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表題作蜘蛛の男

ナイン
マフィアのボスの義理の息子
ウィリアム
マフィアのボスの元愛人

その他の収録作品

  • Bonus Track

あらすじ

ウィリアムの日常は、彼を愛人として飼っていたマフィアのボスの事故死によって一変してしまった。

隠居生活を送るウィリアムの元を突然訪れた奇妙な男。
彼の名前は、ナイン。ボスの義理の息子だった。

ボスが死んで居場所がないのだと語るその姿は、どこか近寄りがたいような恐ろしい空気とは裏腹に、あまりにも気弱で頼りない。
放っておくこともできず、ウィリアムはしばらく彼と一緒に暮らすことに。
ナインは無邪気で従順にウィリアムに懐き、慕ってくれているようだった。

一方、組織の男たちはボスの死の真相を探る。
あれは本当に事故だったのか?
もし殺されたのだとしたら、犯人は、その目的は――……。

激情と思惑が絡み合う本格ノワールBL、誕生。

作品情報

作品名
蜘蛛の男
著者
あるくジョー 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526867
4.3

(70)

(42)

萌々

(18)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
21
得点
301
評価数
70
平均
4.3 / 5
神率
60%

レビュー投稿数21

まさにBLノワール

マフィアのボスに拾われ愛人として飼われていたウィリアム。組織の仕事も任される中ボスのエリックが突然事故死し、1人になったウィリアムの元にボスの義理の息子のナインが現れ一緒に暮らす事に⋯。

事故の真相、ウィリアムの置かれていた立場の本当の状況、明かされていく事実が苦しく恐ろしい。
でもそこにあるナインの執着と激情は紛れもない本物で、揺るがない強い愛にやっとウィリアムも真の相手の手を取れて良かった。
敢えてボスやモブの顔を描かないのも無機質さが際立ったし、闇とカット割がノワール映画を観ているようだった。蜘蛛の男というタイトルの意味も、読む人によって色々な解釈ができそう。追われる立場の2人には困難が待ち受けるのだろうけど、一緒にいられる幸せを信じたい。

ボーナストラックの真逆なifのお話に、1つ違えばこんな世界もあったんだなぁ⋯とほっこりさせて貰った。

0

読んだ瞬間、映画始まったかと思った

わぁ…まるで一本の映画を観ているような気分になりました。あるくジョー先生の『ゴミ屋敷の鎌倉さん』を読んでファンになり、最近出版された新作も読んでみたのですが、同じ作者さんとは思えないほど雰囲気の違う作品でした!でもやっぱり先生の作品に流れる深みとか、虚空を見つめるような何かを失った瞳は健在で… 感激しました!

最初に本を開いたとき、「蜘蛛の男」はナインを指すのだと思っていたのですが、読み進めるうちに自分の予想が大きく外れていたことに気づきました… まさかこんな衝撃の展開があるなんて! 推理ものや刑事/マフィア系が大好きなわたしにとっては最高のBLでした。

それにしても、最後のシーンはきっと深い意味はなかったのかもしれませんが、なぜかナインとウィリアムが海へ飛び込んでいったような、そんな不思議な余韻が残りました。もし二人が無事に密航に成功していたなら、新しい土地でどんな暮らしをしているのか気になります!なんとなくナインは家事を手伝う主夫になっていそうで笑(ウィリアムのために料理を習ったり、掃除をしたり、包丁さばきは得意そうですしね笑笑)そしてウィリアムは花屋を開いたり、アロマキャンドルㅅを作ったり…繊細な手先を活かせる仕事に挑戦していそうな気がします。ああ、続編が出てほしいです (*´ー`*人)

素晴らしい作品を本当にありがとうございました!

0

広告で流れてたので購入

広告で1コマが流れてきて、溺愛攻めが好物な私は、そのシーンが情熱的だったため
まんまと釣られ購入しました。

普段アングラ系は好まないのですが、読んでみたら意外によかったかな。
情熱的な攻め様なんですが、受け様との絡みは少ないです。。
ただ執着攻めになるのかな、重めではありました。

予想はしていたけどマフィアのボスの愛人と義理の息子の設定なので
簡単にラブラブはしてくれません。。
目隠ししている受け様とのシーン、イチャラブ好きな私には悲鳴ものでしたが
よりボスのイカれっぷりや、攻め様の執着心に火をつける描写となっていて
良くないけど良いシーンでした。

こういったキッカケがないと自分で好んで読むことはなかったので、よかったかな。

1

90年代のサスペンス洋画のような読後感

ラストのあの陰鬱とした雰囲気、まるで90年代のサスペンス洋画のような中毒性のある読後感。
あるくジョー先生の描く美しい線の美しい登場人物に、あえて目だけを見せる悪役ドンの演出。
あの目だけ見るだけで、ナインを施設から引き取る時に、ナインがウイリアムに惹かれているのを気づいている。
何度も読み返すほどに、色々な発見があり、謎めいてくる。
色々な余韻を残しつつ、主役二人の愛の結実という所はハッピーエンド、そして〜。
なんというか大人の物語を描いて下さった先生に感謝しています。
そして、この世界観から、なかなか抜け出せません。

3

インパクトあるタイトルとお表紙、最高にシビれたーーー♡!!

帯に、本格ノワールBLと書かれた今作。

SNSでも面白いと呟いている方が大勢いらっしゃっており、
いやいや、マジかあ?!!
と、ビビりながら読み始めたまりあげはさん。


結果、めっっちゃ余韻が最高すぎて震えました。
ちなみに、メイトの有償特典小冊子を購入したのですが、、

コレ!!

読んだことで本編のラストの印象が変わるし、かといって、読まなくても震えたラストで終われるし、
で、、
ifの世界的な扱いだなあと思いました。

個人的に読めたことで、人気絶頂で引退した芸能人の現状が、今は違う世界で元気でやってますよ~♪的に、ちらっと垣間見えたことで膨らむ妄想(どんな例えだ!汗)、、、


あ、まったく本文に触れてなかったのですが、
とにかく年下攻めの執着がMAXヤバすぎて、受け以外人権はないと思っている(もはや自らもでは??)、大変好みのド執着攻めでした。
攻めは、これくらい振り切って受けを好きでいてほしいので、
ホント……BIGLOVEすぎるし、タイトルの「蜘蛛の男」の蜘蛛の部分を勝手に考えると、一度蜘蛛の巣に引っかかったら絶対なにがなんでも離さない、という攻めのマインドそのものなのかなあ、、、と。
もう、お表紙のあの目から、ヤバいんですよ。
そして、本文での一切輝きのない、ベタ塗りな瞳も。


ノワールではあるのですが、個人的にはド執着攻め品評会(そんなのない)大優勝の、五ツ星攻め様ストーリーに、
読みながら終始オホッ…♡ と、変な声を出しながら興奮した、めっっちゃ好き…///となった一作でした。(おそらく誰も共感しない、攻め厨レビューですみません涙)

5

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