愛さない男

aisanai otoko

愛さない男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
22
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
シリーズ
スーパービーボーイコミックス(コミック・リブレ)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784862633996

あらすじ

「男に傷付けられるのは、もうたくさんだ」付き合っていた男に捨てられたトラウマで、頑なに心を閉ざすようになった佐原。そんな時、淋しさを紛らわせたくてゆきずりの相手に身体を開いているところを、年下のデザイナー・瀬戸に見られてしまう。ストレートのくせに自分を好きだと真っ直ぐにぶつかってくる瀬戸、そんな彼に佐原は頑なな心を溶かされはじめ――!?
 出版社が舞台の大人の恋、描き下ろし付!
出版社より

表題作愛さない男

若手装丁デザイナー 瀬戸
出版社勤務・営業職 佐原

同時収録作品スノウ・テイル

井原光太 高3
仁科 弘 テキスタイルデザイナーの卵 24歳

その他の収録作品

  • 知りたがる男

評価・レビューする

レビュー投稿数4

愛を怖がる男

「手をつないで、空を」から連なる4連作の3作目です。他にもう1編、短編が収録されています。

主人公は、八木沢と同じ出版社に勤める営業部の佐原。
ストレート男に捨てられ、傷つき、もう2度とストレートに恋はしない、と誓う。
そこに年下のノンケワンコが現れて…
という、BLではある種よくあるお話。
そのワンコくん・瀬戸は、編集部に出入りする装丁デザイン会社の若手デザイナー。
何故か佐原にやたら近づき、ゴハンに誘ってきます。(佐原はソッコー断ってる。)
佐原にはタケシというセフレ(馴れ初めはわからず。)がいます。タケシの方は佐原に好意を持っているが、佐原は本当は瀬戸が気になっていて、タケシとは心ここに在らず。
ある晩タケシとヤろうとしてる時に瀬戸が来てしまい、いきなりタケシを追い出して、逃げる瀬戸を追いかける佐原。
もう佐原が本当は何を求めていたかわかりますよね…
一貫して瀬戸くんはまっすぐで、誠実で、ちょっと頼りないけど悪い点が一つも描かれてなくて、一人淋しかった佐原は幸せになれそうです。
恋愛に臆病なゲイがまた一歩を踏み出そうとする。その不安と期待、同時に隠せない喜びを描き切る繊細さが上手い!

「スノウ・テイル」
雪の夜、ゴミ捨て場で酔った高校生を拾ったヒロム。
この高校生・光太は、元カレに暴力振るわれてるヒロムを見ていて、気になってた、と言う。
子供の頃義父に殴られて育ったヒロムは、DV男との共依存から逃れられない。でもこの光太となら…

「知りたがる男」
引越しを考えている佐原と、一緒に住みたいという瀬戸。それは佐原の浮気を心配してるから。
ゲイ=浮気と考えているらしい瀬戸は、男同士は初めてで自信がない…と思い詰めてる。
対して佐原は、ゲイもストレートも関係ない、同じ人間だから、となだめるお話。

1

タケシ登場。

続いては八木沢の職場の後輩、編集者・佐原の物語。ここで『バニラ・スター』のタケシがチョロリと顔を見せてくれるんですけど、『バニラ…』から読み始めたわたしとしては彼の物語については既に知っているので、メインの二人にしっかりと集中せねば!でした。。

佐原はゲイで、これまでノンケに本気になっては捨てられ、パートナーと一生添い遂げることに懐疑的。ノンケには二度と手を出さないと決めていたのに、その決意を揺るがすような試練が降りかかります。

デザイン会社の瀬戸がどうも自分に気があるような、ないような態度を見せてくる今日この頃。若手ながら瀬戸のデザインに惹かれていた佐原は、天然で一途そうな彼と接するうちに徐々に絆されて…

タケシは佐原のセフレとして登場しますが、実は佐原を狙っているんですよね。そのお陰で瀬戸は本気を出せた訳なんですけれども。彼らの次に幸せになるのはキミだよ!と、タケシの未来を応援したくなるのは、恋をした相手に果敢に挑む男らしさが彼の魅力だから。頑張れ、タケシ!

最後に『メイク・ミー・ハッピー』からの再録と、本編描き下ろしの「知りたがる男」が収録されています。『メイク…』は未読なのですが、「スノウ・テイル」はおそらくそちらを読んでいた方がより楽しめる短篇のような気がします。描き下ろしはその後の二人。年下ワンコが惚れた相手はやっぱりクールで、ゲイになりたての彼が恋人からの信用を得るには、まだまだ時間がかかりそうかも…っていうオチでした。

2

not「愛せない」、bty「愛さない」

恋愛するのに臆病な人というのは、得てして過去に手痛い失敗をしているもの。

この作品の主人公・佐原も例外でなく、ノンケの男との恋愛で手酷く振られた経験が、加速する愛情にブレーキをかけてしまいます。
臆病な大人同士の恋愛ももちろん良いものですが、
この作品ではまだ未熟な青年である瀬戸に、まっすぐすぎる愛情をぶつけられた佐原が、
だんだんと自分や相手に対する「素直さ」を取り戻していきます。
愚直なまでの瀬戸の愛情表現が愛しく、これなら絆されても仕方ない!と思ってしまう(笑)

ある程度の大人なら一度や二度はあるだろう、恋愛での挫折を見事に描き取っている物語です。

3

八木沢が色っぽい

表題作は「手をつないで、空を」「甘やかな棘」と同じ世界で進行する作品だが、どちらかと言えば「棘」側の物語。
「棘」の八木沢と同じ出版社に勤務する営業の佐原(ゲイ)に、装丁デザイナーの瀬戸(ノンケ)が猛アタックする図式になる。
宮本佳野の作品はいつもマイノリティであるが故の肩身の狭さや、身を竦めながら生きている様子と言うのを必ずきっちりと描いてくれるので、ついつい作品にリアルを感じてしまう。
と言っても、まあ実際のところは分からないわけなんだけども、少なくとも出会った瞬間「彼が好き(はあと)」という展開はないので、恋心をセーブしようとする登場人物たちにはつい感情移入してしまうことだろうと思う。

しかしここに登場する八木沢が、えらく色っぽくなっているのには驚いた(笑)
きっとすばるといい関係を保てているからなんだろうけども、そういう意味では佐原は枯れたギスギス感が前面に出ていた。
そんなちょっとした雰囲気の描き分けができるのも、やはり宮本佳野の実力の高さだと思う。

また佐原のセフレであったタケシの存在もすごく気になるところだ。
ほとんど名前もつかないような記号的な役割だと思っていたのだが、回を追うごとに意外といい味を出していた。
素っ気ないふりをしながら佐原が求めれば、いそいそとやって来て抱いてやるという本当に都合のいい男扱いで、しかもその現場を瀬戸に見られた佐原に、手酷く追い返されている。
『一生恨んでやる^▽^』というメッセージがなんとも言えず印象深かったので、ぜひ彼の今後も見たいものだと思っていたら、なんとタケシを主人公にしたストーリーが連載されるとのこと。
これは要チェックである。

個々の作品ではありながら、同じ世界の中でどんどん人間関係を広げてゆく宮本作品。
そんなに都合よくゲイばかりいるはずないじゃない!というツッコミは置いといて・・・・・・気になるあの人やこの人の近況がたまに知れるので、ついつい見逃せない仕組みとなっている。
大人の恋愛が読みたい方には絶賛オススメしたい著者なので、どこからでもいいので一度読んでみてほしいと思う。

5

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