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夜をこえて、ふたりで

yoru wo koete, hutaride

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表題作夜をこえて、ふたりで

藤井 隼人
営業課リーマン、甲斐の恋人
甲斐 悠介
IT本部システム課リーマン、藤井の恋人

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

同じ会社に勤める藤井隼人(ふじいはやと)と甲斐悠介(かいゆうすけ)は様々な困難をともに乗り越え、晴れて恋人同士に。
互いの家を行き来しながら幸せな日々を過ごしていたふたりだが、お互い相手のことを想うがゆえに本音を出せず、少しずつすれ違っていく…。

「毎日、どんどん好きになる」

ともに朝を迎えることができたふたりは、さらなる困難を乗り越えることができるのか――?
性格も境遇も異なるふたりが紡ぐ、甘く切ないオフィスラブストーリー「朝が来たら、ふたりは」待望の続編。

作品情報

作品名
夜をこえて、ふたりで
著者
81 
媒体
漫画(コミック)
出版社
MUGENUP
レーベル
エクレアコミック
発売日
電子発売日
ISBN
9784434363160

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69

4.6

(148)

(114)

萌々

(23)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
26
得点
680
評価数
148
平均
4.6 / 5
神率
77%

レビュー投稿数26

初めてレビューを書こうと思った

好きなBL作品はたくさんあるけど文章にするのが苦手なのでいつも他の方のレビューを参考にするだけでした。が、この作品だけはどうしても書きたくなりました。私にとってはそれくらい重みのあるシリーズなんです。

前作も大好きだったので続編が出ると聞いて歓喜。と同時に正直ちょっと不安でもありました。「朝が来たら、ふたりは」のあの感動を続編が超えてくれるのだろうか?そんなことを考えた自分を殴りたい。余裕で超えてきました。

続編=同棲編か?と思っていたけどまだまだ付き合いたての初々しい二人(やることはやってる)の話。それがまたこの二人らしくていい。不器用すぎて見ているのがもどかしくてそわそわして。あー恋愛ってこうだよねぇ、、と忘れた何かを思い出すような感覚になります。
そして二人だけの関係で終わらないのがこの作家さんの好きなところ。今回も同僚、家族、初恋の人、新キャラとサブのみんなもそれぞれに生きてて、二人と自然に関わって影響しあっていくのが妙にリアルです。
あと前作から変わらない心を動かされるセリフの数々。この言葉の選び方とタイミングが本当に素晴らしいんですよ。

未読の人にはぜひ読んでほしい。先生の次の作品が待ち遠しいです。

1

朝も夜も泣きながら読んだ

『朝が来たらふたりは』を読んで、なんて繊細に心の機微を描かれる作者さまだろうと、出会えた事に感謝したい作品と作者さまでした。
自分の気持ちに嘘をつかず、自分らしく生きる為にカミングアウトをした甲斐くんと、自分の性癖を隠しながら本気の恋をしない藤井との恋の始まり
どちらかというと甲斐くん側に感情移入して読んでいましたが、決して強いわけじゃないだろうけど、強くあろうとしてる甲斐くんの心の内と切なさに胸を打たれます。
そんな甲斐くんに惹かれていく藤井も、自分の弱さと過去のトラウマを乗り越えて、甲斐くんとのオープンな恋を選んだ男らしさが素敵でした。
紆余曲折を経て晴れて恋人となった続編の『夜をこえてふたりで』
こちらもまた甲斐くんよりに感情移入してしまいました。
冒頭に描かれた父親に抱かれた猫
欲しかった父親の愛情を得られなかった自分や、認めて貰えない哀しみや寂しさがそこに表れていて、それだけで胸が締め付けられた。
藤井と恋人となって幸せなはずなのに、訳もなくおそわれる不安…これもとてもわかりみが深い
お互いに素直な気持ちを打ち明けず言葉足らずのままのすれ違いや誤解が、もどかしくてたまらない
こういう心情描写も81先生、ほんと素晴らしい。
本気の恋をしてこなかった藤井は、罪深いほど優しすぎるのだけど人に対する執着がない分淡白な恋なのかなぁ…と思わせて…『やっぱ無理』と追いかける展開最高です。
大切なものを見失わないで良かった。
自分の気持ちに嘘をつかず、自分らしく堂々と二人で生きて行く為の覚悟を見せ、家族に紹介したり甲斐くんのお父さんと話した藤井はとても男前でした。

甲斐くんのお父さんは許すことはないけれど、子供の幸せを願わない親はない…父親に抱かれる猫のようにはなれないけど、今はそれで十分かもしれない
もう涙が溢れて止まりません。

藤井さん、甲斐くん、末永くお幸せに…

素晴らしい作品に出会えて良かった。
ありがとうございました。

0

たくさんのテーマが良い塩梅でまとめられた一冊

私はこちらの作品はBLと言う枠を飛び出して、同性同士のお付き合いについて深く掘り下げられているシリーズと解釈しています。
フィクション感が薄く、かと言ってドキュメンタリーのようにリアルを見せつけられるほどでもなく、けれど同性同士の恋愛の壁を等身大なキャラで見せてくれる。先生の物語の作り方がとても素晴らしいです。
今回は家族・職場・当人同士、といくつかのテーマについての壁が描かれていますが、それぞれに真摯に向き合う姿勢や一生懸命考えて紡ぎ出される言葉などがとても胸を打ちます。
いろんな世代の人がどこかに必ず共感できる箇所がある、そんな内容でした。そして涙無くしては読めない!
先生今回も素敵な作品作っていただきありがとうございます、の気持ちです。

1

No Title

やばい!好き!良すぎる!文句無しの星5です!
完成度高すぎ、本当に大っ好きなお話。マイナス点が1つも見つからない、完璧。

冒頭からとにかく藤井が良い彼氏になっていて。ベッドシーンでも言葉攻めやドSチックなところが最高でした!初恋の松岡とのシーンも良かったです。いくら初恋の人でも、大好きな甲斐とは接し方が違う、それでも人として優しい藤井が見れて素敵だなと思いました。今回も藤井のセリフにはハッとさせられる事が多かったです。

それから甲斐もやっぱり優しい子で、苦しみながらも藤井に向き合う過程には応援したくなりました。

今回もサブキャラクターたち、すごく良かった!藤井と甲斐のお話だけど、周りの人たちもひとりひとり個性があって、ストーリーがあるんですよね。

作家先生、【夜をこえて、ふたりで】を生み出してくれてありがとうございました!!繰り返し繰り返し、読みたい大切なお話になりました。

0

私の目に狂いはなかった

朝ふたのときに、読んで衝撃を受けました
こんなに、繊細にストーリーや心情描写を描ける方がいらっしゃるなんて…
あと伏線回収が上手すぎる
今作だと、父親に抱かれて可愛がられる猫をみてる幼い日の受け
大人になって少し報われるシーンがあって、もう重なって大号泣です
あと、必ず心に残る素晴らしいセリフがあります!!!
私は朝ふたのときの、つよいやつに同情なんてしない、けど強いだけのやつもいない、だから一緒に居たいんだ、のセリフはBL歴史に残る名セリフだと思います
今作もいっぱいあるので読んでぜひお気に入りのセリフを見つけて欲しい

1

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