婚を経てもまだ立紀に執着し続ける背景は分からず、無理やりの関係ばかりで立紀と上手くいくと思っているのかも謎。立紀は正宗がちょっと本気を見せれば、簡単にセフレを切ってなびきそうだけど、どうなるのかな。

この作者さんの別作品でも思ったけど、序盤から独特の空気感に引き込まれる。見えない感情の渦が押し寄せてくるようで、期待が高まる。キャラの魅力はまだ分からないが、この方の創る世界の空気は魅力的だと思った。2巻に期待。

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