泥の中で見つけた、ひとすじの光

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泥中に咲く僕ら

deichuu ni saku bokura

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表題作泥中に咲く僕ら

田沼柊李(しゅうり)
美術科の高校生
水野蓮
高校生、お金持ちでモデルのハイスペック男子

その他の収録作品

  • 描き下ろし「僕らの朝」

あらすじ

高校生の水野は、外見ばかりが
評価されることに嫌気がさしていた。
人目を避けて逃げ込んだ美術準備室で
風変わりな男・田沼と出会う。

第一印象は最悪──だけど、
田沼が描いた一枚の絵に、
水野の心は大きく揺さぶられ、思わず涙をこぼす。
そんな水野を田沼は引き寄せキスをして─…

心に強引に踏み込んでくるくせ、本心を見せない田沼。
あのキスの“理由”を水野は知りたくて──

作品情報

作品名
泥中に咲く僕ら
著者
ヨモツ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics iHertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813034506

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18

4.2

(23)

(14)

萌々

(4)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
96
評価数
23
平均
4.2 / 5
神率
60.9%

レビュー投稿数3

あくまでも個人の見解です

仄暗い感じが気になって読んでみました。
蓮くんが美人で惹かれました。
そんな私の感想は正しいようで、モデルをしててプチ有名人な蓮くんは外見の美しさだけしか自分には価値がないし、外見しか見てもらえないってのが悩みというか諦めてる。
私の彼氏♡ってSNSにあげて自分のステイタスの一部にしてくるような女子と付き合うからやな気分になるんだと思うよ?
そんな子ばっかじゃないと思うんだけどな。

めっちゃ感じ悪いけど、彼の描く絵には心惹かれてしまって互いに反発しながら惹かれ合っていく蓮くんと田沼。

田沼、私好きじゃないわー。見た目がずんぐりしてるし性格もやな奴。不幸に浸りやすいネガティブ思考で思いやりがなく自分の感情を相手や物にぶつけがち。コイツ、DV無職ダンナになりそうなダメンズ臭プンプンなんだけど。

そんなダンナと離れられない苦労に耐える美人妻ポジ蓮くんって勝手に未来の2人を想像してしまった。
なんかあんまりいい関係の2人に思えなかったんよね、共依存でダメな組み合わせの2人になりそうって。

この作品中では2人は結ばれてハッピーエンドなんだろうけど、私は読み終えて良かったねーとは思えなかった。とにかく私が田沼の事が嫌いだからなんだろうけど。

基本的には蓮くん美しいんだけど、ちょいちょい頭身がおかしかったり体のバランスがおかしくてずんぐりして見えたり頭が極端に小さい時があったりして気になってしまいました。

唐突にENDでびっくりしました。
そこで終わり?!って

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ライトセーバー修正

2

刺さりまくった

正直、めっちゃよかった……!!
読んでよかった系BLだった……!!
ひとことで言うと「静かにじわじわ心をえぐってくる系の恋愛もの」。
絵柄も繊細で、物語の空気感とぴったり合ってる。派手な展開はないんだけど、
そのぶん気持ちの描き方がすごく丁寧で、
読んでるうちに知らん間に感情が入り込んでた。
登場人物がちゃんと生きてる…水野と田沼がめちゃリアル。
水野は外見が良いせいでずっと“中身”を見てもらえず、
ちょっと拗らせ気味なんだけど、それがまた人間ぽくていい。
田沼は飄々とした感じなんだけど、家庭環境からの劣等感とか、
愛に飢えていて実は脆くて…
キャラの“言葉にしない部分”がすごく上手く描かれてて、
「あ、このとき本当はこんな気持ちだったのかな…」って
読者側が想像できる余白があるのが良い。

0

読み解き易いタイプではないけれど、、、

初めて拝読する作家さまだ!と思ったらデビュー作ですって‼
めちゃくちゃ作画がお上手だと思います…!
全体的に統一され安定した筆と、緻密な一瞬の繊細さを作画で訴えかけるようなキャラの多彩な表情がすごく印象的でした.。:*✧

お話しのトーン的には結構シリアスなタイプ
シリアスで抉られる所もあると思います
10代の子達だからこそチラつく大人の影や相容れない同年代との関係性の理不尽さも窺えてしまいます
平和で明るいお話しがお好きな方には向かないと思うので、安定したメンタルで読める読者さま向けかな?と思います
かと言ってすごく鬱蒼としてる訳でもありません
芸術家肌のキャラだからこそ一筋縄ではいかない心理描写を彼の背景を匂わせながら感じ取っていくので、雰囲気が凄くある作品です

感性に訴えかけられる作品だと思います
彼らの出会いや変化は美しさと痛さが同居した世界でとても魅了されました

丁寧で崩れない雰囲気があったからこその作品ではある、と同時に正直に言えば、私はもう少し説明が欲しかった。。。所もありました

読解力に自信の無い私のようなタイプはこの解釈で合っているのだろうか?
これはこういう意味なのかな?
と、初見の作家さまである事も作用して雰囲気重視の空気感に所在の無さを覚えて、少し不安になってしまう所もありました、、、

例えば…
>彼らの通う学校のシステムが難しい、、、
特に田沼くんの通う美術科は彼以外の生徒が居なさ過ぎて謎過ぎた。。。
>田沼くんの家庭環境が複雑で決して幸せではない事は分かるけれど、、、
結局母親はどうなったのかな?家族への想いは彼の中で蓮と出会って折り合いが付いたのだろうか…?
>今後の生活はどうなるのかな…?
田沼くんは退学してしまうの?連はどうこれから田沼くんを支えて行くのだろうか?

など、、、
設定自体やストーリー根幹についても読後、気になったままになってしまう所があります

とは言え‼
敢えて細かい事を描き過ぎないからこそ「守られた作品の雰囲気」が確実にあった事も確か٩( 'ω' )و
読み解き易いタイプではないからこそ、もっと知りたくなる…!
その効果はしっかり効いていたし、そこは十分伝わって来ました

〝芸術家を描く〟という事は〝感性を描き出す〟と言う事なのかも知れない
だからこそ、読み手の感性も求められたのだろう…という納得性もありつつ、もっと自分の感性を磨かないとならないのだな、、、と顧みたくもなりましたw
逆に最初からここのフィーリングがバチっと合う読者さまもきっと居ると思うので、グッと刺さる作品である可能性も十分高いと思います٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

私は初回からバチっとハマれた感覚は今回はなかったですが、「あ。合わない作家さまだな…」となるのではなく「先生の他の作品も読んでみたいな‼」と思える出会いでした
そしてまたいつの日かこの作品を読み返して、感じ方の変化を味わいたいストーリーでもありました

出来たら、、、この2人の続編があると尚嬉しい…⁄(/// ^///)‼と凄く思います
きっと続編がある!という前提があればまた少し感じ方も期待値を持つことで変わった気もします

不安定な田沼くんが連の事を「蓮くん」と呼ぶ度に庇護欲を掻き立てられました
きっと連は彼との出会いで大きな成長、望んでいた精神面での自立も進むと信じています
それはさながら芸術家とパトロンのような、疑似親子のような、そしてそのどちらでもなくどちらでもあり、、、純粋な恋人感でもあるような、、、
2人だけの関係性を構築していく兆しを感じます

続編、あったら是非読みたいです…!!!

※レビューを書き終えた後にインタビュー記事に気付きました!
どうやら彼らそれぞれの元となる別のお話しもあるみたいですね
もしかしたらそちらを既読されてるとキャラの解釈の深度も違うのかも知れません
本作の過去編としてなどで触れる機会があれば嬉しいです
今回は前情報としてこの経緯や存在を知らなかった状態での評価をさせていただいてます(。-人-。)
もし、元々の作品を既読していたり、続編が読めたとしたら、、、十分に神評価したくなる可能性も感じる作品だと、すごく思います…‼


濡れ場と修正|明確な濡れ場が本編の最後の最後となっていました
不自然さも無いし感情が動く濡れ場だけれど、、、そこで終わってしまうのかーーー…という気持ちは隠せなかった。。。
描き下ろしもあるけれど、一転ほっこりした雰囲気で、、、
きっとそこから〝察する〟事が出来る感性が肝要なのだと思う。。。
修正は白抜きだけど性器が強調されてる訳ではないので十分な修正に思います

2

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