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小説
魔法大国ルウタニアに転生したリンゼは魔力がなく魔法が使えない。でも前世でプロゲーマーを目指していた彼にはゲームの知識から魔法陣を読み解く能力があり、若き国王に国を滅ぼす手伝いをしろと命令され⋯。
王様の言葉の真意、城に封印されている魔王とその側近たちとの息を呑む死闘。
ゲーマーの技を駆使して戦うリンゼの、瞬時に魔法陣を読み解き攻撃する素早さがカッコイイ!
クールで美しい王レファーラン、飄々として謎めいた淫魔のザザも素敵キャラ。
ワクワクの異世界ファンタジーで、ラストにしっかりレファとリンゼの甘〜い様子も見られて良かった♡
今回は国王と異端者された転生者のお話です。
魔法世界に転生したのに魔法が使えない受様が
滅国を目指す攻様に協力させられる顛末を収録。
魔法大国ルウタニアは千年前
魔王の侵略から世界を守った四英傑がひとり
大賢者を始祖とします。
この国の民は生まれつき膨大な魔力を宿し
強靭な魔力回路を所持して言葉より先に
魔力の操り方を覚えるほどですが
この世界とは違う世界で生きた記憶がある受様は
転生者だからか生まれつき魔力がありません。
魔力無しで生きる受様を両親は受け入れられず
3才で10年近くを祖母と過ごした受様ですが
祖母が5年前に亡くなると1人暮らしとなります。
受様は買い物でた町で
魔獣に襲われる事件の多発により
町民の魔法訓練が行われている場に遭遇します。
受様は魔法は使えないものの
この世界の魔法の仕組みが前世夢中になったゲームの
仕組みとそっくりで人が繰り出す魔法陣が
どんな魔法科、その質までも知る事ができるのです。
魔法訓練をこっそり覗いた受様の呟きが
派遣されてきた魔法士の興味を引くのですが
受様は問われるままにした助言のうち
"魔法陣を壊す"事が教会の禁忌とされて異端者とされ
罪人として捕縛されてしまうのです。
1月近くのちに受様は地下牢から出されて
騎士に連れられて向かった謁見の間にて王から
「私に従い、国を亡ぼせ」と命じられます!!
受様に従う以外の選択肢はあるのか!?
滅国を決意した攻様と協力者にされた受様の
異世界転生ファンタジーになります。
受様の前に立つ王こそが今回の攻様です♪
本作は受様が攻様の前に引き立てられて
滅国を命じられるところから始まるので
読者は受様と一緒になぜの大嵐です!!
実は四英傑をして封印する事しかできず
攻様は複数の魔法陣で守られた封印の間にて
魔王封印の要だという祭壇前に連れていかれ
封印を解けと言わます。
祭壇の真上は玉座で
魔力で魔王の封印を維持する事が王の使命で
歴代の王が短命な理由だったのです。
受様は封印の間の魔法陣解読を進めるものの
祭壇を蔽いつくす禍々しい気配が濃くなり
現れた淫魔に戦いを強いられた攻様は
瘴気による傷と毒に侵されて絶体絶命ですが
淫魔は攻様と戦う気はないと
王である攻様との契約を望んできて
淫魔の狙いがわかりません。
冒頭でイメージさせられた展開は
小気味よいほどに裏切られていく展開で
受様の魔法陣を読むだけという能力も
本人申告のレベルの半端なさでドキドキ&ワクワク
一気読みでした ヾ(≧▽≦)ノ
伏線は丁寧に張られていますが
各自の思惑と受様の前世の能力の相乗効果で
着地点は予想できても戦い方が予想外過ぎで
大変面白かったです。
コオリ先生の最新書き下ろし作品!まずお伝えしたいのはコオリ先生の文章はとても読みやすい!人物描写もバトル描写もえっち描写も全てにおいて想像を掻き立てられ脳内がフィーバーします!!!そして魅力的なキャラが物語に彩りを与えてくれて楽しい読書体験ができます!試し読みからでも、是非に!
コミュ障気味だが努力家で優しく洞察力に長けている前世でプロゲーマーを目指していた引きこもりの青年リンゼと、感情表現が下手すぎて“超”がつくほど不器用なコミュニケーションしかできない王様レファーランの絆されあう物語で、魔族や魔王とのバトルも必読です!そして、サブキャラの見守り淫魔ザザと王様の双子の弟エシィラスが物語に厚みを与えてくれます!特に、ザザは読み終わった時に色濃く印象に残ります!とにかく可愛い!そしてお人好し!淫魔であるザザですが、私は恋のキューピットだと思いました♡!!!魔王や側近とのバトルはコオリ先生の真骨頂です!この世に存在しないキャラクター描写がとてもリアルで先生の脳内での想像力にはいつも脱帽しています!ラストに向かうバトルはめちゃくちゃ手に汗を握り、最終の着地地点への一転二転三転する展開は本当に見事でページをめくる手が止まりませんでした!最終章のリンゼ神子説の噂を広める王様レファーランは確信犯(結婚への布石)ですね!そして、ザザの魔王との関係も明らかになるけどこちらも泣けます!また、全てが解決した後の2人の触れ合い(えっち)は、とても…とても…可愛いかった(特に2人の会話が)です♡!事後に身体を繋げた痕跡を確認したいというリンゼの願いを叶えるレファーラン♡!全身に赤い跡があるのを2人で鏡で確認する描写のなんと可愛いことよ!とても素敵な作品が読めて本当に楽しかったです!
ゲーマーの転生者が、魔王の脅威に侵されようとしている国のピンチを救うべく奮闘していくストーリーです。
転生者のリンゼ、王のレファーラン、そして魔族のザザとの3人トリオで戦術を極め、魔王に対峙していく姿はナイスなチームワークでした!
3人の個性がいい感じでぶつかり合って、いい関係性を作っているのも良いですね。魔王というワードを聞くと、勇者が頭に浮かびますが、この作品は3人とも勇者って感じ。誰が欠けてもダメで、しかも誰がメインとかじゃなくて、3人で1つっていうワンチームな戦い方が独特で面白かったです。
3人のヒーローたちは、持てるスキルも種族も身分もそれぞれ違うけど、互いの能力を最大限に生かしながら得意のプレイスタイルで魔王を攻略していきます。
タイトルにこそ「引きこもり」とネガティブな単語が使われていますが、それはリンゼが魔力なしで生まれてきてしまったため。この世界では魔力なしは異質な存在なのです。
いや、しかしというのがこの作品の面白いところでして。リンゼは転生前の世界で魔法陣解読をやりこんできたゲーマーでした。魔法は操れなくとも、その構造としくみを攻略することに関してはものすごい才能の持ち主で、そのゲームスキルと魔法知識を生かして魔王討伐の要となっていくリンゼの成長と活躍の物語は非常に心が踊りました。
リンゼが、こんなの普通だし全然すごくないよと、サラッと言うたびにレファーランとザザが"これのどこがだよ…"と毎度呆れたように無言になってしまう反応は楽しいので、そんな3人の掛け合いをぜひお見逃しなく( ´∀`)
内容的には、アクションあり、ラブあり、エチありの、満遍なくオモシロどころをギュッと詰め込んだストーリーだったと思います。
緻密な魔法の構造や魔王討伐の描写は非常に丁寧で細やかですが、少しだけ引っかかったのは、レファーランと出会ってからの生活にあまり人の匂いがしないということ。3人以外の登場人物の気配があまりしないんです。
1人だけ、レファーランの亡くなった弟が亡霊的に絡んでくるだけで、その他はサッパリ。リンゼが教会に捕まるまでは結構出てきてたんですけどね。(そいや、チクッたアイツはどうしたんだろ?)
王ともなれば側近もいるだろうし、それこそ侍従とか使用人とか王城暮らしなら多少の人が関わってくるはずでは?全くそんな人たちが出てこないので、生活感があんまりしないのが少々違和感でした。
とはいえ、みそっかすな転生者が実はすごいヤツっていうところの意外性と、何かやってくれるというワクワク感はさすがファンタジーって感じでした。
BL的にももちろん見どころはいっぱいでしたし、身分違いの2人の恋愛模様もたっぷりと堪能して下さい^ ^