ぱるりろん![]()
小説

「ホワイトストーカー」を共通テーマに3人の先生方が寄稿したアンソロジー。副題に「行きすぎた執着」とありますし、そもそもストーカーにホワイトとブラックがあるものなのかも謎ですが、その辺りは丸呑みして楽しみました。
1作目「ストレンジャーズ・エンカウンター」(水壬楓子先生)
アメーバ様の宇宙人が主人公という、いきなり頭を殴られたような設定のこの作品からスタート。以前捕獲したのに取り逃がした人間と再会した主人公。胸躍る感情は恋なのか食欲なのか、というのもニヤリとさせられましたしとてもエロかった。そしてこの落ちです。楽しゅうございました。
2作目「貴方はかわいい人」(和泉桂先生)
ストーカーGメンとして動画配信をしている牧丘のところへ、コンカフェ勤務の草加が相談に訪れるお話。すっかり草加にはまっていっている牧丘には分からないかもしれませんが、読んでるこちらや助手のみっくんには草加の狙いは分かってしまう。それよりむしろみっくんの身元は大丈夫なのでしょうか。牧丘さんの脇が甘くて暢気で心配です。
3作目「君に恋してロックオン」(木原音瀬先生)
所属事務所で実施するアイドルオーディションの候補生に気になる子をみつけた、先輩アイドルのお話。同じ著者のアンソロジー「アイドル伝説」に登場したネバスクが登場したときにおおっと思いました。主人公の星★キラリさんはオーディションの面接動画50人分を見た上で1人だけがドストライクだったわけなのですが、このお話だけだとまだ関係性自体は節度が保たれています。この先が気になりますね。もっともこの子への執着は並々ならず人には言えないアウトな行動をされてはいるのですが、確かにホワイトかもしれないと思わせられます。表向きには節度があるからで、それが逆に怖くもあり、この先どうなるのか知りたいです。
