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アルファ嫌いの幼馴染と、運命の番

arufa girai no osananajimi to ummei no tsugai

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表題作アルファ嫌いの幼馴染と、運命の番

梶浦佑星(一色佑星)、国民的人気俳優、28歳、α
星森圭都、アルファアレルギーを持つパティシエ、28歳、元βのΩ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「もし、圭都がオメガだったら、俺たちずっと一緒にいられるのかな。……圭都と一緒にいたいな」
幼い頃、幼馴染のアルファ・佑星にそう言われ続けた圭都。
よくわからないながらもゆびきりをして約束したふたりだったが、突然の佑星の引越ととある出来事がきっかけで、離ればなれになってしまった。
それから数十年後。 世界的に有名なスターになった佑星と、アルファアレルギーをもつ圭都は再会したのだが、佑星を恨む圭都は……!?

作品情報

作品名
アルファ嫌いの幼馴染と、運命の番
著者
榛名悠 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784775530313

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14

3.8

(14)

(5)

萌々

(5)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
52
評価数
14
平均
3.8 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数7

王道オメガバですが、攻めの執着が強強で最高でした!

幼馴染同士。

海外でも大人気の人気俳優でα×パティシエで15歳のときに攻めが原因でバース性がβ→Ωに転換し、αアレルギーも発症してしまったと思っているΩ。


あらすじを読んで、攻めが芸能人設定好きとしては読まねば!! と思い、いざ!!


王道な幼馴染再会オメガバでした。

が!
幼い頃から攻めが受けを好きすぎて呪いの言葉のように、もし受けがオメガになったら「うんめいのつがいに」なってね、と言い続けてプラセボ的なビタミン剤を「これがΩに転換する薬だよ~」的な悪の囁きをしながら受けに飲ませるくらいの強強執着Loveが最高でした!!

まあ、偶然この事件をきっかけに本当に受けはβからΩになってしまうのですが!


どこまでもいなくなった受けを追いかけ続ける攻めが大好きなのと、一難去ってまた一難的展開も大好きなので、とても美味しく読ませていただきました。

GPS的なものを受けの持ち物に仕組んだり、幼い頃に受けからもらったものを大切にし続ける激重愛も良きでした!


筋金入りの執着溺愛攻めがお好きな方は、ぜひお手に!!

0

素朴な萌え

ああきっとこの後こうなるんだろうなあと分かっていても、王道作品ならではの「きっとこうなる」を追うのが楽しかったりします。

アルファが側にいるだけで、まるで鼻炎か花粉症のようにくしゅんとくしゃみが止まらなくなってしまうアレルギー体質を持っている主人公…と、珍しい設定が面白い1冊でした。
ただ、先述の通り作中からBLの王道の香りがするものですから、全体的にお話の展開が読めてしまったんですね。
でもそこが安心して楽しめるポイントでもあったかなと思います。

元ベータの圭都がなぜオメガに変異したのかについてなど、疑問点や都合が良いと感じるところもあるのです。
しかしながら、なんというのかなあ。
特大級の萌えではなくて、道端できれいな花を見つけた時のような素朴な萌えを拾い集めるのが楽しかった印象でした。

佑星という人が、いわゆる一途で健気な攻めなのですけれど、それ以上にちょっとしたエピソードからかわいらしさを感じる人でして。
大きな体で圭都のためにせっせと緊急時用のハンカチを準備していたのかと思うと微笑ましいですし、ぼろぼろになるまでパンダのマスコットを大事にしていた佑星が健気ですごくかわいい。
国民的人気俳優だというのに、その実態は素朴な一途さん。
幼い頃から想いはとってもシンプル。
それが1番ちょうど良い甘さでおいしいのです。
なんだか圭都が作る焼き菓子のような人でしたね。

300P超のお話でしたが、幼馴染2人が恋にたどり着くまでの紆余曲折は決して悪いものではなく、ゴールが分かっていても見守りたくなる良い雰囲気です。
これは佑星視点のお話も読んでみたかったかも。
読み終えた後に焼き菓子とミルクティーが飲みたくなる1冊でした。

2

幼馴染もの

みずかね先生なのでマストバイ。表紙通り、攻めが受けを求めて求めて三千里という感じのお話でしたが、攻め受けともめっちゃ刺さるというものが無かったので萌にしました。

東京郊外、さびれた商店街で洋菓子店を営むパティシエの圭都。ある日、店に世界的大スターで幼馴染の佑星がやってきて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
文哉(受け店のバイト)、惟月(攻め弟)、借金の関係者少々、攻めマネージャー、攻めの元許嫁ぐらいかな。

++攻め受けについて

受けはフランスで修行し帰国後に店を持ったケーキ大好きな頑張り屋さんで実はオメガさん。店は閑古鳥鳴いていたけど、攻めがこの店の味のファンと言ったもんだから、一躍人気店に♡人気店になった後もあれこれ研究続けて、熱心。ああフィナンシェ食べたい・・アルファが近づいてくるとくしゃみ、蕁麻疹などが出るアルファアレルギーさんでもあります。

攻めは5歳のころお隣に引っ越して受けと知り合ったアルファの世界的スターさん。受けの事も受けの作るケーキも大好きで大好きで、でも事情あって離れていたのを久しぶりに再会した方。受けのケーキを前にしたときは待てを言われている大型犬という印象です。

オメガバ要素はあるけど、オメガバ的なエピソードよりお菓子エピソードの方が好きだった一冊でした。

3

攻め執着 受けの体と心の変化

佑星(α)×圭都


幼馴染、幼い頃の約束と、
長い時を経ての再会、
そして同居という王道展開で、

佑星の過剰な執着!と
そんな佑星のせいで、
圭都の体の変化(βからΩへの変化)や、
人間不信となったトラウマ!が刺さるポイント。

誤解のまま、13年ぶりの再会で、
お互いの気持ちを磨き合わせて、
佑星の許嫁のことで、圭都の思い込みがハラハラさせる。

2人のそれぞれの背景、上流社会、少し芸能界も含めて見どころがたくさん詰まって、
2人のが新たな愛情を育む過程が、ちょっぴり切なくて甘い展開になる。


5歳からお隣同士で、保育園も一緒だった2人。
佑星が運命の番だという信念を抱いて、
子供の頃からずっと圭都に「Ωになれ」と言い続けてきた。
中学校のある日、圭都に佑星がしたヤンデレ行動によって、
2人の関係性が一変し、
佑星の家庭の事情で引越して、
圭都が佑星を嫌いになったまま、
2人は会えなくなった。

13年後、28歳になった
叔父が残した洋菓子店の店長兼パティシエになっている圭都と、
芸能界で有名な存在になっている佑星。
2人が再会してしまう。という展開。

βからΩへの後天的な変化に伴う心の痛みや体の負担、
そしてアルファアレルギーが生じた圭都。
その不憫さの上に、
借金問題や店の経営の低迷などにも迫られて、
全てを支えることになるのは佑星。
危険な状況に陥った時、助けるのも佑星である。

自分の感情は恋心というものに気づかなくて、
気づいた後も親友との立場に戸惑ったりして、
親友以上の感情を押し殺す圭都だが、
写真や宝物、古い記憶を辿りつくと、
その感情が再び動き出すのがちょっと切ない。

佑星の許嫁(女)がいると勘違いし、
佑星が彼女のことが好きだと思い込んでしまうという
圭都の過激な嫉妬がよかったけど、
その許嫁のことについて深く書かれていることがストーリー上では不要かもしれない。

佑星の弟の登場や、
佑星のαである立場の苦悩や家族を優先する自分のことを後回しにする姿勢、
その中には圭都への愛情が潜在する姿も必見。

心の想いから運命に導かれる、
子供時代〜中学校時代〜大人、
数十年にわたる甘酸っぱい2人の恋が、
幸せな気持ちにさせてくれました。

2

ベータからオメガになりました

今回は人気俳優とオーナーパティシエのお話です。

借金持ちの受様が攻様と再会したことから
公私ともに運気が変わっていく顛末を収録。

この世界には男女の第一性と別に
第二性として3つのバース性があります。

総人口の約8割以上のベータは
バース性の影響はほぼない一般性で
1割ほどながら最上位かつ優位性をもつアルファは
容姿才能に突出したエリート性です。

超希少種のオメガは男女問わず
妊娠可能な身体構造をもつ性で発情期があります。

フェロモンが安定しない思春期にはごく稀に
バース異変が起こりますが
受様は15才でベータから変異したオメガです。

受様は自分のオメガ変異は
幼馴染の攻様の呪いだと思っています。

受様と攻様とは幼馴染でアルファ家系の攻様は
スポーツ万能で頭もよく、受様にとって自慢の親友でした。

攻様は小4でバース性の話をきくと
ベータの受様がオメガになったら
自分の"うんめいのつがい"になって欲しいと言い出し
受様はオメガになったら攻様の番になると約束します。

その後、中3の時に攻様の父が事業に失敗、
実家の事業の後継者として引っ越す事になるのですが

受様は何も教えられてくれなかった攻様に
怒りをぶつけて言い争いとなり、逆切れした攻様に
"バース性の異変を促す薬"を無理やり飲まさてしまうのです。

受様はその夜に高熱をだしてオメガに変転した上
アルファアレルギーも発症する事となり
攻様との連絡を一切立つのです。

受様は製菓の高校に進み、
パティシエとしてフランス修行をしていましたが
叔父の急逝で借金ごと菓子店を継承します。

腕は良く、滑り出しは好調でしたが、
お洒落なパティスリーやカフェが続々開店すると
店は閑古鳥が鳴くようになります。

そんなある日、類まれなルックスと才能で
今や国民的人気俳優となった攻様が客として現れて!?

中学で喧嘩別れした親友だった2人の
再会から始まるオメガバースです♪

受様はお忍びの攻様と気づくのですが
激しい動悸で上手く呼吸ができなくなります。

すわ、アルファアレルギーか!? と思い至りますが
いつもは止まらないくしゃみもできはずの発疹も出ず
なんとヒートのような症状がでるのです。

この時点で受様にとっての攻様の特別性が見えて
読者はニンマリですよ ヾ(≧▽≦)ノ

もちろん攻様が店を訪れたのは偶然ではなく
音信不通な受様の行方を捜していた事が見えてきて

受様のアルファアレルギー設定と
攻様の"元婚約者"と"ずっと好きな人"をキーワードとして
受様が攻様の番となるまで楽しく読ませて頂きました♪

攻様の執着に全く気付かない受様に
振り回され気味な攻様がたいへんツボでした (^-^)

3

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