BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
Webの連載から追いかけていた作品です。
大大大好きなコオリ先生の作品にこちらも大大大好きな榊先生がイラストを担当されるということで、発売されるのを楽しみにしていました!
この作品の面白いところは、攻めがスマホアプリ「バーチャルアルファ」のAI人格であるということです!
自分がオメガであることに悩んでいた主人公(表紙右側のDK)がAIのアルファと触れ合うことで少しずつ自分がオメガであることを受け入れられるようになっていく過程と、その気持ちが恋愛に変わっていく様子が丁寧に描かれています。
主人公の奏くんがうじうじしていない男前な性格なのもポイントが高いです!
オメガバースはBLじゃなくてもいいのでは?と思う作品も少なくない中、この作品はBLの良さも詰め込まれていると思います。
あとエッチも濃厚であまあまなので、溺愛攻めがお好きな方には是非とも読んでいただきたいお薦め作品です!
アルファの献身、そして包容力に大満足できるお話でした!!
「アルファポリス」Web小説からの書籍化で第8回BL小説大賞『特別賞』受賞作品との事。
Web小説の書籍化は高価で慣れない人間には驚きます。でもあまあま溺愛攻め好きには大満足で、厚さはあれど無駄に思える様なシーンも誤字も無く、ほぼ萌えシーンしか無いので、躊躇してる方いましたらクーポンとPt駆使してでもぜひ!!
奏(高校生?)は男の自分がΩという事が受け止め切れず、発情期も嫌で、義兄である医師にも無意識に壁を作っている。義兄が勧めたΩ用のアプリで、ヴァーチャルαにAI相手だからこそ素直に話すんですがこれがもう萌えて泣けた…
身体の怠さ辛さ、異変への怯えを訴える葵に、ヴァーチャルαは心配したりどうしたら楽になるか一緒に考えたり、優しい言葉や時々ドキッとする言葉をかける。めっちゃ丁寧で気遣われてて優しいのだけど『後ろ…欲しいの?』とかエッッチ……
アプリを通したやりとりで序盤から痺れるように萌えるのですが、実際の彼との出会いが本屋さんだったり、出会ったことで余計に身体に変化が出たり、オプションの丸い加湿器みたいなのでΩ性に幸せを感じさせたり、甘い言葉にビクビク感じたり、萌え枚挙にいとまがありません。
AIとの恋は現実味があって、すれ違い要素もただのテンプレにならない感じの書き方が良かったです。自分の身体を大事に思ってくれる他人や辛い時寄り添ってくれる人を好きにならない訳がないし、ハピエンと分かってても相手が存在しないと思い込んで辛くなるの切な可愛い…
イラストでは(挿絵がなくて残念)可愛らしい容姿の奏ですが、口語や考え方は男の子然として周囲への思いやりが強い。その分迷惑をかけたくなくて背負い込んでるのですが、最後にはスパダリαを抱きしめるスパダリΩになっていてかっこよかった。
ただ、あれだけΩ性を認められなかった奏が悠吾と恋人になって受け止められたまでが丁寧に綴られていたので、出来れば妊娠する事までしっかり受け止めてから行為をしてほしかったなとちょっと思いました。
開発段階アプリの裏側は、序盤から予想できるものの結構引きました。モニターとして信頼できる人を選んだとしてもAIがカバーするにしても、お話によっては執着腹黒攻めにも成り得そうだし犯罪起きそうでちょっと心配になります。二人が偶然運命の番だったから良かったとしか。
エロと甘さが堪能できる作品だと聞いて、すごく気になっていました。しかし本の厚さとお値段に躊躇。文庫本2冊分かぁ…。なかなか購入出来ずにいたのですがこの程意を決して、えいやっと購入しました。"えいやっ"って大事ですね(by Indeed)!
確かに確かに!エロてんこ盛りでした。
あまあま溺愛攻めが好きなので私の好みドンピシャでした。悠吾の奏への愛がとことん深い…番を他に作らない証として犬歯抜きます?身の捧げ方がすごいです。
↓ネタバレです。
オメガ性を受け入れられず、かと言って人に相談することも得意でない奏。医者でオメガの義兄に勧められて、バーチャルアルファアプリに登録します。アプリでは、仮想アルファとやり取りをすることができます。奏とやりとするのは悠吾というAI。リアルに相談しにくい悩みや疑問、その他他愛もない会話をしていく中で次第に奏は悠吾に惹かれていきます。悠吾の方も、オメガに対して良い感情を持っていなかったけど、こちらはバーチャルオメガアプリを通して、奏と繋がり好きになっていきます。
繋がる場所はアプリの中だけで、バーチャルの世界だけど、実際はリアルな人間同士のやりとり。実在しないと思っていた相手は実在しています。
今まで触れたことのない設定と展開にワクワク。アプリのシステムが難しいと思うこともなく、ストーリーも面白くてサクサク読めました。むしろ好きな部類でした。
エロのパートが想像以上に多くてびっくりしましたが、好きなので(笑)有り難く楽しませてもらいました。表紙の2人からは想像しがたいほどです。発情期のシーンばかりで、オメガもアルファも生きていくのが大変だなぁ…と思わずにはいられなかったです。そのぶん運命の番として出会えた2人の甘イチャエロを十分に堪能できたので良しとしました。
ちょっと違和感があったのが、奏の家族でした。前半、奏の発情期には一切登場せず、奏があんなに苦しんでいるのに心配とかしないのかな…家族とうまくいっていないんだろうかって思ったのに、悠吾と番になったことを報告した時や家族に紹介した時は、すごく奏のことを心配して気遣っていたのが、あれれ?でした。後半急に素適な家族感出ていたけど、腫れ物を触るように接していたというのは、奏の思い込みだったんでしょうか。それでも月1の発情期のときは様子を見にくるとか、オメガ性への理解を深めて奏と向き合うとか……奏からは家族のそんな感じを受けなかったので、ここだけ違和感ありました。
このお話では、色んな番のカップルが登場してきたので、彼らのストーリーも気になるところでした。悠吾の秘書カップルのお話も面白かったです。悠吾の両親や奏のフットサル仲間カップルのストーリーも読んでみたいと思いました。
結構分厚い本なので我が家の書棚でなかなかの存在感を放っています(笑)また読み返したくなるような話だったので、たまにパラパラしちゃいそうです。"えいやっ"して良かったです。
評価は神寄りです。(迷ってるので変更するやも)
設定が上手い…!!!
優しさと温かさを感じるオメガバースでした。
ネットがこれだけ普及した現代ににおいて
1度も会ったことがない、本名も知らない、
けれど何でも話せる親しい友達というのは珍しい話じゃありません。
このお話もそれに通じるモノがあります。
主人公のΩ受けは自分のバース性を受け容れられず、
誰にも話せない悩みを抱え心を閉ざしているんですね。
実体を伴わないAIだとわかっていているからこそ
人には話せないような悩みも気遣わずバンバン言えて。
気持ちを吐露することで楽になれるセラピー状態です。
孤独を抱えた心に寄り添ってくれる存在の大きさがジワ~っと広がります。
しかし。
生身の人間じゃ無い気軽さがあるからこそ話せたのに、
いつしか実在していて欲しいと求めるようになって…。
AI相手に恋をしてしまった悲しみが襲ってくるんです。
状況が皮肉なんですよ(;ω;)
バーチャルだから閉じた心を開くことができたのに、
バーチャルだから会いたくても存在しないっていう…。
結局 本能に振り回されて疲れ切ってても
Ωにはαのフェロモンが、
αにはΩのフェロモンが、生きてく上で必要なんですよね。
作中でオメガバース性について
【元々誰かと寄り添うことに特化しているような性だ】
と 表現されていたのがグッときて胸に残りました。
本能の部分が温かな解釈になってて好きです(;///;)
ちなみに帯にデカデカ書かれていますが、
こちらは『溺愛オメガバース』ハッピーエンドです♡♡
包容力溢れつつもワンコな(AI)大人攻めと、
Ω性と頑張って向き合うようになる受けの甘々な世界。
心から大切な人と優しい関係を築ける温かい世界が見られて良かったです(﹡´◡`﹡ )
また同時収録のスピンオフ。
これもすごく良かったーーー!!!
バーチャルアプリ開発者のお話なんですが、
番になった後に関係が上手くいかなくなったCPなんですね。
番なんてずっと仲良しの魔法じゃなくて
結局は互いに思いやりが必要な人間関係のひとつ。
AI相手だからこそ言える本音、わかるなぁ…と思いながら読みました。
以下余談です。
初めて買ったレーベルさんなので知らなかったんですが、
榊さん大好きなので挿絵がなくてとても残念でした…;;
(話が面白かったので途中から気にならなかったけど)
(万が一、話が合わなかったらショックが大きい…;)