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頑張って番を見つけるから友達でいさせてね

gambatte tsugai o mitsukeru kara tomodachi de isasetene

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表題作頑張って番を見つけるから友達でいさせてね

明星 霧矢
20歳、α、大学生
瑞谷 優斗
20歳、Ω、大学生

その他の収録作品

  • 番外編 優しい王様
  • 番外編 なるか、霧矢のパピーちゃん

あらすじ

親友にはお砂糖多めなイケメンα大学生×ロマンチストで純情なΩ大学生

二十歳を迎えてもまだαでもβでもΩでもない「未分化」のままだった大学生の優斗は、ある日突然Ωと診断されてしまった。ショックを受けながらも、Ωが平穏な生活を送るにはαと番うのが良いという情報を頼りに優斗は番を探すことにし、合コンや街コンなど色々試してみるが、男のΩは悲しいくらいに需要が無く、苦戦を強いられていた。──番、と聞いて真っ先に思い浮かんだのは親友でαの霧矢だが、彼はΩが苦手で、好みのタイプは美人な女性α。Ωになってしまった優斗を何かと気にかけてくれる霧矢と今まで通り『普通の友達』で居る為にも、早くαを探さなきゃと優斗は焦るが…?

作品情報

作品名
頑張って番を見つけるから友達でいさせてね
著者
貴志葵 
イラスト
渋江ヨフネ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041163597

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7

4.4

(21)

(14)

萌々

(5)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
93
評価数
21
平均
4.4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数4

ベータだと思っていたらオメガでした

今回はイケメンな大学生と地味な大学生のお話です。

味覚的な第二性判定で受様がオメガとされた事で
親友の攻様と友人でいるために番探しをする顛末と
番外編2話を収録。

人には生まれ持った性別と別に
アルファ、ベータ、オメガという第二性をもち
10~12才までに確定します。

最も多いベータ性はこれと言って特徴がありませんが

アルファは世界のリーダーたる種で
男女ともに優秀で容姿が美しい人が多く
女性も他の女性やオメガを妊娠させられます。

オメガは男女ともに妊娠が可能で
躰が小さかったり、力が弱かったりと
身体的なハンデを持つ人が多いとされます。

受様は12才で第二性検査を受けますが
性が確定しない「未分化」と診断されて以来
毎年検査はいつも未分化です。

便宜上周囲にベータと言って過ごしていましたが
大学に入って微熱が続いて向かった病院で
「オメガ性の数値が基準値を超えていための発熱だ」と
第二性がオメガだと確定されます。

受様は診断によるショックといわゆる発情期となり
1週間大学を休んで久しぶりに登校すると
友人達に捕まって事情を話す事となります。

受様は休み中にオメガについてのネット検索で
男オメガは少なく、番を見つけるのは
かなりな難しいとしるのですが

気の置けない友人は一緒にいたアルファ攻様に
「受様をもらってやれよ」なんて
デリカシーのない発言をして受様を慌てさせます。

攻様は容姿端麗な御曹司アルファですが
オメガが苦手としていて彼女はいつも美人の女アルファで

受様が相手にされるわけはないし
友人としてぎくしゃくした関係になりたくない受様は
全力でありえないと否定すると

けしかけた友人は「待っていないで自分から行け」と
煽瀬れた受様は「番ってくれるアルファを見つける!」と
宣言するのです。

はてさて受様は番を見つけられるのか!?

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作に
改稿加筆しての書籍化で同級生の親友同士の
ラブコメ風オルガバースです♪

受視点で進みますが攻視点が入る事で
読者には両社の気持ちが見えてとても読みやすく
受様の第二性の未分化設定も読み進めていくと
オメガ変転な要素もあって面白いお話でした。

受様と攻様は趣味があう親友関係なのですが
受様はオメガとなった未来にためと
オメガが苦手な攻様との友情を続けるため
番探しを始めますが、なかなかな難問です。

デリカシーはないけれど友情に篤いベータの友人や
受様が街コンで出会った遊び人の社会人アルファが
良い感じに2人に絡まり
攻様は受様への気持ちを徐々に自覚していきますが

受様が全く気付かず
やっと番になっても攻様は受様にゾッコンなので
受様がモヤモヤ&ハラハラする展開が
とても楽しかったです (^-^)/

1

最高でした!!

αでもβでもΩでもなかった大学生の優斗が急にΩになり、親友のαである霧矢とずっと友達でいる為に番を作ろうとするところから始まります。

優斗が街コンで出会ったαの世良と契約番になろうとした時はハラハラしましたが、ギリギリで霧矢に阻止されたのでホッとしました。

最初の3割ほどで番問題は解決し、残り7割は番になったけど……とか、恋人になったらなったで……と悩み、すれ違いつつもラブラブになっていく二人が見れたので大満足でした!!

霧矢と優斗のその後が気になりますし、電子版描き下ろしの卒業旅行で須藤に何があったのかも気になりますし、世良のその後も気になるので続編かスピンオフが出てほしいです!!お願いします!!

1

【優斗の全部、俺の物だ(霧矢)】


エロス度★★★★★

おやおや。未分化からΩに変わり、αの親友と切なさと激甘さのある恋を繰り広げていくのが素晴らしいですね(I)。

霧矢と友達の関係を続けるために番を見つけようとする優斗でしたが・・・霧矢視点から判明する優斗への想い・独占欲、霧矢にとって優斗がどれくらい特別な存在であるのかが最高すぎて悶絶しちゃいます。

霧矢の理性を揺るがす優斗の愛されキャラの魅力、優斗への世話焼き・過保護・溺愛が増していく霧矢の愛の底無しの深淵っぷりもたまらなく、バカップルな2人のイチャラブが幸せいっぱいで尊かった。

3

親友関係とバース性の狭間で導き出していく2人の答えとは

タイトルだけを見ると、なんとなく失恋や諦めを滲ませる物悲しさが漂いますが、読み始めてみるとなんてことありません^ ^
お互いの想いが噛み合わないだけで、抱く恋心の向かう先は同じ場所。両片想いの恋心が切なくも甘く響く親友オメガバース物語です。


これ系のストーリーというのは、ずっと一緒にいたいというのが願望の頂点あって、親友というベスポジを手放したくないが故に拗れに拗れまくる展開が定石というもの。親友として日々を過ごしていたなんてことない日常が、オメガ化したことによってそれまでの関係が大きく変わり始めるのが見どころです。
αの親友とどうこうなってしまうストーリーなのは、まぁ予想できるとして、注目すべきはその過程でしょう。
一番のネックはαの霧矢がΩ嫌いだということかな。霧矢が嫌うΩになってしまったことで、側に居づらくなってしまうというのがすれ違いの大きな原因になっています。

霧矢のΩ嫌いが優斗の恋心に鍵を掛けてしまうのは仕方がなく、しかも、霧矢は霧矢で自身のΩ嫌いが状況をややこしくさせているのが非常に残念。Ω嫌いなんて言わなきゃ、こんなにも優斗のツガ活(番を見つける活動)に振り回されることもなかったのにねって感じです。
優斗があまりにも無防備で、それまでΩの苦労なんか知らなかったせいか危機感が薄い!番探しの合コンしたり、マッチングアプリを登録したり、遊び人のαと契約的に番おうとしたりと、危なっかしすぎるんですよね。慎重にならないといけないのに、霧矢と友人関係でいることを優先しようとするがあまりに突っ走ってしまう危うさにはハラハラし通しでした。

そんな優斗を心配する霧矢ですが、親友としての心配なのか、優斗が誰かに獲られてしまう心配なのか、霧矢の中で恋心が激しく動き始めていくとストーリーが俄然面白くなっていきます。
優斗を好きだと気付いてしまった霧矢の胸中は、優斗と同じく戸惑いと焦りでいっぱいですが、この不安と焦りはいかに霧矢が優斗を愛してるかの証明みたいなものなので、霧矢には悪いけどニヤニヤが止まらんかったです^ ^

この作品は有難いことに、優斗視点だけじゃなく霧矢視点からもストーリーが描かれているため、両者のすれ違う恋の動きがとても分かりやすいのがナイスでした!優斗が不安に感じたあの日あの時の瞬間瞬間を、霧矢はどう感じていたのかの答え合わせがちゃんとあるのが有難かったです。
2人共に今の居心地のいい友人関係を望みながらも、心の中では親友以上の気持ちを抱いているチグハグ感には焦れましたが、親友に密やかに恋し合っている2人の姿を存分に楽しみました。友人たちの見守りや応援もすこぶる良かったですし、すれ違っていても霧矢から放たれる甘い溺愛の空気感は格別の糖度です(*´︶`*)


トータル的にはあまあまテイストで、タイトルのようなしんみり感は前半だけって感じです。番になるのも早かったですし、後半はラブラブ期をひたすら楽しみましょう。
特に霧矢なんかは、あんだけひよっていたのに、優斗への想いを打ち明けたら極あま激重αになっちゃったりと、分かりやすい態度に笑ってしまいました。
親友関係とバース性の狭間で自分の気持ちを導き出していく2人の恋を最後までぜひお見届け下さい。

8

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