電子限定おまけ付き
政権争いのお家騒動かなーと勝手に思っていましたが、温かいお話でした。
オメガであるが故に一族から疎まれ、軽んじられ、蔑まれていたイリヤの心をほぐし、イリヤ自身を認め、惹かれ、愛したハーリド。ハーリドの大きな懐に抱かれ、自己を肯定し、自信を持ってハーリドと共に歩んでいったイリヤ。
本巻では、実家とのわだかまりに向き合っていくことになります。長兄、そして父。もちろん、艶やか、ゴージャス、ドラマチックな物語で大好きですが、何より心惹かれたのは、イリヤと父親の関係の雪解けです!父親から疎まれていたのではなくて、ちゃんと認められて、行末を親の情をもって考えてくれていたことがわかり、イリヤはどれだけ嬉しかったことか、安堵したことか。イリヤの子ども時代に深く刻まれていた傷に、暖かい光が差し、包みこみ、癒していったんだろうなあと思いました。やっぱり親から認められ、尊重され、愛されていたんだって気づくことは、人格の根幹に関わる大切なことかなあと。イリヤ、本当に良かったね。背中を押したハーリド、やっぱり凄い人です。
上下巻を読んだ時も、本当に爽やかな満ち足りたような読後感でしたが、本巻も!二人はずっと幸せに暮らしていきました、めでたし、めでたしってわかっているんですが、またスピンオフ的なお話が読めたら、ありがたいです。
シェリプラスで連載を追っていたので、一冊の本になって読むことができて感慨深いです。
何かを、誰かを、大切に想うが故にすれ違ってしまったり時には間違えてしまったりするけれど、いつだってそれを許し包みこむのは深い愛なのだなあと感じました。
俺を諦めるわけにはいかない、と言えるくらいに強く逞しくなったイリヤが、父親の言いなりだったヒューイの心をも変える。誰かの出会いは誰かを変えていく。そんな繋がりが一つの国をも動かす。その根幹に流れるのはやはり愛なのだなあ…
個人的なツボは、ハーリドとイリヤ、王と王后という立場でいつも威厳のある立ち振舞いだけれど、ベッドの上ではただお互いを求めあうαとΩ、っていうところです。今回は特に、表の顔と夜の顔、ふたりのギャップにやられました!とってもエッ…♡です♡(紙本は太めの白刻み海苔修正)
そしてやっぱりタルジュはかわいい!ハーリドの横でゴロゴロしてるのかわいいよ…癒し♡
最後の1ページもね、もう!もう!
続編あるとしたらこの子たちのお話になるのかしら…
コミックスの発売おめでとうございます。
続編楽しみにしておりました。
もう奥が深くて。
読み手の感情を溢れさせてくれ、その後多幸感に浸らせてくれる凄さ、、
物語はイリヤの強さと、ハーリドの支える優しさに感無量です。
本当にありがとうございます。
前回は上下巻で最高のストーリーを展開していただきましたが今回もとても素晴らしかったです。
みなさん、やっぱり泣いてますね
はい、私も泣きました
家族ってやっぱり素晴らしい…
どの“家族“もみな等しく優しい
前作で、受さんの故郷ではΩは酷い扱いを受けていたという描写があり父王に物資と交換で売られたも同然な感じでしたが何と今回そちらに焦点を当てたお話で、いろいろあって、いろんな人の優しさやらあたたかさがあって、胸がキュッとなりました
これから続編があるならまだまだ見守っていきたい作品になりました
もしかしてわたし、泣いてますか?はい、泣いてます… あぁ… 漫画読んで泣いたことは時々ありましたが、BL読んで泣いたのは初めてです…
レビューに入る前に、ちょっと個人的なことをお話しさせていただきます。わたしは母がとても厳しい家庭で育ち、20歳になるまで母が決めた夢を追い、母が敷いたレールの上を生きてきました。それを完璧に再現できなければ自分の存在には意味がない、そんな風に感じて生きてきたのです。だから母という存在は、ある意味、育ててくれたことには感謝していますし、どこに出ても負けないように強く育ててくれたのはありがたいんですけど、心から「愛する」対象ではなく… ただ小説に出てくるような、優しく包み込む母親像に対して漠然とした憧れを抱いている、そんな感じでした。
だから『后宮のオメガ』を初めて読んだ時、イリヤの家族の描写にはほんとに色々と考えさせられました。そして『雪花の章』でイリヤと父との関係が描かれたとき、過去を消すことはできなくても「互いがどんな思いを抱いていたのか」が浮かび上がってくる展開に、涙を抑えることができませんでした…
わたしの母もいつか、わたしにそんな言葉をかけてくれる日が来るのでしょうか。その時、わたしはイリヤのように母を抱きしめることができるのでしょうか… そんなことを考えさせられる一冊でした。
また、オメガを単なる「オメガだから」という理由で道具のように扱うイリヤの祖国。その国の厳しい状況を思えば、「強者だけが生き残る」というやり方が全く間違っていたとは言えないでしょう。そうした背景があったからこそ、絶え間ない争いの中でも国を守り続けられたのだと思います。そうした世界観とオメガバースを自然に結びつけて描いた作者さまの筆力に感服しました。作画もほんとに素晴らしく、特にイリヤの装飾品や衣装の細かいディテールにはいつも感動させられます。
今回の章では、先ほどお話しした家族愛や傷と癒しがわたしにとって大きなテーマでしたが、それ以外にも途切れることのないハーリドとイリヤの夫夫愛、他者のための犠牲など、様々な要素がぎゅっと詰め込まれていて、一つの壮大なドラマを観ているようでした。
それにしても…子どもが5人ですって!? しかもタルジュも!!!うわぁぁ!子どもたちや子虎たちが成長していく姿をわたしも見届けたいです!どうかこの話終わらせないでください…
なんとなく、マルジャーナは双子のイグバールをいつもいじめて、お兄ちゃんのハリーファがその仲裁をしている姿が目に見えるようです。そしてリズクはハーリドの髪+イリヤの顔だなんて!!可愛すぎませんか…!?
ほんとに心が温まる一冊でした。素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました。